人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

野球 コラム 2022年8月2日

【広島好き】週間MVPは週間打率.364でノーヒッターを阻止した打者、投手陣は該当者なしということで…。7月26日~31日号

野球好きコラム by 大久保泰伸
  • Line
野球好きコラム 広島好き

広島好きコラム

オールスター前、週末の東京で見せたあの猛打爆発は何だったのか…。マツダでの3連敗、今季の「中日アレルギー」は深刻なようですが、2018年以来となるクライマックスシリーズ出場に向けて、そんなことは言っている場合ではありません。

まず、今季は2011年以来となるファン投票での選出なしとなったオールスターには、監督推薦で栗林良吏、床田寛樹、坂倉将吾、コロナによる出場辞退の補充選手として森下暢仁、小園海斗が出場。

第1戦に全セの6番手として登板した森下は、8回を無失点に抑えましたが、続投となった9回に2死を取った後、日本ハム・清宮幸太郎にサヨナラ本塁打を打たれてしまいました。捕手のサインに何度も首を振り、全球ストレート勝負で被弾と、オールスターならではの結果とは言え、カープファンにとっては、ちょっと悔しい結果となってしまいました。

松山での第2戦は床田が先発。話題の佐々木朗希との投げ合いとなりましたが、2イニングで被安打5、高卒ルーキーの松川虎生にタイムリーを打たれ、1失点で降板しました。5番手として登板した栗林は、無死から連打を浴びたものの、松川を併殺打に打ち取って1回無失点と1失点で敗戦投手となった昨年のリベンジを果たしました。

野手では、2試合とも途中出場だった坂倉が3打席無安打。「出るからにはMVPを狙いたい」と意気込んでいた小園も途中出場の第1戦、スタメンの第2戦とも2打席無安打で4タコに終わりました。

さて、ここからはペナントレース再開となる中日との3試合を振り返り、いつも通りにMVPを決めましょう。とは言え、2試合連続完封負けの後、1点差及ばず3連敗スタートと、なかなか厳しい結果ですが…。

3試合で打率3割以上の選手は3人。まず、前半戦最後のヤクルト戦でようやく本領発揮の兆しを見せた秋山翔吾は、31日にチーム22イニングぶりの得点となる犠牲フライを放つなど2安打3打点の活躍。週間打率も.333をマークし、3四死球も併せて週間出塁率.462と高い数字を残しました。

7月13日以降、1番の座を守り続けている野間峻祥も、31日に今季2度目となる4安打を記録するなど週間打率.385をマーク。守備でもビシエドの大飛球をフェンスに激突しながら好捕するなど、攻守で存在感を発揮しました。下半身のコンディション不良で6月5日以来、離脱中の西川龍馬がファームで実戦復帰し、一軍の外野争いが激化することが予想されますが、リードオフマンの座を死守すべく、野手キャプテンが躍動しています。

そしてもう1人が、オールスターに出場した小園です。小園は週間打率.364と数字では野間よりも低いですが、チームで唯一、3試合全てで安打を記録。これは重要な意味があります。後半戦スタートとなった29日、中日先発・高橋宏斗の前に8回1死まで無安打に抑えられた打線で、センター前に落ちるこの試合唯一の安打(記録は二塁打)を放ったのが小園でした。

小園は無安打に終わったオールスターでも、慣れないセカンドでの守備で再三、好プレーを見せて存在感を発揮しました。今季のNPBのトレンドとなっている「ノーヒッター」の相手という屈辱を回避した働きを評価し、小園を野手MVPに選出したいと思います。

さて、投手部門ですが、こちらはちょっと難しい状況となっています。先発投手は29日の大瀬良大地が3回4失点、30日のアンダーソンは6回1失点でしたが、31日の野村祐輔も5回途中2失点で降板と、結果を残していません。リリーフ陣も、3試合でのべ8人が登板しましたが、無失点に抑えたのは一岡竜司(2試合)のみ。

チームの結果に関わらず、半ば無理矢理MVPを選出したこれまでなら、アンダーソンか一岡ということになるのですが、「こんな結果の週にMVPなんて必要ない」という厳しい意見もちらほら…。ということで、今回は不本意ながら投手の週間MVPは該当者なし、ということにしようと思いますが、いかがでしょうか?

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

  • Line

関連タグ

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
野球を応援しよう!

野球の放送・配信ページへ