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野球 コラム 2022年8月9日

【横浜好き】4日遅れの後半戦スタート。4勝1敗で5割復帰。『週刊ベイスターズいいとこどり』8月2日~7日号

野球好きコラム by 大久保泰伸
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横浜DeNAベイスターズ

コロナ禍による3試合の休養が功を奏したのか、後半戦スタートの1週間は4勝1敗と、上々の結果に終わりました。特に今季一方的にやられていた広島相手の連勝は、これぞプロといった好プレーあり、歓喜のサヨナラ劇ありと、『いいとこ』満載の2試合となりました。

◆8月2日(火)○5-2 広島(横浜スタジアム)

NPB史上初となる襟付きユニフォームで挑んだ、チーム9日ぶりの試合は先発した今永昇太が6回2失点の好投。打撃でもレフトの頭を越える同点打を放つなど、投打で躍動した。7回以降は伊勢大夢、エスコバー、山崎康晃の必勝リレーがほぼ完璧な投球で、ハマスタでの広島戦の今季初勝利を決めた。

野手のヒーローは嶺井博希で、2安打1打点の打撃だけでなく、守備でも中継プレーの際の絶妙のタッチプレーで失点を防いだ。1番起用の楠本泰史がバックスクリーン横に飛び込む本塁打などマルチ安打。5連打で勝ち越した3回には大和が勝ち越し、桑原将志がダメ押しのタイムリー二塁打を放った。

◆8月3日(水)○6-5 広島(横浜スタジアム)

シーソーゲームで延長戦にもつれ込んだ熱戦に終止符を打ったのが宮崎敏郎。11回裏、1死満塁の場面で自身6度目、約2年ぶりとなるサヨナラ打を放った。先発マスクの戸柱恭孝がタイムリー二塁打を含む3安打猛打賞と大当たり。先制打を放った牧と、内野ゴロの間に打点を記録した桑原、さらに2得点の大和がマルチ安打。前日に今季一軍初出場となったオースティンが代打でタイムリーを放って今季初打点をマークした。

先発して6回2失点の濱口遥大は、第1打席でタイムリーとバットでも活躍。3番手以降のエスコバー、山崎、入江大生が無失点でつなぎ、11回をゼロに抑えた平田慎吾が今季3勝目を挙げた。

◆8月4日(木)雨天ノーゲーム広島(横浜スタジアム)

先発の石田健大が走者を出しながら4回まで無失点に抑えたが、降雨のためノーゲームに。試合中止が決定した後、豪雨の中で牧と知野直人が球団の新ダンス「BLUE BLUE DANCE」を披露してスタンドのファンを沸かせた。

◆8月5日(金)○4-2 中日(バンテリンドーム)

先発した大貫晋一が6回2失点の好投でチームトップの8勝目。打撃では安打性の当たりがライトゴロになるという珍場面もあった。伊勢、エスコバー、山崎の勝利の方程式が無失点。桑原の失点を阻止するダイビングキャッチも光った。打線でマルチ安打は7月22日以来のスタメンとなる神里和毅のみだったが、初回にバント失敗の楠本が名誉挽回の先制打を放った後、相手の拙守が重なり、嶺井のタイムリー、宮崎が2点タイムリー二塁打と効果的に得点を重ねてチームは7月21日以来となる勝率5割復帰となった。

◆8月6日(土)○1-0 中日(バンテリンドーム)

先発して5回無失点の坂本裕哉の後、ホールドの京山将弥が2イニング、勝利投手となった入江、そして最後は“大魔神”佐々木主浩氏を抜く通算440試合登板となった山崎がセーブを記録し、4人で完封リレーを達成。8回まで散発4安打の打線は、9回に牧が値千金のタイムリー二塁打で三浦大輔監督に監督通算100勝目をプレゼントした。

◆8月7日(日)●0-5 中日(バンテリンドーム)

桑原がマルチ安打など打線は6安打を記録したが、4回は安打3本と1四球でも無得点。7回は安打と2四球でチャンスを作ったが、いずれも相手のライト岡林勇希の好返球に阻まれ、完封負けを喫した。先発のロメロは6回1失点も、被安打3本を全て4回に集中されて失点し、自身バンテリンドーム通算6試合目の登板で初黒星となった。

ファームでは4日にドラフト1位の小園健太が実戦初登板を果たし、最速147キロの速球で1回を三者凡退デビューと楽しみなニュースも飛び込んできました。貯金1で3位となった一軍も、オースティンの復帰はチームにとって大きな力となりそうです。度重なる試合中止で、9月は30日で28試合と過酷な日程となりますが、チーム一丸になっての『横浜反撃』に期待しましょう。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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