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広島好きコラム
昨季Aクラスの巨人、阪神との6連戦を4勝1敗1分で単独首位に浮上。12球団トップの73得点に、38失点はリーグ最少。チーム打率、同防御率リーグトップの現状は“出来過ぎ”と言うべきなのかもしれませんが、好結果には明確な理由があります。
まずは、ここまで言い尽くされた感もある「打線のつながり」。特筆すべきなのが、リーグダントツの22犠打で、8犠飛も12球団で最多となっています。MLBでもいきなり結果を出している鈴木誠也という大黒柱が抜けた打線ですが、12球団最少の4本塁打でのこの得点力は、控え選手も含めた1人1人の選手が自らの役割をしっかり果たしているということでしょう。
もうひとつが、ここまでの10勝中、7勝が先発投手の勝ち星(森下暢仁2勝、大瀬良大地、九里亜蓮、床田寛樹、玉村昇悟、遠藤淳志がそれぞれ1勝)と、先発ローテーションが確立されたことでしょう。ここまで1勝の投手でも、防御率を見ると床田が0.64、遠藤が1.53、九里も1.98とほとんど崩れていません。
先週の6試合では、開幕直後の連勝時とは違った選手の活躍が目立ちました。その筆頭が4番に定着しつつあるマクブルームで、7日の巨人戦では初回の2点ビハインドをすぐに取り戻す来日1号2ラン本塁打を放ちました。同試合で頭部死球を受けて1試合欠場しましたが、復帰した9日の阪神戦で2安打、翌日は1-0のゲームで値千金となる決勝本塁打を放ってチームを勝利に導いています。
巨人戦では7日に今季初スタメンとなった長野久義が2本のタイムリー二塁打で3打点の活躍。守備でもスライディングキャッチを披露するなど、健在ぶりをアピールしました。同試合では、途中出場の堂林翔太も2本の二塁打を放ち、スタメン出場した9日の阪神戦では、先制打となるタイムリー二塁打など2安打1打点と活躍し、ここまでの打率は.417と好調です。
そんな中、開幕からコンスタントに活躍を続けているのが坂倉将吾です。先週の6試合中5試合でマルチ安打を記録するなど、その間の成績は24打数9安打の打率.375で、このコラムが選ぶ野手の週間MVPに選出したいと思います。守備でも今季は三塁と一塁をこなし、カードの3戦目は捕手というスタイルが定着しつつあり、先発マスクの試合は4戦4勝となっています。
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