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野球 コラム 2022年6月7日

【ハイライト動画あり】緊迫した投手戦 佛教大学 vs. 東海大学 全日本大学野球選手権

野球好きコラム by 岩瀬 孝文
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変化球が冴えた山本投手(佛教大)

神宮球場で行われた強豪同士の対決は、佛教大右腕山本投手(智辯学園)が変化球で外野フライを打たせて、また東海大の左腕岩本投手(市和歌山)も低めに決まる速球を主体に攻め上げ、ともにバランスの良い投球で順調な立ち上がりを見せた。

先発の岩本投手(東海大)

「コースにボールを集めました。右打者にはスライダーとカットボール、左にはツーシームを使ってです。後ろに木村さんがいるので安心して投げていました」
山本投手はその伸びやかにコースをつくピッチングで強打の東海大打線を翻弄、静かな面持ちで試合は進んでいった。

【ハイライト】佛教大学 vs.東海大学

第71回 全日本大学野球選手権大会 1回戦 ~神宮球場~(6/7)

2ラン本塁打の指名打者岡野(佛教大)

その4回表に佛教大はランナーを2塁に置いて指名打者4番の岡野(神戸国際大附)が、アウトコースやや低めのストレートを強烈に引っ張りレフトスタンドへと2ラン本塁打。俄然、佛教大ベンチは勢いづいた。

本塁打で勢いづく佛教大ベンチ

果敢な走塁を見せた佛教大

「ボール球に手を出してしまうなど、打線がダメでした。投手と守備は良かったのですが、打てないとなると、どうにもなりません。そのあたりを秋へ向けて、しっかりと立て直していきます」
ベテラン東海大の井尻監督は残念そうに言いながら、肩を落とした。
7回裏には東海大の初ヒットと四球による1-2塁で、佛教大は右腕木村投手(奈良大附)にスイッチ、そこは三振に切って取りピンチをしのいだ。さらに、最速で148kmの直球を武器にチームの勝利に貢献した。

鍛え上げられた東海大守備

「高低を上手く使ったあのふたりのピッチングには非常に驚いています。それに山本には高校時代の恩師が激励に来てくれたことも、落ち着きあふれた投球につながったように思います」
佛教大の田原監督は冷静に分析した。
かつて2019年の選手権大会で準優勝を飾った佛教大は、そのときに敗れた明大との再戦もあり得ると、それを目標に神宮球場へやってきた。そこまであと、ひとつだ。

佛教大の勝利リレー山本投手と木村投手(右)

文・岩瀬孝文

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岩瀬 孝文

ノルディックスキージャンプの取材撮影は28年以上、冬季五輪は連続5回、世界選手権は連続12回の現地入り取材。スキー月刊誌編集長を経て、2007札幌世界選手権では組織委員会でメディアフォトコーディネーターを務めた。 シーズンに数度J SPORTS FIS W杯スキージャンプに解説者として登場。『冬はスキー夏は野球』という雪国のアスリートモードにあり、甲子園の高校野球や大学野球をつぶさに現場取材にあたっている。

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