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野球 コラム 2022年1月8日

【横浜好き】2022年は寅年。ベイスターズの過去の寅年を振り返る。『週刊ベイスターズいいとこどり』

野球好きコラム by 大久保泰伸
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中塚が初の盗塁王(28盗塁)に輝くなどリーグ屈指の攻撃力も、投手陣が15勝を挙げたエース平松政次頼みの状態で、リーグ最下位のチーム防御率(4.28)が順位に結びつく形となってしまいました。チームの成績は振るわなかったものの、ルーキー山下大輔が控え選手ながらファン投票でオールスターに選出されるなど、話題も多いシーズンでした。

1986年:4位

西武ライオンズが圧倒的な強さを誇った1986年は4位。横浜大洋ホエールズ時代で、近藤貞雄監督2年目のシーズンとなったこの年は、前年に3人で計148盗塁をマークして「スーパーカートリオ」と呼ばれた高木豊、加藤博一、屋鋪要の上位打線に、この年から加入し、その風貌から「マリオ」と呼ばれたポンセが打率リーグ3位の3割2分2厘と活躍。同じ新外国人のローマンも打率ベストテン入り(2割9分1厘4毛、9位)を果たしました。

投手陣も遠藤一彦が最多奪三振のタイトルを獲得するなど、投打にスター選手はいましたが、ベテランの田代富雄など故障者が続出したこともあり、6月に13連敗、7月にも7連敗を喫するなど、優勝した広島など上位陣に大きく負け越してAクラス入りを逃しました。

1998年:優勝、そして2010年:最下位

今や伝説となった1998年の日本一から12年後の2010年は、優勝した中日から32ゲーム離された最下位。この時期は2008年からの5年連続最下位の真っ只中で、横浜球団にとって暗黒期と言える時期でした。

尾花高夫監督が就任したこの年は、交流戦で6勝18敗の最下位と惨敗を喫し、シーズンの勝率は3割3分6厘でこの年のセ・リーグ首位打者の青木宣親の打率(3割5分8厘)を大きく下回りました。個人成績では内川聖一が打率3割1分5厘でリーグ6位、加賀繁が防御率3.66でリーグ10位でした。

振り返ってみると、これまで6度あった寅年のシーズンは優勝(日本一)が1回、2位が1回、4位が1回、5位が2回、最下位が1回。今季はこれまで一度もなかった3位になればクライマックスシリーズ進出となるわけですが、1998年の歓喜を知る石井琢朗、鈴木尚典、斎藤隆がチームに復帰した2022年のシーズンは、その時以来となるリーグ優勝、日本一。新年なので、そんな初夢を見たいところです。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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