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野球 コラム 2022年7月19日

【広島好き】週間MVPは3試合連続の満塁本塁打の3人とマルチな活躍を期待するあの投手。7月12日~17日号

野球好きコラム by 大久保泰伸
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広島好きコラム

秋山翔吾のNPB復帰第1号本塁打から始まった東京ドーム3連戦は、チーム31年ぶり、同一カードでは1950年の中日以来、72年ぶりとなる3試合連続の満塁本塁打、中京大中京高校出身トリオが揃って本塁打など、盛りだくさんの内容でした。

3連続の満塁弾は、いずれもレギュラーではない選手によるものでした。その口火を切ったのが磯村嘉孝で、延長戦にもつれ込んだ15日、11回にこの試合の初打席で激戦にケリを付ける一発を放ちました。スタメンは2試合のみでしたが、週間打率は4試合出場で.444をマークしました。

2本目の長野久義は、6月末の二軍降格からファームで打率5割超と結果を残して7月12日に一軍に昇格。復帰初戦の13日にスタメンで2本の二塁打を放つと、16日には初回の本塁打に続き、3回には自身8年ぶり4本目となるグランドスラム。古巣相手に3安打5打点と大爆発し、週間打率は6試合出場で.333、OPSは1.206と「夏男」の本領発揮となりました。

「満塁弾フィーバー」の締めは17日の堂林翔太。4回に代打で登場し、左中間スタンドへ自身3本目となる逆転満塁本塁打を放ちました。先週の出場4試合中、スタメンは1試合のみで週間打率は.111でしたが、唯一放った安打が球団史を塗り替える一発となりました。

その他で週間打率3割を超えたのが野間峻祥と小園海斗。野間は6試合中5試合に1番でスタメン出場して同.304の打撃だけでなく、16日にはフェンス側の大飛球をジャンピングキャッチするなど、守備でも貢献しました。小園は16日に第1打席から二塁打2本を含む4打席連続安打を記録するなど、週間打率は.304、同出塁率は.385と、高い数字を残しています。

マクブルームも16日まで9試合連続安打を記録するなど、週間打率.292と安定した活躍。NPB復帰後、なかなか結果が出なかった秋山も14日にマツダスタジアム初安打をタイムリーで記録すると、16日には自身7試合目で復帰第1号本塁打を放つなど、週間打率は.227ですが、確実に状態は上がっているようです。

プロ野球2022公式戦

【ハイライト】広島 vs.横浜DeNA(7月13日)

17日には前述の堂林に加えて、磯村と中村健人も代打で本塁打を放ち、中京大中京高校出身トリオの揃い踏みとなりました。ここまでの本塁打不足という流れを変えてしまいそうな3本の満塁本塁打、1人はとても選べそうもないので、今回は特別に球団史を塗り替えた3選手を野手の週間MVPとしたいと思います。

投手陣で先発として勝ち星を挙げたのが床田寛樹と森下暢仁です。監督推薦でオールスター出場が決まった床田は、好調な横浜DeNA打線に8回まで連打を許さず、1失点の快投で自身最多となる8勝目。森下は16日に巨人打線を6回まで無失点に抑えながら、7回に連打を浴びて4失点でイニング途中での交代となりましたが、打線の援護で7勝目をマークしています。

リリーフ陣は、床田とともに監督推薦で球宴出場の栗林良吏が2試合無失点で1セーブと安定の内容。森浦大輔とターリーが2試合無失点、矢崎拓也は3試合無失点で勝ち星も挙げる活躍を見せています。

14日には一岡竜司が約2年ぶりの一軍登板で1回無失点の復活劇もありましたが、投手陣で意地を見せたのが九里亜蓮。先発した12日に5回3失点で自身5試合勝ち星なしの3連敗となりましたが、17日に今季初のリリーフ登板で3イニング1失点と好投し、6月2日以来となる自身4勝目をマークしました。今週の投手MVPは3連覇時のようなマルチな活躍を期待して九里とします。

同一カード3タテで2位浮上といい流れになってきたところですが、二軍で新型コロナのクラスターが発生し、18日までに22選手の陽性が発覚しました。陽性者には中村奨成や塹江敦也、宇草孔基、塹江敦也など一軍で活躍していた選手の名前もあり、今後に影響を及ぼすことは避けられない事態となっています。

かつて「困った時のクリアレン」と呼ばれた九里のリリーフ起用は、この緊急事態を受けてのものだったのでしょうか。いずれにしても、オールスターまでの残り6試合は、全員野球の総力戦でいくしかないようです。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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