人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

野球 コラム 2023年3月11日

【広島好き】打撃陣から見た新井貴浩新監督の野球

野球好きコラム by 大久保泰伸
  • Line

広島東洋カープ

開幕まで1か月を切り、オープン戦も本格化してきました。新井貴浩新監督の野球がどういったものになるのか、徐々に見えてきた感もあります。今回は、今季のカープの注目ポイントとして、まずは打撃陣について、ここまで行われたオープン戦4試合を振り返りながら、探ってみたいと思います。

ここまでのオープン戦で『新井カラー』が、もっともわかりやすい形で出ているのが打順です。ポイントは1番打者。2月25日、巨人とのオープン戦開幕戦では1番に野間峻祥を起用しましたが、翌日の中日戦からは、試合に出始めた秋山翔吾が3試合続けてトップバッターの座に収まっています。

秋山はNPB復帰となった昨季、スタメン出場した40試合全てが3番でしたが、MLB移籍前の西武時代に最も多かったのは1番でした。NPBシーズン最多安打を記録した2015年は、1番・センターとして全143試合でフルイニング出場を果たしており、リードオフマンの位置こそ、秋山がもっとも力を発揮できる打順と言えそうです。

秋山に続く2番には、野間峻祥と菊池涼介が交互に起用されています。これまでの実績では菊池の方が上ですが、新井監督は「初回から送りバントはしない」と公言しており、最近5年間で4度、犠打数トップの菊池よりも、野間を2番に入れて自由に打たせる、という形もありそうです。

クリーンアップは、4試合全てで西川龍馬、マクブルーム、デビッドソンの3人で固定されています。4番はマクブルームが本線のようですが、野間が2番に入る場合は、3番西川となると左打者が3人続くことになるため、3、4番が入れ替わるパターンもあるようです。

逆に5番はデビッドソンで固定したいようですが、ここまでの4試合で10打数2安打の打率.200、ソフトバンクとの2試合では4打席連続三振と、まだ日本の投手に対応できていない部分もあり、開幕までにいかに数字を残せるかが、カギになるでしょう。

クリーンアップの後を打つ6番には、4試合中3試合で坂倉将吾が入っています。今季から捕手専念を打ち出した坂倉ですが、スタメンマスクを外れた4日のソフトバンク戦では、石原貴規が大瀬良大地、戸根千明、中崎翔太とのコンビで無失点リレーを記録しています。

デビッドソンが機能しない場合は、クリーンアップも任せられる実績のある坂倉ですが、石原や會澤翼らがスタメンの場合は、本当にベンチスタートになるのか。新井監督の起用法が注目されます。

下位打線で熱くなりそうなのが、ショートの定位置争いです。当初は2年連続で規定打席に達した小園海斗で決まり、とも思われていましたが、今年はリーグ3連覇時に不動のレギュラーだった田中広輔が、4試合で6打数3安打の打率.500、出塁率.666と復活の兆しを見せています。

田中はショートだけでなく、三塁、一塁、指名打者としても起用されており、この復活が本物ならば、たとえ定位置を逃したとしても、ハイレベルなスーパーサブとしても期待できそうです。内野争いは、矢野雅哉や韮澤雄也、羽月隆太郎なども含めて、まだまだ予断を許さない状況と言えるでしょう。

外野は秋山、西川の2枠が確定に近い状況で、残る1枠は野間が一歩リードしているものの、他も多士済々で、定位置争いは熾烈なものとなっています。ここまでの4試合では、大盛穂が4試合で打率.400と好調ですが、高卒2年目の期待の星である田村俊介もソフトバンク戦で二塁打を記録するなど、4試合全てに出場して打率.286と、初の開幕一軍に向けて奮闘中です。

他にも、昨季ブレイクした上本崇司や代打の切り札では終われない堂林翔太、当落線上と言われる末包昇大、宇草孔基、まだ試合には出場していませんが、昨季63試合に出場した中村健人など、こちらも誰が抜け出すのか、目が離せないところです。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

  • Line

関連タグ

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
野球を応援しよう!

野球の放送・配信ページへ