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野球 コラム 2022年7月5日

【広島好き】週間MVPはサヨナラ勝ちの試合で好投した先発投手と試合を決めた4番。6月28日~7月1日号

野球好きコラム by 大久保泰伸
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広島好きコラム

秋山翔吾の入団会見が行われた日に、今季のヤクルト戦9連敗。希望と絶望が入り混じったような1週間でした。

先週の6試合、野手の多くに見られたのが「連続」という言葉です。まずは野間峻祥。代打も含めた3試合の出場でしたが、7月2日の巨人戦まで出場した9試合連続安打を記録し、週間打率300をマークしました。

秋山の加入に危機感を隠さない上本崇司は、6試合全てにスタメン出場して週間打率.318を記録。守備でも果敢なダイビングキャッチで再三チームを救った上本は、6月29日まで11試合連続安打と7試合連続マルチ安打をマークするなど、6月は30安打でリーグトップの月間打率.411と大当たりの月となりました。

不動の5番打者として活躍する坂倉将吾は、ヤクルト戦で3試合連続マルチ安打など、週間打率.409の活躍。出塁率(.458)と長打率(.591)を足した週間OPSは1.049で、自身19試合連続安打を継続中です。

そんな上本、坂倉の上を行く数字を残したのが小園海斗で、ヤクルト戦では2試合連続で3安打猛打賞を記録するなど、自身7試合連続安打中で、週間打率はなんと.478。同OPSも1.109をマークし、今季のヤクルト戦の対戦打率は.362と、今後は独走する首位相手のキーマンになりそうです。

小園と同級生の羽月隆太郎もスタメン4試合、代打で2試合と6試合に出場して週間打率.333。巨人戦では3試合連続安打を記録し、2日の試合では0-0が続く緊迫した試合展開の中、失点を防ぐダイビングキャッチで好投を続ける森下暢仁を救うなど、思い切りのいいプレーで攻守に存在感を示しました。

高打率の選手が多い中、週間MVPに選出したいのが“頼れる4番”のマクブルームです。週間打率は.348ですが、1日は先制タイムリー、二塁打、ダメ押しの2ラン本塁打と猛打賞の活躍。翌日は来日初となるサヨナラ本塁打を放ち、2試合連続でお立ち台に上がりました。巨人との3試合で7打点をマークし、週間OPSは1.119の数字は、まさに“助っ人”と呼ぶにふさわしい存在と言えるでしょう。

プロ野球2022公式戦

【ハイライト】7月2日(土)広島 vs.巨人 マクブルームがサヨナラ本塁打、森下が8回無失点、

投手陣は、3連敗したヤクルト戦でも先発投手はいずれも6回まで登板。床田寛樹は4失点でしたが、遠藤淳志は2失点、アンダーソンは1失点と試合は作っています。特にアンダーソンは、チーム全体で今季の対戦打率が.408、9本塁打と“天敵”となっている村上宗隆から3打席連続三振を奪うなど、力のある速球や縦に鋭く曲がるカーブを武器に、絶好調の相手打線を圧倒しました。

巨人戦では、初戦の大瀬良大地が6回3失点にまとめ、先週の先発投手で唯一、勝ち星をマークしました。3日の九里亜蓮は5回まで1失点も降板となり、後を継いだリリーフ陣が失点を重ねてチームは逆転負け。この試合が象徴するように、先週は2試合に登板した栗林良吏と1試合のみ登板の藤井黎來以外のリリーフ投手は全て失点と、ブルペン陣が不振の週でした。

そんな中、勝ち星こそ付かなかったものの、週間MVPに値する快投を見せたのが森下です。交流戦から自身4連敗を記録し、25日のDeNA戦でようやく約1ヶ月ぶりの白星をマークした右腕ですが、この日は巨人先発・菅野智之を相手に、8回を投げて11奪三振と圧巻の内容。

7回までは散発の3安打と危なげない投球で、8回に2死満塁とこの試合で最大のピンチを迎えましたが、ウォーカーを空振り三振に打ち取り、森下としてしては珍しいガッツポーズで闘志あふれる姿を見せました。

巨人戦で同一カード3連勝を逃し、勝率5割と2位浮上を逃しましたが、投打ともに調子は悪くないようです。遠藤のコロナ陽性など、不安材料もありますが、なんと言ってもこれからの楽しみは、秋山がいつ一軍に合流するかでしょう。

報道によれば、もうしばらくは二軍での調整が続くということですが、西武時代の交流戦通算打率.330、ヤクルト戦では同.372という数字には、期待を持たずにはいられないところです。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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