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野球 コラム 2022年8月23日

【オリックス好き】大型ビジョン映像にまつわる物語~前編

野球好きコラム by 石原祐美子(チキチキジョニー)
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2022年のプロ野球公式戦もいよいよラストスパート。応援にも更に熱が入ります。そんな私たちファンの現地での気持ちを盛り上げてくれる要素の大きなひとつが、試合中に流れるバックスリーンの大型ビジョン映像。オリックス・バファローズの映像はどれもこれも本当にかっこよくて、イニング間ついつい見とれてトイレに行きそびれてしまうこともしばしば。「いったい誰がどうやって作ってるんやろ?」そんな興味を持っているのは私だけではないはず。ということで、今回は、大型ビジョン映像周りを担当している球団職員の木寺一樹さんにお話を伺ってきました。

イケイケのザ・クリエイターです、みたいな方が現れたら気後れしてしまうな私・・・とドキドキしていましたが、良い意味で裏切られました!めちゃくちゃ接しやすいタイプの明るく朗らかな好青年。動画の企画や、試合中は放送室のディレクター卓に座って、どこで何を流すかを臨機応変に決めるディレクションもされている木寺さん。お話を聞くと、惜しみない工夫と情熱があちこちに散りばめられていて、チームと選手への愛情が溢れまくっていました。

 

「試合のオープニングVTRは公式的なものなので、野球選手としてのかっこよさが全面に押し出されるようにこだわっています。対照的に、イニング間のVTRは内面的な魅力や普段の表情も伝えられたらと思って企画しています。僕が持っているイメージと球団宣伝広報の仁藤(拓馬)さんから聞いたイメージ、それにSNSもチェックしながら企画を出しています。どこでどの映像を流すかは決めていないので、何が流れるか楽しみにしていただければうれしいです」

映像は木寺さんを始め球団内の担当にて企画を決めて、編集は試合のリプレーやスロー映像を担当している業者さんに発注しているとのこと。その理由を尋ねると「やっぱり誰よりもしっかりと試合と選手をよく見ておられる方々なので。その分、選手が一番かっこいい瞬間や魅力的なポイントも分かっていらっしゃいますし」 この選手のこの仕草たまらん!というシーンがイニング間のあちこちに出現してるのは、こんな秘密があったのか。てっきり中の人に相当強めのファンの方がいらっしゃるのかと思っていました(笑)

「もちろんファンの方の持ってるイメージも映像を制作する上で大切にしていますし、うちの場合、ファンの方が持ってるイメージと実際の選手のずれがないんですよね。うちの選手、こんなすごいんです!こんなかわいいんです!というのを、ファンの方がSNSでどんどん発信してくれているので、とてもありがたいです。『バファローズ山脈』や『みやくれ』もファンの方からの発信ですし。選手の魅力や好きなところは、どんどん発信してもらえればうれしいです」

こんなところにも「全員で」精神。この一方通行じゃないところがたまらんのですよ、バファローズ。これからも安心して選手の“かっこいい”や“かわいい”を、どんどんつぶやかせていただきます。

「本当に選手の皆さんが撮影に協力的で、とても感謝しています。平野佳寿投手や安達了一選手、T-岡田選手を始めとしたベテラン選手の皆さんが率先してやってくださっているのも大きいですね。写真も動画もいつも雰囲気よく撮らせていただけています」 という会話の流れから登場VTRの話題へ。

「登場VTRは何よりも選手に気分を上げてもらうために制作しているので、希望を聞きながら、プロデュースを手伝ってるという感じです。お任せします、という方もいらっしゃいますし、具体的な希望を言ってくださる方もいます。例えば、山本由伸投手は、ファンの皆さんに手拍子をしてもらって一体感を感じられるようにしたいとおっしゃったので、『ではウーハーみたいなのはどうですか?』からスタートしてあの映像になりました」

なんと本人自らがファンの手拍子を求めていたとは!こんなうれしいことはありません。
初めて完投した試合で9回のマウンドに向かう時、たくさんの拍手に包まれたのがとてもうれしくて印象に残っているからだとか。
よっしゃ任せといて!喜んでもらえるなら手がちぎれるぐらい、更に思いを込めて力いっぱい手拍子しまくるから!

実際のスチール撮影写真(山本由伸投手)/球団提供

今年、登場曲を変えて映像とのマッチングもすごく印象的なのが、田嶋大樹投手。登場曲の歌詞の一文や、田嶋投手が紡いできた感謝の言葉がふんだんに盛り込まれていて、今まで見たことがない他とはちょっと違ったテイストです。

「田嶋投手も『僕はこういう風にしてみたい』と希望をしっかり言ってくださるので、一緒に作り上げている感じですね。田嶋投手が大切にされている言葉を際立たせたくて、あえて静止画をたくさん使っています。だからと言って、際立ちすぎないように、哲学的というか、小説のページをめくるような、そんな風なイメージに仕上げました」 ほぇ~田嶋投手の想いをしっかりと受け取って、それを見事に具現化できる木寺さん始め制作スタッフさんの凄まじいセンス!

これはJ SPORTSのスタッフさんからの情報ですが、田嶋投手はマウンドに向かう時、登場VTRを見ているそうです。それ聞いたとき、キャーすごい!と鳥肌が立ちました。と同時に自分がそれを見逃している悔しさも少し(笑)次は見逃さないぞ。あーでもまた映像に釘付けになっちゃいそう。それぐらいこの登場VTR好きです。

実際のスチール撮影写真(田嶋大樹投手)/球団提供

企画や選手との打ち合わせだけではなく、時には撮影に使う小道具の調達もされているという木寺さん。杉本裕太郎選手のラオウチャンス映像の衣装も木寺さんが調達されたそうで・・・。

「届いてみたら、これちょっと思っていたのと違うなと(笑)。でも、逆にこれでめちゃくちゃかっこいいの撮ってやるぞ!と思いましたね。あの映像でマントをひらひらさせているの実は僕なんです。カメラをひくと、僕が必死でマントを動かしています。杉本選手もノリノリでやってくださって、あの映像ができました。」

あのインパクト大の映像の裏に、そんなご苦労があったとは・・・。全力で演じきっている杉本選手の人柄の良さも垣間見えるエピソードです。

聞けば聞くほど、更にファンの深みにはまっていくエピソードばかり。
一度のコラムでは書ききれないので、今回は前後編に分けて書かせていただきます。

後編では、吉田正尚選手のチャンス動画や、グッズに纏わるエピソードまで。
引き続き木寺さんのお話をどうぞお楽しみに。

J SPORTS 放送情報

文:石原 祐美子(チキチキジョニー)

石原祐美子(チキチキジョニー)

松竹芸能所属の漫才コンビ「チキチキジョニー」ボケ担当(ツッコミ担当は岩見真利)。
岡山県新見市出身(新見市ふるさと大使)。趣味・特技は相撲観戦、みかんの銘柄当て、オリックスファン。2018年、ガガガSPのコザック前田さんに誘われて観戦したことをきっかけにオリックスファンになる。

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