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野球 コラム 2022年11月15日

【オリックス好き】いろんな思いを巡らせた日本シリーズ

野球好きコラム by 石原祐美子(チキチキジョニー)
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※日本シリーズ第5戦にて

紅林弘太郎選手が宮城大弥投手に宛てたお手紙の冒頭のごとく"高く澄みきった空に心も晴れ晴れとするこの頃"。オリックス・バファローズファンのみなさま、いかがお過ごしでしょうか。

昨年に引き続き日本シリーズでも「全員で勝つ」野球を見せていただいて、第5戦の一進一退シーソーゲームでは吉田正尚選手の劇的なサヨナラホームラン!あんなにも興奮する試合を現地で見れた喜びったらなかったです。

そして連日のチームブルペンの活躍、特に大好きな比嘉幹貴投手。比嘉投手が日本中のお茶の間に大注目されたことが嬉しくて嬉しくて、涙腺のパッキンが壊れてしまったのかと思うぐらい、これを書きながらもまた…(涙)

興奮したのは試合だけではありません。比嘉投手のあのビールかけ!神懸かり的な投球を見せられ続けた直後のあれは、芸人として嫉妬すら覚えるほどの、あれぞ「緩急」を使った笑いの取り方の最高峰。あんなん勝てんわ…ひれ伏すわ…。比嘉投手、おそれ入りました。
感動と同時に、もっと私もがんばらなあかんな、と奮い立たされた日本シリーズでもありました。

そして2022年も、球場でたくさんの方との出会いがありました。
特に印象に残っているのが、交流戦での対阪神・第3戦目でたまたま隣の席になった近鉄のユニフォームを着た若いお兄ちゃん。どちらからともなく話し始めて、いろんな話をしました。
途中、悔しい展開に涙が我慢できなくなり、一旦席をはずしてしまった私に「大丈夫ですか?なかなか帰ってこないからちょっと心配しました」と言ってくれた後、「僕がなんで近鉄ユニ着てるか話してもいいですか?」と静かにしゃべり始めました。

「昔からよくここに野球を見に来ていたんですよ。その時、すごく僕のことを可愛がってくれるおっちゃんがいて。ある日、そのおっちゃんが泣きながら『ごめんな、おっちゃん明日からもうここに来られへんねん』て僕の頭を撫でながら言ったんです。その時は子どもやったから、その意味がよくわからなくて、なんでなんかな、ぐらいに思ってたんですが、それが2004年のことです。」

私は黙って聞き続けました。あえてではなく何も言えずに…。

「9歳だった僕は特に何も考えることなくそのまま自然にオリックス・バファローズのファンになったので、引きずってるとかそんなんじゃないんですよ。ただ大人になってあの時のおっちゃんの気持ちが理解できた時に、もっと寄り添えてたらよかったのにな、と思うようになって。そのおっちゃんの気持ちを背負いたくてこのユニフォームを着ることにしたんです。今もどっかで楽しく野球見てくれていたらいいなと思っているんですけどね。」

やっとおさまってた涙がまた出てしまいました。
「そのおっちゃんに、いつかその気持ちが届いたらええなぁ(号泣)」

日本シリーズ優勝の瞬間、あの時出会ったお兄ちゃんは近鉄ファンとしては初めての日本一をどこでどんな風に喜んでるかな、と思いを馳せながら、奇跡的におっちゃんと再会して「子供のころ近鉄ファンやったピッチャーの!阿部!さすが根性あるな!ようがんばったな!嬉しいなー!!」とか言いながら、二人で喜びを爆発させてる場面を勝手に妄想してしまいました。

来シーズン、また球場で偶然出会えたら話の続きがしたいです。

J SPORTS 放送情報

文:石原 祐美子(チキチキジョニー)

石原祐美子(チキチキジョニー)

松竹芸能所属の漫才コンビ「チキチキジョニー」ボケ担当(ツッコミ担当は岩見真利)。
岡山県新見市出身(新見市ふるさと大使)。趣味・特技は相撲観戦、みかんの銘柄当て、オリックスファン。2018年、ガガガSPのコザック前田さんに誘われて観戦したことをきっかけにオリックスファンになる。

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