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野球 コラム 2021年12月27日

【広島好き】ゴッホ向井ブルーの「森浦大輔、今年の漢字に『完』を選んだ理由」

野球好きコラム by ゴッホ向井ブルー
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プロ1年目のシーズンを終えた森浦大輔投手。今年の漢字を聞いてみたところ『完』という答えが返ってきた。理由は「一軍で完走できたから」。

ルーキーイヤーながら開幕一軍を勝ち取るとチーム最多の54試合に登板し、球団新人最多タイの17ホールドを記録するなど存在感を示した。マウンドでの立ち姿は、ランナーがいても落ち着きがあり、その様はルーキーとは思えない貫禄があった。

そんなシーズンを振り返って、一番思い出に残る試合はやはり「プロ初登板のマウンド」だという。

森浦投手のプロデビュー戦は早かった。2021年シーズンの開幕2戦目、7回表に先発の九里亜蓮投手からマウンドを引き継いだ。2者連続でアウトを取れたまでは良かったが、その後四球、死球、四球で二死満塁の大ピンチを作る。しかし、最後はセカンドゴロに打ちとり、なんとかホームベースは踏ませなかった。

たしかに強烈な思い出として忘れなさそうなマウンドだが、実は本人はこのときのことを頭が真っ白になりほとんど覚えていないという。ベンチに戻り、周りから声をかけてもらった「ナイスピッチング」で目を覚ました。

ちなみにこのとき「お疲れ!ナイスピッチング!」と森浦投手に声をかけにいった廣瀬純コーチいわく「手が氷のように冷たかった(笑)」とのこと。

そんな森浦投手の同期入団には、セ・リーグ新人王を獲得した栗林良吏がいた。

「この1年、やっぱり同じ投手でブルペンでも一緒だったので栗林さんといることが多かったです。見ていて勉強になることばかり。練習メニューも頭の中で何の為かというのをしっかりと理解し、意識しながら1つ1つを丁寧にこなしているんです」。

栗林投手をずっと間近で見てきた森浦投手はシーズン中に自分自身も成長できているのを感じられたという。

「栗林さんの投げている姿を見たときに、打者を抑えてやろうという気持ちがすごく伝わってきて、それを自分の投球でも意識して真似してみました。そして以前、何を考えてるのかと質問させてもらったときに『冷静に投げてるよ~、ガツガツいくだけじゃダメ、ピンチのときこそ冷静になって勝負しないと』とアドバイスをもらいました」。

そんな栗林投手が新人王を受賞されたNPB AWARDSの表彰式で「同期の森浦が後半戦調子を上げていたので、それに負けないようにと同期の支えがあって頑張れました」と森浦投手の名前をあげた。

この言葉通り、夏場以降は試合を重ねるごとに調子を上げ、中継ぎでは欠かせない1人となり、一軍で完走することができた。

そんな後半戦の調子の良さはピッチング以外にも出ていた。プロ初マウンド以来、毎試合ベンチに帰ってくる森浦投手の手の温度を確認していた廣瀬純コーチは「登板機会が増えるごとに森浦の手は温かくなっていった。シーズン終盤の方にはやっと氷から人間の手になった」と安心していました。

来シーズンもチーム1のポーカーフェイスで"優勝"へ向けて投手陣を支える柱の1人でいてもらいたいです。

文:ゴッホ向井ブルー

ゴッホ向井ブルー

広島県大竹市出身。アメトーーク「広島カープ芸人」出演。1990年2月生まれのカープファンで3連覇を全て現地観戦。広島ホームテレビ「みみよりライブ5up」の月曜レギュラー。同じ月曜レギュラーの北別府さんとゴッホがクイズコーナーで不正解を出し続けた結果、コーナーが別の曜日に移動した。地元のおじいちゃんおばあちゃんからは名前が覚えづらいらしく「カープくん」と呼ばれている。

>>Instagramアカウント
@goghmukaiblue(https://instagram.com/goghmukaiblue/

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