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野球 コラム 2022年9月13日

【広島好き】週間MVPは10年目でプロ初本塁打を放った上本崇司。投手は週間防御率0.00で復活の兆しを見せた森浦大輔。9月6日~11日号

野球好きコラム by 大久保泰伸
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広島好きコラム

今季15度目の完封負けでリーグ優勝の可能性が完全消滅。今季もV奪回は果たせませんでしたが、球団タイ記録の1イニング12得点や10年目のプロ初本塁打、ドラフト2位ルーキーのプロ初勝利など、いろいろあった1週間、今回も投打のMVPを選出します。

不振のマクブルームと、コンディション不良の菊池涼介がスタメンを外れ、秋山翔吾も体調不良で一軍登録抹消とチームの柱になる選手が次々と離脱した中、存在感を見せたのが経験豊富なベテランでした。

ヤクルト戦から4番に入った松山竜平は、チームが球団記録の1イニング12得点を記録した10日に、1イニング2本のタイムリーを放つなど3安打猛打賞の大暴れ。週間打率.400をマークしました。

堂林翔太も、得意の中日戦で2試合連続マルチ安打など、3試合全てに安打を放つ活躍。ヤクルト戦でも真っ赤に染まったレフトスタンド上段に会心の3ラン本塁打を放ちましたが、11日の巨人戦では4打席4三振など6試合で8三振。週間打率は.240にとどまっています。

主力が次々と欠場する中、西川龍馬と坂倉将吾のクリーンアップ2人は、揃って高い週間打率を残しました。西川は10日に今季2度目の1試合4安打を記録するなど、6試合中5試合で安打を放って週間打率.333。

さらにその上をいったのが坂倉で、6試合全てで安打を記録し、マルチ安打が3試合。7日には勝ち越しの2点タイムリーで森翔平にプロ初勝利をプレゼントし、10日は逆方向へ技ありの3ラン本塁打を放つなど、週間打率.391、OPS1.003をマークしました。

数字で言えば、野手の週間MVPは坂倉で決まりというところですが、今回は印象度に私情も含めて、MVPに選出したいのが上本崇司です。ヤクルト戦で菊池涼に代わってセカンドに入った上本は9日にマルチ安打、守備でもファールフライを好捕し、ライナー性の当たりも見事なダイビングキャッチを見せるなど、攻守に活躍。

そして10日には10年目で待望のプロ初本塁打を放ち、ベンチ前でチームメイトから手荒い祝福を受けました。ホームランを放った際の美しすぎるバット投げも含めて、上本を野手の週間MVPとします。

投手はロースコアの中日3連戦に対して、ヤクルト、巨人との3試合は先発が総崩れと、対照的な週となりました。先発投手で勝ち星を挙げたのは6日の九里亜蓮と7日の森翔平。7回途中2失点の九里は、4回に2ラン本塁打を打たれましたが、その他のイニングは連打を許さず、自身約1ヶ月ぶりとなる6勝目をマーク。

森は初回に先頭打者を歩かせ、ワイルドピッチでピンチを広げて先制点を許しましたが、以降は立ち直り、5回92球を投げて被安打3、4奪三振、1失点でプロ初先発初勝利を挙げました。8日には森下暢仁も7回1失点と好投しましたが、打線が完封負けを喫して負け投手に。失点も見事なスクイズ処理を見せながら、微妙なコリジョンルールによる不運なものでした。

ヤクルト戦は、9日の大瀬良大地が4点の援護をもらいながら6回途中7失点と背信の投球。10日の野村祐輔も1イニング12得点とこれ以上ない展開になりながら、4回途中7失点で降板し、試合後に二軍落ちが決まりました。巨人戦での遠藤淳志も3本の本塁打を打たれて3回途中5失点でKO。先発総崩れの週末となってしまいましたが、1週間を通して目立ったのがリリーフ陣の頑張りです。

まず、守護神の栗林良吏は6、7日に連投し、打者7人に対して許した走者は安打の1人のみと安定した内容で2試合連続セーブを記録。6月30日から続く連続無失点は18試合となりました。

矢崎拓也は3試合に登板して週間防御率0.00。自身13試合連続無失点で2ホールドをマーク。ターリー、ケムナ誠、コルニエルもそれぞれ2試合で同0.00を記録し、11日には玉村昇悟が今季初のリリーフ登板で3イニングを無失点に抑えています。

そんな中、8月の月間防御率5.63と不振だった森浦大輔が3試合で週間防御率0.00、1勝1ホールドを記録。復活の兆しを見せたセットアッパーを投手MVPとしたいと思います。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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