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野球 コラム 2022年3月10日

【オリックス好き】2年目の飛躍を目指す、19才の若き才能~元謙太~

野球好きコラム by 竹村 美緒
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プロ野球開幕の足音が近づいてきましたね。
みなさん、いかがお過ごしですか?

ファンにとってこの時期は
「今シーズンの開幕スタメンはどんなオーダーかな?」
「今シーズンの順位はどうなると思う?」
と、いろんな想像を膨らませ、語り合うのも楽しみの一つですね。

昨シーズン、25年ぶりにパ・リーグ制覇を成し遂げたオリックス・バファローズ。
「勝利と育成の両立」を掲げチームを立て直した中嶋聡監督。そしてそれに応えた選手たち。
若い力がチームに大きな活力を与えてくれたことも印象的でした。

ドラフト1位入団して2年目で大ブレイクをした宮城大弥投手は13勝4敗、防御率2.51で山本由伸投手と共に左右の両輪を形成。野手では、プロ2年目で球団初となる10代で遊撃手として開幕スタメンに抜擢された紅林弘太郎選手が2桁本塁打を記録。守備でも急成長をみせ、リーグ優勝に貢献するなど、若い力の突き上げなくしてチームの躍進は語れません。今年もまたニューヒーローが誕生するのでしょうか。

今回紹介するのは、プロ2年目の元謙太選手。
第一印象は19歳とは思えないほどの落ち着きと芯の強さ。私と話していても、どちらが年上かわからなくなります(笑)。冷静にふるまえる心の強さには脱帽。

小学6年生時にはドラゴンズジュニアに選出され、中学時代は岐阜東濃リトルシニアに所属。名門・中京高では1年生の夏からベンチ入りし、2年生で出場した2019年夏の甲子園・準々決勝の作新学院戦では、逆転満塁本塁打を放つ活躍をみせ、その勝負強さが光りました。
最終学年では遊撃手を務め、高校通算18本塁打をマーク。オリックスから2位指名を受け、ルーキーイヤーの昨年はウエスタン・リーグで唯一、全(111)試合に出場し、チーム最多の4本塁打30打点を記録するも、打率.138と苦しみました。

「まっすぐの力強さ・スピード、変化球のキレ・・・これまで見たこともない球。身をもってプロの世界のレベルの高さを痛感しました。」

しかし、高卒1年目ながら、チーム最多の打席を与えられていることから大きな期待が見て取れます。「全試合使ってもらえたのはモチベーションにも、経験にもなりましたし、しっかりそれを力にして結果を出したいです。」

もがきながら着実に経験を積み重ね、打撃技術の向上を模索。去年の10月頃からはウエイトトレーニングにも更に力を入れ、体重は約4kg増量。「元々、太りにくい体質なので結構苦労しました。」と苦笑いを見せました

朝食・昼食・夕食のほかに捕食もしっかりとり、1日5食の生活で逞しさが増した体は186cm・88kgに。「寮に居る時は実家からお餅を送ってもらったりもしました。“送ってほしい”って連絡すると、ばあちゃんも喜んでくれるんです。」

元選手の実家はお餅屋。
お餅がよく売れる年末年始の繁忙期には、出荷の手伝いもよくしたそうです。
「ばあちゃんも歳なので、重いものを持つのが辛いだろうから、子供の頃からよく手伝っていました。」会話の節々からは、家族思いの優しさが滲み出ていました。

元選手が体づくりを強く意識するようになったのは中学生の頃。兄も通っていた岐阜東濃リトルシニアに進むと、かつて阪急ブレーブスで内野手としてプレーした今井茂総監督から“もっとウエイトアップが必要”だと指導を受け、食に対する意識が高くなったと話してくれました。

そんな元選手を想った祖父母は、小腹が空いた時にいつでも食べられるように元選手用のお餅をいつも作って置いてくれていたそうです。一番のお気に入りは、よもぎ餅に、きな粉をまぶしたもの。「高校時代の寮生活でも、実家から送られてきた餅を寝る前に5個くらい食べていました(笑)」

若手の活躍が目覚ましいオリックス・バファローズ。
ルーキーイヤーの昨年は、同期の来田涼斗選手が7月13日の北海道日本ハム戦で高卒新人史上初となる初打席初球初本塁打をマークする衝撃デビューを飾ったことは記憶に新しいことと思います。同期の活躍をテレビで観ていた元選手は「悔しかったですし、今年は自分も1軍で輝きたいです」と更なるレベルアップを誓ったそうです。
春季キャンプでは、巨人との2軍練習試合で4打数2安打(いずれも二塁打)3打点と快打を連発。今年は1軍の舞台でその快音を響かせてほしいです。

リーグ連覇そして1996年以来となる日本一が目標となるオリックス・バファローズ。
ベテラン・中堅選手の経験値、そして若い選手たちの勢いの融合で、また沢山の感動と勝利をもたらしてくれることを信じています。

文:竹村美緒

竹村 美緒

滋賀県出身。2014年からオリックス・バファローズの初代スタジアムリポーターとして4年間活動。 好きなスタジアムグルメは、京セラドームのチキンスティック。 現在は、「J SPORTS STUDIUM2022」オリックス・バファローズ主催試合で、リポーター・ヒーローインタビュアーを担当。

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