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野球 コラム 2023年1月28日

「投手から完璧に固めたチーム編成」。森繁和氏が2023シーズンの中日ドラゴンズに期待すること

野球好きコラム by J SPORTS 編集部
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「まず投手陣から」というチーム編成だと語る森繁和氏

中日ドラゴンズでコーチ・監督を努め、現在は野球解説者の森繁和氏。このオフに積極的なトレードを行った中日ドラゴンズの編成に関してお話をお伺いしました。(取材日:2022年12月末)

★コラム第1弾「楽しみがいっぱい。不安もいっぱい。春季キャンプから目が離せない」。森繁和氏が2023シーズンの中日ドラゴンズに期待すること

◆まず守備から、投手陣からというチーム編成

―― 今年は選手の入れ替えがかなりありました。それについて期待することはありますか?

大きく言えば、移籍したのは野手の京田陽太と阿部寿樹。入ってきたのが投手の涌井秀章と砂田毅樹。外から見たら、打線が心配なところに野手を出して、どちらかと言うと投手が安心なのに、それ以上に左投手と先発を持ってきて、投手から完璧に固めていった。

ドラゴンズに携わっている我々からすれば、投手から決めていったのかなと。あとは外国人と昨年入団したルーキーたちの伸びしろ、その辺をうまく使って、まず守備から、投手陣からと監督は決めていたのかなという風に見える。

ただ、出したのが2人とも内野を守る二遊間。そうすると、その代わりになる人たちは今の選手たちですごく大きい負担になるし、期待される。高橋周平、石川昂弥の2人はサードで、ショートは土田龍空、セカンドは亜細亜大学から入った田中幹也。田中は学生の時に何度も見に行っているけど、いいものを持ってる。

―― 不安な部分はありますか?

今挙げた選手はみんな、どちらかというと小柄で足が速いタイプ。これでホームランをどこに期待するのかなあと。まあ、これはバッティングコーチが決めることだけれど。新しくバッティングコーチにベンちゃん(和田一浩)も入ったことだし、変わるだろうけれども、ちょっと不安なところがないわけでもない。

これから新しくトレードすることはそうないと思うので、若い選手が伸びるチャンス。昨年の岡林勇希みたいになってくれる選手がどんどん出てこないといけない。

ファーストはビシエドをどうするか。そうなると、ホームランバッターがどこにいるのかなと。新加入のアキーノは外野手、アルモンテはファーストを一生懸命練習している。もう1人のカリステは内野でも外野でもどこでもできる。それも考えてのことだろうけど、ホームランバッターではない。

森繁和氏、今季のドラゴンズはは少ない点で勝つ野球

外野は大島洋平、岡林、鵜飼がいて、外国人もいっぱいいるけど、レフトにアキーノを置くのであれば、20本30本打ってくれて、ビシエドとアルモンテが少しずつ打ってくれれば、なんとかなるはずだが、守るところが限られる。人数的に限られるので、投手で少ない点で勝とうという補強したのかなと思う。

―― そういう意味で涌井投手はどんな選手でしょうか?

大野雄大がいるけど、ドラゴンズでベテランのローテーション投手は少なくなってきている。若い投手の中に経験のある人がいれば、いろいろなところで助けができるかもしれない。まして、涌井は先発もリリーフも全部やってきたから。涌井の経験値を期待している。

◆点を取り行くことは全員でやっていく

―― では、視聴者からの質問です。「今シーズン、チームとして全員でやっていくべきことは何でしょうか?」

これは言った通り、点を取り行くしかない。投手はみんな、普通にやってくれるのは分かっているわけだから、どうやって1つの塁を取って、ヒットなしでも点を取るか。それと外国人も日本人も少しずつホームランの数、長打を増やしていく。そういうことを踏まえた練習もしてほしいと思う。

―― では、次の質問に行きます。「アルモンテ選手の復帰についてどう思われますか?日本に連れてきた森さんのご意見が聞きたいです」

アルモンテを連れてきた時は、どちらかというとアベレージを期待して獲ってきている。スイッチなので、右でも左でもそれができるだろうと。ホームランも10本ぐらいは打つ。20本を要求してはだめだけど。それとビシエドがいたから。この 2人が揃ったらすごく楽。ビシエドも助かる。

ホームランの怖さはビシエドの方があるけど、ランナーが溜まってる時はアルモンテのほうがいやらしい。1点は取られる、そういうバッター。ドミニカで試合も練習も見たけれど、故障やケガに関してはご心配なく。ある程度の結果は出してくれると思うよ。

取材:J SPORTS/photo by Keita Yamamoto

J SPORTS編集部

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