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野球 コラム 2023年2月27日

マエケンは復活ボディーでメジャー8年目へ

野球好きコラム by 山田 結軌
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“最適化”された復活ボディーでフロリダに乗り込んだ。2021年9月1日に右肘の靭帯再建、通称トミー・ジョン手術を受けてからメジャー復帰のシーズンとなるツインズの前田健太投手(34)だ。2月25日、オープン戦開幕戦(対レイズ)に先発した。2021年8月21日のヤンキース戦(ニューヨーク)以来、実に553日ぶりとなる試合のマウンドだった。

「体重はトレーニングをして、自然に減りました。特に厳しく食事を制限したり、ダイエットをしたわけではないんですけどね」

昨季、9月。リハビリ中は最大で92キロまで増加した。メジャーに来てからの取材メモを見返すと、ドジャース1年目、2016年の体重は83キロ、2018年5月は「85~86キロくらい」という記録が残っている。

そして、現在は「88キロ、体脂肪は11~12%くらい」とのことだ。リハビリ中には「トレーニングコーチには、復活したら100マイル(約161キロ)を投げられるようにメニューを組んでくれ、といっています」と自らを追い込んだ。「だから、トレーニングはキツイし、ちょっと憂鬱です」と苦笑いで明かしていた。

92キロまで増やし、パワーアップを図ったが体脂肪が20%近くになってしまったことで、方針転換。筋力をつける過程では、どうしても体脂肪も一緒に増えてしまうのが、人間の仕組み。筋肉“だけ”を増やす増量は、不可能だ。パドレスのダルビッシュ有投手(36)にも助言をもらいながら、自らの肉体で最適なバランスを探し、キャンプ地のフロリダ州フォートマイヤーズでメジャー8年目の春季キャンプを過ごしている。

リハビリ組ではなく、通常の投手組に入り、メニューをこなす。調整はほぼ一任され、投内連携などのチーム練習は全体に加わっている。

手術前に出場を望んでいたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表入りはならなかった。前回大会、2017年は当時所属していたドジャースの方針で出場がかなわなかった経緯がある。

ツインズは所属選手のWBC出場を基本的に容認する姿勢。しかし、21年の右肘手術でその希望も断たれた。チームジャパンはファンの一人として純粋に応援する。

27歳で海を渡り、8年目。「もう年齢もメジャー年数もチームで上の方ですよ」と笑う。メジャー40人枠で年齢は上から3番目。ロッカーの位置は、主力やチームの中心選手に与えられる出入口付近のカドだ。

メジャー移籍時、ドジャースと結んだ8年契約の最終年。マエケンは完全復活のシーズンを送るはずだ。

(文・山田結軌=サンケイスポーツMLB担当)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツには2007年4月入社。阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。

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