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プロ野球2022公式戦
【ハイライト】7月2日(土)広島 vs.巨人 マクブルームがサヨナラ本塁打、森下が8回無失点、
投手陣は、3連敗したヤクルト戦でも先発投手はいずれも6回まで登板。床田寛樹は4失点でしたが、遠藤淳志は2失点、アンダーソンは1失点と試合は作っています。特にアンダーソンは、チーム全体で今季の対戦打率が.408、9本塁打と“天敵”となっている村上宗隆から3打席連続三振を奪うなど、力のある速球や縦に鋭く曲がるカーブを武器に、絶好調の相手打線を圧倒しました。
巨人戦では、初戦の大瀬良大地が6回3失点にまとめ、先週の先発投手で唯一、勝ち星をマークしました。3日の九里亜蓮は5回まで1失点も降板となり、後を継いだリリーフ陣が失点を重ねてチームは逆転負け。この試合が象徴するように、先週は2試合に登板した栗林良吏と1試合のみ登板の藤井黎來以外のリリーフ投手は全て失点と、ブルペン陣が不振の週でした。
そんな中、勝ち星こそ付かなかったものの、週間MVPに値する快投を見せたのが森下です。交流戦から自身4連敗を記録し、25日のDeNA戦でようやく約1ヶ月ぶりの白星をマークした右腕ですが、この日は巨人先発・菅野智之を相手に、8回を投げて11奪三振と圧巻の内容。
7回までは散発の3安打と危なげない投球で、8回に2死満塁とこの試合で最大のピンチを迎えましたが、ウォーカーを空振り三振に打ち取り、森下としてしては珍しいガッツポーズで闘志あふれる姿を見せました。
巨人戦で同一カード3連勝を逃し、勝率5割と2位浮上を逃しましたが、投打ともに調子は悪くないようです。遠藤のコロナ陽性など、不安材料もありますが、なんと言ってもこれからの楽しみは、秋山がいつ一軍に合流するかでしょう。
報道によれば、もうしばらくは二軍での調整が続くということですが、西武時代の交流戦通算打率.330、ヤクルト戦では同.372という数字には、期待を持たずにはいられないところです。
文:大久保泰伸
大久保泰伸
フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。
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