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野球 コラム 2022年8月5日

【楽天好き】「日々覚悟を決めて長いシーズンを戦っている」。島内宏明選手にいろいろ聞いてみたら、最後の一言がかっこよかった件

野球好きコラム by 松山 ようこ
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島内宏明

昨年は打点王となり、今年も2年連続でオールスターゲームに出場するなど、プロ野球界を代表する選手となった島内宏明選手ですが、プロ入りした当初は「とんでもない世界に来てしまった」と臆していたそうです。今回のファンからの質問シリーズでは、『プロ野球選手』という存在を、島内選手がどのように見てきたかが少しだけわかります。

―― プロ野球選手は皆さん、子どもの頃から憧れの選手がいることが多いようですが、島内選手は少年時代に誰に特別な思いを抱いていたのでしょうか?

僕は石川県の出身なので、やっぱり同じ石川県から出た松井秀喜さんの存在がすごく偉大でしたね。僕がまだ小学生だった時、松井さんが巨人でプレーされていて、シーズン50本もホームランを打ったんです。だけど、まだ子どもだったし、そんな大記録を見ても僕は「ゴジラだから当たり前だよな!」って思ってました。

でも、自分が今こうしてプロになってみると、あんなに打つのは「あり得ないレベルにすごい…」と思うわけですよ。だから、少年時代に思っていた以上に本当にすごかったんだなと。改めて今、その偉大さを感じています。

―― プロ入りしてからは、どんな選手になろうと考えたのか、もしくはどのように向上していこうとされたのですか?

いやもう、プロ入りした時に思ったのは、もう周りの選手みんなすごくて…。なんか来てはいけないところに来てしまったなっていう感じでした。僕が入った当時、センターを聖澤(諒)さんが守っていたんですが、正直これは追い越すことはできないなって思いましたし、練習に励むんですけど、ごまかしながら頑張るしかないなって、本当に思っていました。上には上がいる。全員がすごいと感じていました。

―― 守備の話が出ましたが、フライが上がった時、どういった声かけをしているのでしょうか? 何か特別な工夫などありますか?また、エラーが起きた場合は、どうやってお互いにフォローし合うのでしょうか?

特別な工夫とかはないですね。声かけも「前」とか「YOU」とか「Got it」とか、まあいろいろありますが、基本は取る人が声を出したら、それ以外の人は引くというのが決まっているぐらいです。

あとは、例えばショートとの間に飛ぶことが多いですけども、外野に飛んでいるので、外野が声を出したら内野手は引く。外野優先ですね。さらに外野のなかでは、センターが優先になっています。そうやって衝突しないようにしています。

それでもエラーは起きることもありますが、その時も特にフォローし合うとかないです。もちろん謝ったりはしますけど、それ以上のことは言わないです。それで悪影響や悪循環につながることもあるので、ちょっと心を鬼にして断ち切るわけです。誰だってエラーしたらしんどいですよ。でも、どんなに辛くてもいちいち気にしていたら、プロではやっていけません。

高校野球とかなら負けたら終わりですけど、プロ野球ってシーズンが長いですから。気持ちの浮き沈みをつくらないことも大切になってくるんですね。この世界では、今日『ヒーロー』になったとしても、明日は『戦犯』にもなりえるわけです。そういうことを常に覚悟しなくちゃいけない。僕は毎日、腹を括ってプレーするようにしています。……って村上広報が言いたいらしいです(笑)。

村上広報:え!突然なんですか(笑)。

思うに、プロ野球選手を『偉大』と尊敬していた少年時代から、プロになっても折々で『それ以上のすごさ』を実感している現役生活に、島内選手がトップ選手として活躍を続ける理由があるのかもしれません。

最後も真顔でジョークが飛び出しましたが、「日々覚悟を決めて長いシーズンを戦っている」と締めくくった時の表情にはプロのプライドがにじみ出ていました。

取材・文:松山ようこ/写真:東北楽天ゴールデンイーグルス提供

松山ようこ

松山 ようこ

フリーランス翻訳者・ライター。スポーツやエンターテイメント関連コンテンツの字幕翻訳をはじめ、Webコンテンツ、関連ニュース、企業資料などの翻訳や制作を請け負う。J SPORTSでは、主にMLBや侍ジャパンのほか、2015シーズンより楽天イーグルスを取材し、コラムやインタビュー記事を担当。野球の他にも、幅広くスポーツ選手はじめ著名人を取材。Twitter @yokobooboo

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