大谷翔平、2年連続開幕投手決定。それよりも現地メディアが気にすることは？

2年連続開幕投手の大谷翔平

2023年シーズンのMLBも、この男が頻繁にヘッドラインを飾ることになりそうだ。現地2月16日（日本時間17日）に、大谷翔平が2年連続でエンジェルスの開幕投手を務めることが明らかとなった。

『MLB.com』でエンジェルスを担当するレット・ボリンジャー記者は、同日付で投稿した二刀流スターの開幕投手決定を伝える記事の冒頭で、「二刀流スーパースターのショウヘイ・オオタニは、木曜に当然のことながらエンジェルスの開幕投手に指名されたのだが、オオタニによるスプリングトレーニング最初の記者会見では、彼の契約に関する質問が大半を占めた」とした。

その上で、「10月1日に年俸調停を回避して1年3000万ドル（約40億円）で契約し、今季終了後に自由契約となるオオタニは、エンジェルスとの契約延長を受け入れる可能性はあるかと問われるも、ネズ・バレロを代理人とする彼は、交渉や球団における彼の将来についてはほとんど明かさなかった」と、大谷が開幕投手に決まった直後の会見の模様について伝えた。

続けて記事では、大谷が今はシーズンに集中している旨を述べたことについて伝えつつ、「それでもオオタニは、球団が2014年以降、ポストシーズン進出を果たしておらず、2018年にオオタニが入団して以降は一度もシーズンを勝ち越していないという事実があるものの、ヘイローズ（エンジェルスの愛称）は、勝つことに尽力していると信じていると述べた」と綴っている。

記事によると、今後オオタニは2月25日に実戦形式の投球練習を行い、3月1日にカクタスリーグ（アリゾナ開催のオープン戦）で先発登板し、その後、日本代表に合流するため、東京へ向かう予定になっているとのこと。

エンジェルスのフィル・ネビン監督は、WBC開催によるこの変則的なスケジュールのなか、3月30日の開幕戦へ向けた大谷の調整について心配していないとのことで、「現時点で、我々には彼が最初の試合で投げるということが分かっており、これはWBCとも上手く折り合いをつけるため、綿密に計画した上でのことなんだ。彼は正にプロだ。彼のやることは全て、チームのため、そして彼自身を向上させてチームを勝たせるためのものなんだ」と述べている。

なお、大谷に先立ち、前日にはマイク・トラウトが記者の質問に答えており、契約最終年を迎えた二刀流スターについて、「僕はショウヘイをここに引き止めるためであれば、なんでもする。確実にね。僕らは勝つためにプレーをする」。

「ショウヘイと、彼の将来についてはあまり話したことはないけれど、彼はここで良い時間を過ごしているようだね。でも、もう一緒にプレーして6年になるけれど、僕らはプレーオフに進出していないから、僕らがプレーオフに出るべき年があるとすれば、それは今年なんだ」と述べ、大谷の契約延長へ今季のポストシーズン進出が欠かせないことを強調している。