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野球 コラム 2022年2月14日

【横浜好き】紅白戦でアピールする若手選手たち『週刊ベイスターズいいとこどり』

野球好きコラム by 大久保泰伸
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横浜DeNAベイスターズ

春季キャンプは中盤を迎え、2月12日には初の紅白戦が行われました。一軍キャンプに参加中の選手で構成された白組と、二軍の紅組が対戦した試合は、新戦力の活躍もあり、みどころの多いものになりました。

両チームの先発投手は、白組が上茶谷大河、紅組が阪口皓亮。昨季はともに不本意な結果に終わった右腕が、開幕ローテ入りをアピールした。

昨年はシーズン前半に先発ローテ入りを果たしながら、9月に右ひじのクリーニング手術で離脱となった阪口は、2イニングを投げて無安打無失点と好投。初回に先頭打者のルーキー梶原昂希を三振に打ち取ると、2回まで打者6人を内野ゴロ4、外野フライ1とパーフェクトに抑えた。

対する上茶谷は、こちらも先頭打者の宮本秀明をインコースのストレートで見逃し三振と好スタートを切ったが、続く関根大気にレフトへ二塁打を打たれ、さらに蝦名達夫、嶺井博樹と3連打を許して1点を失った。2回以降は走者を出しても自らのけん制球でピンチを脱するなど立ち直り、3イニングを被安打4、奪三振2で1失点に抑えた。

その他の投手では、3年目の左腕・坂本裕哉が白組の2番手として登板し、3イニングを無安打無失点と完璧な内容だった。リリーフでは、紅組の5番手として登板した変則左腕の池谷蒼大が柴田竜拓、梶原、戸柱恭孝の左打者3人を全て空振り三振に打ち取った。

最終的なスコアは1-1と、仕上がりの早い投手が有利な展開となった試合で、期待の若手野手が開幕一軍に向けてアピールした。白組の1番・センターでスタメン出場した梶原は、地元の神奈川大学出身で“ハマのギータ”の異名を持つ逸材。

4回の第2打席で平田慎吾から内角低めの球をうまくさばいてライト線に二塁打を放ち、プロ初の実戦で安打を記録。その直後に今季ショートの定位置どりが期待される森敬斗が、フルカウントからファウルで粘った7球目にライトの頭を超える二塁打を放ち、白組唯一となる打点をマークした。

その他にも、プロ4年目で先発の一角を狙う中川虎大が1イニングを打者3人で抑えるパーフェクト投球を見せ、捕手では白組で先発マスクを被った山本祐大が、育成1位入団で昨季四国ILの盗塁王・村川凪の盗塁を阻止して強肩をアピールした。

さらに紅組では石川達也、加藤大、白組がディアスと、支配下登録を目指す育成の3投手がそれぞれ1イニングずつに登板。3人とも無失点に抑えたが、石川が三者凡退に抑えたのに対して、ディアスは1四球、加藤大は2四死球と制球面で課題を残した。

主力選手がまだ登場しないこの時期の紅白戦ですが、開幕一軍やレギュラー奪取、さらには支配下登録を目指す選手など、まだよく知らない若手選手たちが奮闘する姿は、ある意味、公式戦以上に興味深いものがあります。

近い将来に、ひょっとしたら横浜スタジアムで主役になっているかもしれない選手たちの青田買いという意味でも、始まったばかりの紅白戦は、この時期ならではのキャンプの楽しみのひとつと言えるかもしれません。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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