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野球 コラム 2023年3月11日

【横浜好き】オープン戦が本格化、ベイスターズ先発陣に注目

野球好きコラム by 大久保泰伸
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横浜DeNAベイスターズ

世間は「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC」(以下WBC)一色の感もありますが、プロ野球も本格的にオープン戦のシーズンに入っています。今回は先週末(3月5日)までに行われた4試合から、現在のベイスターズの注目ポイントである投手陣、特に大貫晋一が故障で出遅れが濃厚となり、今永昇太もWBC出場の影響が心配されるなど、不安の多い先発陣に注目してみたいと思います。

2月25日に行われた中日とのオープン戦初戦。今年のオープン戦開幕投手となったのは濱口遥大でした。2021年のシーズンで開幕投手を務めた経験のある濱口は、今年も開幕のマウンドに立つ候補の1人でしょう。

三浦大輔監督の期待もうかがえる起用でしたが、初回から先頭打者を含めて2四球と、以前の悪い癖が再発したような立ち上がりから、2回には本塁打も含めた3安打を浴びて2失点。4回にも1死から連続四球でピンチを作った直後にタイムリーを打たれ、結果的に4回を投げて被安打4、与四球5で3失点。全て空振りで3奪三振と、チェンジアップなど変化球のキレはまずまずでしたが、全体的に不満の残る内容でした。

26日の巨人戦では、近年は右のエース候補として期待され続けている上茶谷大河が先発。こちらは3イニングを投げて1失点。失点は失策絡みのもので、ボークを記録するなど、やや不安な要素もありましたが、今季から取り組んでいる新しい投球フォームからのストレートの威力には本人も納得の様子で、上々の初登板と言えそうです(3月8日は4回4失点)。

上茶谷が結果を残した反面、2番手で登板した京山将弥は、予定した3イニングを投げきれず1回2/3で被安打3、与四球3の3失点で降板。後を次いだ阪口皓亮も1回1/3を無失点に抑えましたが、被安打3、与四球2と不安定な内容でした。試合後、三浦監督は「2人の投球に魅力を感じなかった」と、両投手の二軍行きを決めています。

横浜スタジアムでの今季初試合となった3月4日の西武戦。声出し応援も解禁となり、2万人を超える観衆の中で行われた試合では、先発した石田健大が4イニングを投げて被安打5、2失点の結果でしたが、5奪三振と力強い投球には本人も監督も納得の様子で、まずは開幕投手へのアピールに成功したと言えそうです。

さらに2番手で登場した平良拳太郎は、手術後初となった横浜スタジアムで4回1失点(自責点0)と好投しました。テンポ良く、ボールをコーナーに集めた投球は、三者凡退が2回、与四球ゼロと安定感抜群で、2年ぶりとなる開幕ローテーション入りに一歩前進となりました。

翌日の同カードでは、昨季の開幕投手である東克樹が先発し、4回1失点と好投しています。初回、2回を三者凡退に抑え、先頭打者に安打を打たれた3回も併殺打でしのぎ、4回に犠飛で1点を失いましたが、被安打2、無四球で4奪三振の内容は、十分合格点と言っていいでしょう。

25日に続いて2番手で登板した小園健太は、この日が横浜スタジアムのデビュー戦となりました。前回は2イニングを投げて、昨季までチームメイトだった細川成也から三振を奪うなど、被安打1、無失点の好投。初のハマスタのマウンドでは、最速146キロのストレートで打者を押し込み、わずか8球で三者凡退と見事な投球で、今後に大きな期待を持たせる内容でした。

さらにこの試合では、先発ではありませんが、4番手として登板した三嶋一輝が、10か月ぶりとなるハマスタ帰還を果たしています。国指定の難病である「黄色靭帯骨化症」の手術から復帰となった三嶋の登場に、スタンドからは大きな拍手と声援が贈られました。

開幕まで残り1か月を切りましたが、熾烈な先発枠の争いは、これからますます激化していきそうです。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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