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野球 コラム 2022年6月3日

【投手編】第71回全日本大学野球選手権大会 注目選手

野球好きコラム by 大島 和人
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6月6日(月)から12日(日)にかけて、71回目となる全日本大学野球選手権大会が行われる。

今回は全日本大学野球選手権大会に出場する5名の注目投手を紹介する。数々のプロ野球選手を輩出してきた本大会を大いに盛り上げてくれることを期待する。

金村尚真(かねむら しょうま)

投手 金村尚真(かねむら しょうま)
大学・学年:富士大学 4年(北東北大学連盟)
出身:沖縄県
出身高校:岡山学芸館高校
投打:右投右打

富士大学は2009年の選手権でエース守安玲緒(現・三菱重工West)を擁して準優勝。その後も山川穂高、外崎修汰(ともに現・埼玉西武)ら有力選手を続々と輩出しているチームだ。

その富士大学のエースが金村尚真だ。176センチの右腕で、1年次から起用され、2年秋からは主戦格として台頭。北東北大学野球連盟の通算防御率は0点台で、奪三振率の高さや四死球率の低さも傑出している。3年春にはノースアジア大学を相手に完全試合も達成した。

速球も昨年の選手権で149キロを記録するなど高レベルだが、彼の凄みはスライダーを中心とする変化球の切れ。90キロ台のスローカーブを生かした緩急も兼ね備えている。さらに左右のコースを突く制球力もあり、2022年のドラフト上位候補に名を連ねる実戦派だ。

高坂綾(たかさか りょう)

投手 高坂綾(たかさか りょう)
大学・学年:千葉経済大学 4年(千葉県大学連盟)
出身:千葉県
出身高校:流通経済大付属柏高校
投打:右投右打

千葉経済大学はこの大会唯一の初出場校。2021年春の入替戦で1部昇格を果たすと、21年秋には2位へ浮上。千葉県大学野球連盟は、昨秋の明治神宮大会を制した中央学院大学、2017年と18年の選手権準優勝校・国際武道大学と強敵揃いだが、この春は新興勢力が念願の初優勝を果たした。

高坂綾は178センチ・80キロの右腕で、そんなチームの躍進を支えているエースだ。フォームは少し変則的だが、速球は140キロ台後半を計測する。加えて速度差のあまりないカットやスライダー、フォークのコンビネーションが手強い。4年でついに迎える全国デビューが楽しみだ。

J SPORTS 放送情報

投手 松本凌人(まつもと りょうと)
大学・学年:名城大学 3年(愛知大学連盟)
出身:大阪府
出身高校:神戸国際大付属高校
投打:右投右打

大学1年次から大学日本代表候補に名が挙がっていた右サイドハンドで、体格も183センチ・89キロと大型。チームメイトの眞田拓(4年)とともに150キロに達する本格派で、昨年の選手権はベスト8入りに貢献している。リズミカルかつパワフルで、東北福祉大学時代の津森宥紀(現・福岡ソフトバンク)を彷彿とさせるフォームは豪快かつ爽快だ。

この春のリーグ戦では5勝0敗を記録し、最優秀防御率も獲得。四死球も減少傾向にあり、スピード以外の“質”も伴ってきている。まだ大学野球生活を3シーズン残しているものの、2023年の上位候補として名の挙がる右腕だ。

伊原陵人(いはら たかと)

投手 伊原陵人(いはら たかと)
大学・学年:大阪商業大学 4年(関西六大学連盟)
出身:奈良県
出身高校:智辯学園高校
投打:左投左打

170センチ・72キロと体格こそ並だが、非凡な実戦派左腕だ。智辯学園高校では甲子園も経験しており、当時から投球の質は高かったが、そのままスケールアップに成功している。

速球は140キロ中盤を記録するとともに、強みはボールの“動き”と制球力。カットボール、スライダー、チェンジアップなどの球種は速球と球速差がなく、紛らわしい。内外角をきっちり突く制球力を持ち、「ボールの出どころ」をギリギリまで隠す技もある。加えて大崩れをしない安定感も持ち合わせている。大阪商業大学は上田大河、高太一と“プロ注”の本格派を複数擁しており、誰が出てきても楽しみだ。

稲川竜汰(いながわ りゅうた)

投手 稲川竜汰(いながわ りゅうた)
大学・学年:九州共立大学 1年(福岡六大学連盟)
出身:山口県
出身高校:折尾愛真高校
投打:右投右打

182センチ・90キロの大型右腕で、春のリーグ戦で鮮烈なデビューを飾ったルーキーだ。5試合に先発して4勝0敗と好投し、26イニング連続無失点も記録。上原忠監督が「1年春からこれだけ投げられるのは、大瀬良大地(現・広島)以来」と称賛する内容で、10年ぶりとなる大学野球選手権出場の立役者になった。

折尾愛真高校時代も“隠し玉”として知る人ぞ知る存在だったが、甲子園とは縁がなく、この大会が全国デビューとなる。最速148キロという情報は目にしているが、全国の代表校を相手にどのような投球を見せるのか、楽しみで仕方がない。

文:大島和人

大島 和人

大島 和人

1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty

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