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野球 コラム 2022年6月9日

【ハイライト動画あり】佛教大学、3年前の雪辱を果たし明治大学に延長サヨナラ勝ち。全日本大学野球選手権 準々決勝

野球好きコラム by 大島 和人
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6月6日に開幕した第71回全日本大学野球選手権大会は、大会4日目に入った。神宮球場で行われる準々決勝の第1試合は、3年ぶり19回目の出場となる明治大学(東京六大学連盟)と、3大会連続22回目の出場となる佛教大学(京滋大学連盟)の対戦。なお、両校は2019年の第68回大会決勝で対戦し、明治大学が優勝を果たしている。

明治大学 vs. 佛教大学

明治大学はエースの蒔田稔が満を持して今大会初登板。佛教大学は1回戦で東海大学を相手に7回途中まで被安打1の快投を見せた、技巧派右腕・山本奨人が先発を任された。

佛教大学は2回裏。下位打線が一死1・2塁の場面を作ると1番・竹田貴行がバント。明治大学の内野に連携ミスが出て内野安打となり、一死満塁とチャンスが広がる。2番・田中颯翔はセンターに犠牲フライを放ち、1点を先制した。

佛教大学は3番・七條太一が強烈なセンター返しを放ち、二死満塁とチャンスが続く。さらにこの打球が蒔田稔を直撃して負傷降板となり、明治大学は二重のピンチに追い込まれた。しかし、明治大学は1年生左腕・久野悠斗がこのピンチを切り抜けた。

だが、佛教大学は4回裏にも2番・田中颯翔が二死2塁からライト前にタイムリー安打。2-0とリードを広げて試合の中盤を迎える。佛教大学の先発・山本奨人はフォーク、スライダーといった縦変化にキレがあり、速球との速度差もない。「上下の揺さぶり」で明治大学打線を翻弄し、8回まで得点を許さない。

ただし、明治大学が最終回に粘りを見せた。3番・宗山塁がライトオーバーの二塁打で出塁。二死3塁まで追い込まれたが、6番・蓑尾海斗はセンター前にタイムリー安打を放って1点差とする。さらに蓑尾は二盗を決めると、7番・西山虎太郎が左中間を破るタイムリー二塁打で続く。明治大学が二死からの2得点で試合を降り出しに戻し、山本を降板に追い込んだ。

10回からはタイブレーク。両チームの攻撃は継続打順から、無死1・2塁の状態で始まる。佛教大学は相手のバント失敗もあり、2番手右腕・木村光が10回表の攻撃を無失点に封じる。10回裏は先頭打者の5番・沢嵜一輝が三塁線にバント。5番手で登板していた左腕・千葉汐凱の一塁送球が大きく逸れ、二塁走者が生還して佛教大学がサヨナラ勝ちを飾った。

文:大島和人

第71回 全日本大学野球選手権大会 準々決勝

【ハイライト動画】明治大学 vs. 佛教大学、10回延長サヨナラで決着

◆試合結果

明治大学|0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 |2
佛教大学|0 1 0 1 0 0 0 0 0 1X|3

◆投手

・佛教大学:山本、○木村
・明治大学:蒔田、久野、高山、渡部、●千葉

大島 和人

大島 和人

1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty

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