千賀滉大、吉田正尚、現地メディアに「各チームの興味深い補強」にピックアップされる

MLB 2023年シーズンのスプリングトレーニング開始まであと1ヶ月ほどとなるなか、『MLB.com』は現地14日付で満を持してと言う感じで「各チームの興味深い補強」と題した記事を掲載し、MLB全30チームから、それぞれ1人ずつ、このオフに獲得したチームの新戦力で最も興味深い選手をピックアップして紹介している。

記事では冒頭で、「まだ一握りの選手は、オープンな市場に残っている」としつつ、「全体として見れば、大きな動きのほとんどは完了した」とし、このタイミングで今回の記事を掲載する正当性を主張。その上で、各球団で最も注目している新戦力を紹介し、レッドソックスは吉田正尚、メッツは千賀滉大を最も興味深い補強として挙げている。

記事では日本人野手として最高額となる5年総額9000万ドル（約115億円）でレッドソックスと契約した吉田について、「ヨシダに、いなくなったザンダー・ボガーツと同じ成績を期待するのは公平ではない」と前置き。

「ただし、果たして彼がNPBでの実力をメジャーでも発揮できるかどうかと言う疑問の中にあり、ボストンのファンは誰もが、開幕直後からヨシダがスター選手としての活躍を期待することになるだろう」と、地元ファンが吉田に抱くであろう期待値の高さを予想した。

一方、メッツと5年総額7500万ドル（約96億円）で契約した千賀については、「あの契約が成立していれば、ここに選ばれるのはコレアだったかもしれないが、そうならなかったのはご存知の通り」とした上で、「とは言え、なんだかんだ言っても、開幕日に34歳未満のこのメッツの先発ローテーションの一員に注目するのは、良い考えと言えるだろう」と、暗にベテランのジャスティン・バーランダーではなく、日本人右腕を選出した理由を明らかにした。

この2チーム以外で『MLB.com』の選んだ各チームの最も興味深い補強は次の通り。

◆ア・リーグ東地区
ブルージェイズ：ドールトン・バーショ
オリオールズ：カイル・ギブソン
レイズ：ザック・エフリン
ヤンキース：カルロス・ロドン
レッドソックス：吉田正尚