人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

野球 コラム 2022年9月6日

【広島好き】週間MVPは27イニング無失点の投手陣から大瀬良大地、野手は磯村嘉孝。8月30日~9月4日号

野球好きコラム by 大久保泰伸
  • Line
野球好きコラム 広島好き

広島好きコラム

3位阪神との直接対決に3連敗で自力クライマックスシリーズ消滅、かと思えば2位横浜DeNAに球団52年ぶりとなる本拠地での同一カード3試合連続完封勝ち。残り16試合、厳しい状況が続きますが、まだまだ楽しみはありそうです。

今回は奇跡の逆転優勝を狙う横浜DeNAを27イニング無得点に抑えた投手陣から。先発陣は、甲子園では8月30日に森下暢仁が6回無失点。2四球でピンチを招いた6回には佐藤輝明、大山悠輔、代打のマルテを全て空振り三振で仕留める圧巻の投球を見せました。

31日の九里亜蓮は4回途中4失点、9月1日の野村祐輔は5回3失点と結果を残せませんでしたが、マツダスタジアムでは不振に苦しんだ3投手が、立て続けに久々の勝利を挙げました。

初戦は8月12日以来の一軍登板となった大瀬良大地が、7回無失点で7月1日以来の勝ち星となる8勝目。第2戦の遠藤淳志も7回無失点で5月25日以来の4勝目。第3戦の玉村昇悟は6回無失点で4月7日以来となる今季2勝目をマークしました。

リリーフ陣は、ストッパーの栗林良吏の出番は1試合のみ(もちろん無失点)でしたが、ケムナ誠が3試合に登板して無失点で2ホールドを記録。矢崎拓也は2試合無失点で『8回の男』復活をアピール。2試合無失点で1ホールドのルーキー松本竜也は、登板試合数が栗林に次ぐ、チーム2位の40試合に到達しました。

4人の先発投手が6回以上を投げて無失点の好結果を残した中、MVPはやはり大瀬良でしょう。阪神戦3連敗で崩壊寸前チームを救った快投は、まさにエースと呼ぶにふさわしい姿でした。

マクブルームが16打席無安打の不振で4番を外れ、代役の西川龍馬も6試合で1打点と主軸に元気がなかった打撃陣ですが、コロナ離脱から復帰した1、2番コンビが高い数字を残しています。2番でスタメン復帰し、トップバッターとして5試合に出場した野間峻祥は、2日に3安打猛打賞を記録するなど、出場6試合中5試合で安打を記録し、週間打率.333をマークしました。

プロ野球2022公式戦

【ハイライト動画】広島 vs.横浜DeNA(9月2日)

週間打率トップを記録したのが2番で4試合に出場した菊池涼介で、チームは敗れましたが、31日に先制タイムリー、逆転3ラン本塁打など3安打4打点と爆発。その後の3試合でいずれも安打を記録し、週間打率は.429、出塁率(.467)と長打率(.643)を足した週間OPSは1.110に達しています。

週間打率は低いですが、秋山翔吾(.118)は3日に2打席連続タイムリー、坂倉将吾(.238)は4日に3連勝を決定付ける満塁本塁打と、印象に残る働きを見せています。また、打撃では数字が残せなかった選手でも、矢野雅哉と小園海斗は内野守備で随所に光るプレーを見せてくれました。

絶対的な候補が見当たらない野手陣で、スタメン3試合出場と出番はやや少ないですが、週間MVPに選出したいのが磯村嘉孝です。打撃面では、10打席で安打は3本でしたが、3日の2安打はいずれも得点の起点になるもので、4つの四死球を合わせた週間出塁率は.700。週間打率.500、同OPSは1.367と破格の数字を残しています。

その打撃以上に評価したいのが、捕手として大瀬良、遠藤の復活勝利をアシストしたことです。2試合連続でフル出場して連続完封勝利の影の立役者はこの人、週間MVPにふさわしい働きと言えるでしょう。

クライマックスシリーズ圏内の3位阪神との差は2ゲーム。まだ可能性は十分ある数字ですが、やや気になるデータもあります。残り試合はホーム6試合、ビジター10試合ですが、今季はホームゲームの勝率.611(36勝27敗2分)に対して、ビジターは.333(23勝38敗1分)。しかも、もっとも苦手としているバンテリンドームで3試合、4勝7敗と苦戦している神宮も2試合が残っています。

そんな状況の中、クライマックスシリーズ進出の最低ラインと言えるシーズン勝率5割をキープするには11勝5敗と、2勝1敗以上のペースが必要となります。リーグ3連覇を達成した2018年以来となるポストシーズン進出へ、この難関をクリアする戦いを見せてもらいたいところです。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

  • Line

関連タグ

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
野球を応援しよう!

野球の放送・配信ページへ