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野球 コラム 2022年5月10日

【広島好き】先週のMVPは2イニング連続で本塁生還を阻止したルーキーと、イケメン助っ人投手。『週刊カープいいとこどり』5月3~8日号

野球好きコラム by 大久保泰伸
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広島好きコラム

ゴールデンウイーク終盤、マツダスタジアムで行われた6連戦は、4試合で観客3万人超えと久しぶりに、広島に活気が戻りました。2ケタ得点で始まり、2ケタ得点で締めくくった1週間は、1試合5本塁打に史上3度目となる1試合4安打が4人など、見応えのある試合が続きました。

3日の巨人戦で13安打12得点、8日のDeNA戦では21安打17得点など、6試合で計66安打、40得点をマークした打線で、週間打率トップを記録したのが上本崇司(20打数10安打、打率.500)でした。菊池涼介が欠場した4試合では、2番・セカンドに入って全試合で安打を放ち、うち2試合でマルチ安打を記録。6番・三塁で出場した8日は4打数4安打1四球と全打席で出塁しました。

上本に次ぐ成績を残したのが坂倉翔吾で、週間打率は.455(22打数10安打)。4試合で捕手、2試合で三塁手としてスタメン出場し、8日は4安打2打点と爆発しました。週間出塁率は.500、同長打率も.500で、OPS1.000と美しい成績を残しています。

週間最多打点(7打点)を記録したのがマクブルームで、6試合全てで安打を放ち、週間打率.379(27打数10安打)を記録。8日の試合では、来日初の1試合2本塁打など4安打4打点と、いよいよエンジンがかかってきた感じですが、特筆すべきなのが4月13日のヤクルト戦以来、実に20試合連続出塁を継続中ということです。

スタメン落ちも危惧された状況から一変したのが小園海斗で、22打席連続無安打から3安打猛打賞を記録した3日以降、DeNA3連戦では全ての試合で安打を記録するなど、週間打率.333を残しました。

数字以上に印象的な活躍をしたのが西川龍馬とルーキーの末包昇大で、西川は7日に外野守備でのビッグプレーの後、自身初となるサヨナラ本塁打、末包は翌日の試合でカープの新人では、1992年の町田公二郎以来となる満塁本塁打を放ちました。

4試合欠場で心配された菊池涼介は8日の試合で4安打。その菊池涼の欠場中にスタメン出場した矢野雅哉は、3日の試合でプロ初安打、初打点となるタイムリーを記録しています。

そんな活躍選手目白押しの野手勢ですが、こちらも数字以上の活躍で週間MVPとしたいのが、ドラフト3位ルーキーの中村健人です。中村健は今季2度目のスタメン出場となった3日に2安打を放ってプロ初打点をマークすると、翌日もタイムリーを放つ活躍。

打撃以上に圧巻だったのが外野守備で、2イニング連続で送球による本塁生還阻止の離れ業を見せました。ライトから放たれるレーザービームは、ポスト鈴木誠也と呼ぶに相応しいものでした。

投手陣は、8回途中3失点で3勝目を挙げた床田寛樹、8回3失点で4月10日以来となる2勝目の遠藤淳志。勝ち星こそ付きませんでしたが、気迫の投球で9回1失点と好投した森下暢仁など、先発陣の変わらぬ安定感が目立つ中、新たなピースとして名乗りを上げたのが新外国人のアンダーソンです。

昨季はレンジャーズで大谷翔平と対戦して、3球三振に打ち取った150キロ超のストレートを武器に、初回から4者連続で三振を奪うなど、7回を投げて被安打1、無四球の快投で初登板初勝利をマークしました。試合後のお立ち台で「カープのファンが一番じゃけぇ」と叫んでスタンドを埋めたファンを沸かせたイケメン助っ人を、投手の週間MVPに選出したいと思います。

新外国人と言えば、左腕のターリーも2試合に登板して無失点と好投しました。常時150キロ以上をマークするストレートにチェンジアップ、スライダー、カーブなどを織り交ぜた投球は、セットアッパーとしても期待できそうです。他にもケムナ誠森浦大輔も2試合無失点と、崩壊状態と心配されたリリーフ陣にも、明るい兆しが見えてきました。

鯉のぼりの季節は終わってしまいましたが、好調な打撃陣に不安材料が少ない投手陣と、今年はまだまだ期待してよさそうです。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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