【オリックス好き】"ひたすら前をみて"歩みを止めないオリックス・バファローズ応援団

さぁいよいよ今年もプロ野球が開幕！！
オープン戦最終日に、ようやく私も観戦することができて心の調整も準備万端です。
やっぱり現地はいいですね。あの一体感の気持ち良さを一度でも味わってしまうと、もう沼から抜け出せません。

今年は、ライトスタンドに応援団のみなさんもすでに合流。なんだかほっとします。

まだまだ通常の応援ができない中「今できることをやる」という姿勢をくずさず、新しい応援歌の制作や、横断幕の制作、リモート応援など、“歩みを止めることなく”活動を続けている「大阪紅牛會」「神戸蒼誠会」「東京応援団」を始めとした、オリックス・バファローズの私設応援団のみなさんには、いつも感謝の気持ちでいっぱいです。

振り返れば2020年はライトスタンドに応援団さんがいない状況で始まりました。そんな中、京セラドーム大阪に掲げられた真新しい手作りの横断幕。「支え合い共に頑張ろう日本！この苦境を乗り越え、叶うべき夢の先へ」マルチテーマ讃丑歌の一節が入った力強い言葉。「自分の状況もどうなるか分からないけれども、なんとか踏ん張ろう。そして観られる限り野球を観よう」そんな気持ちにさせてもらえました。

しかし、試合ではやっぱり応援団さんがいない弊害も。バラバラで揃わない手拍子。
「逆にプレーの邪魔になってるんちゃうかな？いや集中してはるやろうから耳に入ってないか。え、ちょっと待って。じゃあ手を叩いて応援する意味ってあんの？てか、そもそも応援って選手に届いてるんやろか」勝手に球場に来て、勝手に悩んで、何をしに来てるんや私は・・・と思い、それまでのイキイキと歌って応援してた時との急激な変化に心がついていかず、口を開けば「こうして野球を観られるだけでありがたいな」と言いまくった1年でした。

そして迎えた2021年。
4月20日の試合で「みんなの応援届いてるよ！」と言わんばかりに、上段席【執念】の旗に突き刺さった吉田正尚選手の特大ホームラン。今年は何かが違うぞ、とあの時感じたファンの方も多かったのではないでしょうか。 そこから始まった数々の奇跡！
昨年の応援団さんの活動の節目となる試合は、なんと全て勝利しているのです。

5月28日、吉田正尚選手と山本由伸選手の手作り横断幕を、ブルベルちゃんがツイートでお披露目した日は、この二人が揃ってヒーローインタビューに登場！

交流戦優勝を決めた6月12日は、無観客ながらコロナ禍になって初めてスピーカーから応援歌が流れた日でもありました。
そして翌日の試合では、T－岡田選手の劇的なサヨナラ打！もしかしたら久しぶりに流れる応援歌の中で、チームに残ると決めた2019年最終戦でのあの大声援、大合唱を思い出していたのでは、と想像すると胸アツすぎてもう・・・。

そして最も印象深かった試合が6月22日。
先発の山岡泰輔投手が、1回の途中で突然ストライクが入らなくなり、山田修義投手が緊急登板して計7人の投手で繋いだ試合、と言ったら思い出す方も多いのではないでしょうか。
山岡投手を心配する雰囲気に包まれた中、それまでの私なら、今日はもう仕方ないと諦めて試合を眺めていたことでしょう。

しかしその日は違いました。どんな状況でも決して諦めない赤と蒼の法被姿の漢たちが、久しぶりにライトスタンドに帰ってきてくれていたのです！バチッと揃う手拍子。尊い・・・。
私も両手に祈りを込めて、勝利を信じて応援を続けることができました。
結果、試合は5－2で見事勝利！！この日のヒーローインタビューでの杉本裕太郎選手の言葉を私はきっと、一生忘れません。「今日応援団のみなさんがやっときてくれたので、その声援で打てたと思います。ありがとうございます」

ラオーーーーウ！！ありがとーーーう！！あんたはみんなの心を繋ぐ天才やーーー！！！
お立ち台の杉本選手と山田投手に向けていた私の拍手の指先はいつの間にか、ライトスタンドに向いていました。

杉本選手がしっかりと言葉にして繋いでくれた、チームと応援団、そして私たちファンとの絆。
届いてたんや！応援を必要としてくれてたんや！
前年から私の中にあった不安や葛藤が全て吹っ切れた瞬間でした。
ここから急速に【全員で勝つ！！】という雰囲気に包まれて、何があっても応援する気持ちを切らすことなく、ファンも一丸となってリーグ優勝に向かっていった、そんな気がしています。

昨年から京セラドーム大阪と、ほっともっとフィールド神戸で流れている応援歌（選手別個人応援歌とチャンステーマ全曲）は、全て球場で流す用に新たにレコーディングされたものだそうです。（CD発売してほしいな） 驚いたのは、どの曲にも、全国で活動されてる応援団の方全員の演奏もしくは声が、なんらかの形で入っているということです。まさに【全員で】の精神！しかも、レコーディングからMIX作業までプロに依頼することなく、すべて応援団さんでこなしているとか、ほんとに凄すぎて頭が下がります。

いつかまた思いっきり声を出せる日が来るまで、今年もまた応援団のみなさんにリードしてもらいながら、手拍子と拍手で精一杯の想いをチームに届けたいと思います。
そして、各々お仕事をしながら活動してくださってる応援団のみなさんにもエールを送りたいです。

がんばれがんばれバファローズ！！
がんばれがんばれ応援団！！

それではみなさん、今シーズンもどうぞよろしくお願いします。

3月20日(日)対阪神タイガース戦にて

文：石原 祐美子（チキチキジョニー）