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攻撃陣は、9回1死満塁から代打・大和がサードゴロも、気迫のヘッドスライディングで併殺を阻止して決勝点が入った。楠本、佐野、牧がいずれも2安打。8回の守備では先頭打者・京田陽太の右中間への一打を、ライトの楠本から牧、宮崎と見事な中継プレーで三塁封殺して最終回の勝ち越し劇につなげた。
◆4月1日 vs.ヤクルト(神宮球場)○6-1
三浦監督に初の貯金をもたらしたのが、マルチ安打を記録した主軸2人。初回に佐野が2ラン、宮崎がソロ本塁打を放ってチームを勢い付けた。宮崎は9回にもダメ押しのタイムリー二塁打。戸柱も2安打で打率3割をキープした。
◆4月2日 vs.ヤクルト(神宮球場)●2-3
2年ぶりとなる延長戦でサヨナラ負けを喫した第2戦は、4番の牧が2安打1打点。関根はマルチ安打で好走塁も見せたが、3度のチャンスでいずれも凡退と悔しい結果となった。投手陣は先発した大貫晋一が6回2失点とゲームメイクの役割は果たした。リリーフ陣も伊勢大夢、三嶋、エスコバーがそれぞれ1イニングを無失点に抑えた。
5連勝を逃し、勝率は5割に戻ってしまいましたが、開幕3連敗からV字回復した5試合では先発投手がいずれもクオリティースタートと、野球はやっぱりピッチャー、ということでしょうか。
攻撃面では、まだ失敗もありますが、ランダウンプレーを仕掛けるなど、走塁面での意識の変化が感じられる場面もありました。オースティン、ソトの両外国人はまだ戻っていませんが、この調子なら思ったよりも早く「横浜反撃」が見られそうです。
文:大久保泰伸
大久保泰伸
フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。
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