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野球 コラム 2022年6月28日

【楽天好き】「僕、ポンコツだったんですよ」。島内宏明選手にいろいろ聞いてみた。野球・キャリア編

野球好きコラム by 松山 ようこ
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島内宏明

楽天イーグルスの4番・島内宏明選手は、今年でプロ11年目。生え抜きのチーム看板選手だけに、多くのファンがその活躍ぶりに注目する。それでいて、マイペースで親しみやすい雰囲気は変わらない。どこか天然キャラで自由人にも見えながら、真人間らしい誠実さがにじみ出ているのが人気の理由の1つだろう。

今回からは『ファンからの質問に答えるシリーズ』。島内選手ご本人が「何でもいいですよ」とおおらかに快諾してくれたので、こちらで質問を募ったところ、オンフィールド、オフフィールド問わず、相談ものまで、多種多様な質問が集まった(ご協力いただいたファンの皆さま、ありがとうございました!)。ということで、まずは、「野球・キャリア編」からお伝えしたい。

―― じわじわと暑い夏になってきました。プロ野球はレギュラーシーズンが長く、移動も多くて大変と思いますが、一番疲れが出る時期はいつ頃ですか?

島内:やっぱり6連戦とか、長い連戦が続く時ですかね。確かに暑い夏もしんどいですけど、夏場はけっこうナイターも増えてくるので、少しましというか。あとは開幕してすぐ。それからシーズン長いので最後の方ですね。

―― 島内さんならではの疲れのとり方などはありますか?

島内:何もないですよ(笑)。たくさん寝るといったこともないです。普段通りです。むしろ最近は、寝過ぎると疲れがたまるように感じているので、気をつけています。睡眠時間も何時間とか決めたりせず、自分の感覚に従っています。まあ「もっと寝たいな」って思いますけど、普通に休むようにしています。

―― 不動の4番ですが、6月7日は3番に座りました。理由と感想を教えてください。

島内:理由は…、ぼく、監督じゃないんでわからないですけど(笑)、感想も…。そんなに何も思わなかったです。でも、やっぱり3番は4番に比べて、打順がより回ってきますからね。たった1つ上がるだけですけど、その違いは大きいなと感じます。ただ、3番は初回に必ず打順が回ってくるので、1回の準備はしやすいかなとは思います。

―― これまで1番から9番まで全打順の経験があります。それぞれのこだわりや打ってみたい打順があれば教えてください。

島内:こだわりはないです。でも他の打順は、最近ちょっと忘れたんで、やっぱりその打順で打ってみないとわからないっていうところはあります。あえて挙げるなら、もうずっと9番は打ってないので、1回ちょっと9番で打ってみたいなっていう(笑)。9番って、打席よりも守備から試合に入っているので、最初に守りに行って、戻って打席に備えるじゃないですか。だから、けっこう身体がいい感じで打席を迎えられるっていうのがあるんです。

―― 星稜高校から明治大学という野球名門校のご出身で、2011年にドラフト6位で楽天イーグルスに入団しました。そもそもプロを目指そうと思ったきっかけを教えてください。

島内:実は高校の時は、プロに入りたいって気持ちでしたけど、大学の時はそうではなくて…。試合にもあまり出てないですし、打ててなかったのもありますけど、野球以外にもいろいろと触れるうちに、普通に就職したくなってたんですよ。それにプロ野球はイチかバチかみたいな世界だし、会社員になって真面目に働こうかと。

それが大学4年生になって、打撃で結果がでるようになったんです。それでも、プロ志望届は出すつもりはなかったんですけど、監督(善波達也氏・当時)に出すよう説得されて、じゃあ3試合連続で猛打賞でも打てたら考えますって答えたら、たまたま打てちゃった。それで、届けを出してって流れなんで…。大学時代はそんなに熱量もなくって、ほんと僕、ポンコツだったんですよ。もちろんプロに入ってからは、一生懸命に頑張っていますよ。

島内選手はプロで地道に努力を重ねた結果、不動の4番として活躍していながら、「ポンコツだった」ことを昨日のことのように話す。そうした飾らず奢らずの姿勢だからこそ、選手として進化を続けたのかもしれないが、そのユニークな人間性は、野球をはみ出した分野についての質問でもさらに明らかに。次回、オフフィールド編もお楽しみに!

取材・文:松山ようこ/写真:東北楽天ゴールデンイーグルス提供

松山ようこ

松山 ようこ

フリーランス翻訳者・ライター。スポーツやエンターテイメント関連コンテンツの字幕翻訳をはじめ、Webコンテンツ、関連ニュース、企業資料などの翻訳や制作を請け負う。J SPORTSでは、主にMLBや侍ジャパンのほか、2015シーズンより楽天イーグルスを取材し、コラムやインタビュー記事を担当。野球の他にも、幅広くスポーツ選手はじめ著名人を取材。Twitter @yokobooboo

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