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野球 コラム 2022年6月11日

【ハイライト動画あり】爆発力と集中力がある上武大|佛教大学 vs. 上武大学 全日本大学野球選手権

野球好きコラム by 岩瀬 孝文
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明大とのタイブレイクを制して勢いの波に乗る佛教大と、ここまで逆転の連続で勝ち上がってきた上武大との準決勝第1試合、1点を争う好ゲームが期待された。

先発はともに右腕の佛教大山本と上武大加藤だった。

打撃では主砲で指名打者岡野と5番指名打者の河野にそれぞれ注目が集まっていた。

上武大先発の加藤投手

佛教大の山本投手

「ベスト4のプレッシャーがありました、投手は100球前後で替える予定でいて、打線でも思い切り振れるように島村の打順を下げていました。先発の頑固で真面目な加藤投手を主将にしたのは、さらに成長してほしいとの思いからでした」

指導者としての細やかさを有する谷口監督だ。

【ハイライト】佛教大学 vs. 上武大学

第71回 全日本大学野球選手権大会 準々決勝 ~神宮球場~(6/11)

上武大ベンチ前ミーティング

膠着した0-0のスコアのまま、迎えた7回裏に、ついに左打者の島村内野手がライトスタンドへ本塁打を放った。続く8回裏もノーアウト1-2塁から1アウト満塁となり、期待を背負った島村がセンターオーバーの走者一掃の三塁打で4点。さらに後藤内野手の2塁打で5点となった。

「打席ではしっかりと振り切れるようにしていました。ボールにあてにいくだけではよくないと、スライダーをコンパクトに振ったのです。それと3塁打も、大振りせずに、もう1点ほしいと願った結果です」

本塁打と3塁打で4点をたたき出した島村だった。

本塁打と3塁打で4打点の島村選手(上武大)

「完敗ですね。上武大の投手が良くて、こちらが打てずに、でした。このいい経験を全員で活かしていけるようにまた進みます」

前半は互角、がっぷり四つのまま最後の最後に力尽きてしまった佛教大の田原監督は、静かに語った。

マウンドに上がる田原監督(右)

文・写真:岩瀬孝文

岩瀬 孝文

ノルディックスキージャンプの取材撮影は28年以上、冬季五輪は連続5回、世界選手権は連続12回の現地入り取材。スキー月刊誌編集長を経て、2007札幌世界選手権では組織委員会でメディアフォトコーディネーターを務めた。 シーズンに数度J SPORTS FIS W杯スキージャンプに解説者として登場。『冬はスキー夏は野球』という雪国のアスリートモードにあり、甲子園の高校野球や大学野球をつぶさに現場取材にあたっている。

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