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野球 コラム 2022年7月12日

【広島好き】週間MVPは量産体制に入った4番と秋山に初勝利をプレゼントした若きエース。7月5日~10日号

野球好きコラム by 大久保泰伸
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秋山翔吾がNPB復帰初戦でいきなりタイムリーを含む2安打1打点。チームの勝利にはなかなか繋がりませんが、守備でもメジャー級のレーザービーム送球を見せるなど、リーグ3連覇を果たした2018年以来となるポストシーズン進出へ、大きな戦力となることは間違いなさそうです。

秋山の加入により激戦区となった外野陣で、結果を残したのが中村健人。スタメン2試合と代打の1試合で週間打率.333をマーク。ライトの守備では、6月23日に続いて、またも大山悠輔の右中間への大飛球をスーパーキャッチして失点を防ぎ、DeNA戦ではファウルフライをフェンスに激突しながら処理するなど、守備での貢献も光りました。

堂林翔太もスタメン2試合と途中出場の2試合、計4試合で週間打率.300を記録。スタメン出場した7日の阪神戦では4打数ノーヒット、3三振に終わりましたが、翌日の中日戦では途中出場で2安打を放ち、生き残りに向けて猛アピール。10日には犠牲フライで、この日チーム唯一の得点となる打点をマークしました。

阪神との2試合で、初戦は先制の2ラン本塁打、第2戦も安打を放って自身21試合連続安打を記録した坂倉将吾が一転して3試合無安打など、ここまで9試合で2勝7敗、チーム打率.190と、今季も鬼門のバンテリンドームで週間打率を落とす選手が多い中、先週の5試合で週間打率.316をマークしたのが小園海斗です。9日の試合では先制打となるタイムリー三塁打の後、本塁打、安打で3安打猛打賞、10日もマルチ安打を記録しています。

印象度で言えば、代打で値千金の活躍をしたのがベテランの松山竜平です。最少スコアの投手戦が8回まで続いた七夕の日の試合、9回2死1・2塁の場面で前進守備のセンターの頭を越える貴重な2点タイムリー二塁打を放ちました。

打線が低調気味だった先週も、4番として週間打率,333をマークしたのがマクブルームです。7日は先制の10号ソロ、9日には試合を決定づける3ラン本塁打など5打点を記録し、週間OPSは1.035とまたも大台をクリア。7月9試合で4本塁打と量産体制に入った感のある頼れる助っ人を、先週に続いて文句なしの週間MVPに選出したいと思います。

投手陣は、今季の阪神戦で3戦3勝、対戦防御率1点台の床田寛樹が7回3失点の好投も今季5敗目。序盤に2点のリードも、4回に集中打を浴びて3失点で逆転されてしまいました。7イニングで安打を許したのは2イニングのみでしたが、勝ち運に見放されて自身2連敗となりました。

完封勝ちした7日は、先発のアンダーソンが来日後、最長となる8回を投げて被安打4、9奪三振で無失点の快投。5月22日以来となる3勝目をマークしました。この試合では、9回に登板した栗林良吏が三者凡退の完璧なリリーフで今季17セーブ目を記録。チーム最多タイの30試合連続安打を継続中だった近本光司の記録をストップし、カープの大先輩である高橋慶彦氏の持つ日本記録(33試合)を守りました。

リリーフ陣では、ターリーが2試合に登板して無失点。約2ヶ月ぶりの一軍登録となり、同じく2試合無失点の中崎翔太と共に週間防御率0.00をマークしています。中崎は6日の試合で三者三振の快投を見せ、10日は先頭打者に二塁打を打たれるも、最後は2者連続三振と走者を出しても最終的に得点は許さない、かつての守護神らしい投球を見せています。

遠藤淳志に代わり、今季2度目の先発となった野村祐輔は、立ち上がりに連打を許し、2回は守備の乱れで序盤に2失点も、その後は立ち直り6回2失点と合格点の内容。味方の援護に恵まれず、負け投手となってしまいましたが、今後に期待が持てる投球でした。

その野村の明治大学の後輩である森下暢仁が、9日の試合で7回無失点と好投して今季6勝目。前回登板の巨人戦から15イニング無失点をマークし、ヒーローインタビューで「秋山さんに初勝利をプレゼントしたかった」と泣かせる言葉を発した若きエースを投手の週間MVPに選出します。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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