【ハイライト動画あり】死の組の主役はベネズエラ！ドミニカ共和国に続き、プエルトリコも撃破。WBC 1次ラウンド プールD

プエルトリコvs.ベネズエラ

連日熱戦の続く「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC」（以下WBC）は、アメリカ開催の『死の組』プールDが2日目を迎え、この日はローンデポパークでのナイトゲームでともに前日白星発進を遂げたベネズエラとプエルトリコが対戦した。

1次ラウンド屈指の好カードは、試合開始直後、前夜、優勝候補のドミニカ共和国を粉砕したベネズエラの勢いが一夜経っても衰えていないことが判明。先攻のベネズエラは初回、プエルトリコ先発のホセ・ベリオスに猛然と襲いかかり、一死1・2塁から主砲サルバドール・ペレスの適時打で先制すると、目下絶好調のアンソニー・サンタンデールが右中間へ3ラン本塁打を放ち、瞬く間に4点を挙げる。

援護を貰ったベネズエラ先発のパブロ・ロペスは、初回を三者凡退とする安定した立ち上がりを見せ、打線の作った流れをつなぐと、2回もベネズエラの打棒が破壊力を発揮する。ベネズエラは無死1・3塁として先発のベリオスをマウンドから引きずり下ろすと、代わった2番手のフェルナンド・クルーズに対し、ペレスが左中間へ3ラン本塁打を放って、7-0とリードを広げる。

一方、なんとか序盤のうちに流れを変えたいプエルトリコは2回、二死からエディ・ロサリオがソロ本塁打を放って応戦するも、ベネズエラの無慈悲な試合運びは休まることなく、4回に1点を追加すると、その裏の守備は三者凡退で悠々とダグアウトへ引き揚げ、5回の攻撃でもロナルド・アクーニャJr.の激走で1点を加える。

勝負の潮目に変化が見えたのは6回。プエルトリコは制球の定まらない2番手投手アンドレス・マチャドに対し、先頭打者の四球と単打2本で1点を返すと、さらに無死満塁とし、単打、内野ゴロ、犠飛で3点を加え、9-5として相手が支配していた試合の流れを引き止める。

逃げ切りを図りたいベネズエラは8回にエラーと長打で簡単に1点を失い、さらに無死1・3塁のピンチに直面するも、ここは内野フライと併殺打で切り抜けると、9回は8回途中から登板したシルビノ・ブラチョが三者凡退で締めくくった。これでベネズエラはプールD最強のライバル2チームに対して2連勝という、この上ない状況で残り2試合を迎えることとなった。

◆試合結果
ベネズエラ　｜4 3 0 1 1 0 0 0 0｜9
プエルトリコ｜0 1 0 0 0 4 0 1 0｜6

◆プールD　順位表
1位　ベネズエラ　2勝0敗
1位　イスラエル　1勝0敗
3位　プエルトリコ　1勝1敗
4位　ドミニカ共和国　0勝1敗
4位　ニカラグア　0勝2敗