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野球 コラム 2021年12月2日

第2試合から2回戦に突入。オリックス指名の2投手にも注目。都市対抗野球大会6日目・12月3日(金)のみどころ

野球好きコラム by 大島 和人
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大会6日目、第2試合から2回戦

11月28日(日)に開幕した第92回都市対抗野球大会。12月3日(金)の第2試合から、大会はいよいよ2回戦に入る。

◆10:00 TDK(にかほ市)vs. 西部ガス(福岡市)

TDKは好投手が揃う。小木田敦也はオリックス・バファローズの7位指名を受けた右腕。150キロ台の速球、変化球、制球力と投手に求められる要素をおおよそ持ち合わせた好投手だ。高卒5年目の指名となったが、コンディションさえ万全ならもっと早く、もっと上の順位でプロ入りしていただろう。

オリックス7位指名の小木田敦也(TDK)

鈴木大貴は昨年の1回戦・日本新薬戦に先発している右サイドハンド。言葉では説明の難しい変則フォームから、最速154キロの速球を投げ込む。高卒3年目の左腕・佐藤開陸は165センチの小兵ながら、キレの素晴らしい速球、スライダーを投げ込む。さらに補強選手で元巨人、元セガサミーの田中太一(能代松陵クラブ)も加わり、投手陣は誰が出ても要注目だ。

野手は1番センターの北畠栞人に注目。彼も166センチの小兵だが、走攻守ともレベルが高く、東北2次予選は打率4割とリードオフマン役割を果たした。三河聖央は予選で打率5割を記録している巧打者。昨年の1回戦も3打数2安打を記録している。

西部ガスは昨年の第91回大会でベスト8入りしているチーム。村田健は27歳で、昨年の第91回大会は2勝を挙げている右サイドの本格派だ。最速152キロの速球に加えて、変化球の球種も多い。九州2次予選は2試合に登板し、いずれも完投。第2代表決定戦はJR九州を相手に完封勝利も挙げている。

大畑蓮は高卒2年目ながら、既に都市対抗デビューを果たしている右腕。彼も150キロ台の速球を持ち、将来有望だ。打線の柱は米澤健太郎。昨年の都市対抗は3試合で8打数5安打と大暴れした187センチ・97キロの右打者だ。今年の2次予選でも打率.385、2打点と主軸の役割を果たしている。

香田誉士史監督は駒大苫小牧高校の監督として2004・05年の全国高等学校野球選手権大会を制している。2006年にも田中将大を擁して早稲田実業高校と決勝で延長15回の名勝負を演じた。

◆14:00 JR東日本東北(仙台市)vs. NTT西日本(大阪市)

大会はここから2回戦に入る。JR東日本東北は開幕戦で前年度王者Hondaを下して勢いに乗る。7回3失点の好投を見せた竹本祐瑛が先発すれば中4日。竹本は駒澤大学出身の大型右腕で、新人ながらエースを任されている。松葉行人は七十七銀行からの補強で、初戦は9回にクローザーとして登板した右腕。桜美林大学出身でまだ社会人1年目ながら、最速149キロの速球で鮮やかな都市対抗デビューを飾った。

3番・鈴木聖歩は予選で打率5割以上を記録していた大卒2年目の外野手。1回戦も7回裏に勝ち越し本塁打を放つなど、引き続いて好調だ。また、1回戦は2番の大保優真が5打数4安打と大活躍。予選は打率.083と低迷していたが、見違えるような働きを見せた。

ソフトバンク4位指名の野村勇(NTT西日本)

NTT西日本はエイジェックとの1回戦を劇的なサヨナラ勝ちでモノにしている。野村勇は4番・ショートで起用され、福岡ソフトバンクホークス4位指名を受けている注目株。1回戦は9回裏一死満塁からサヨナラ安打を放つなど、勝利の立役者となった。2番セカンドの平良竜哉は170センチと小柄だが、フルスイングが印象的な右打者。5打数2安打1打点と、やはり結果を残した。

投手陣はベテラン濱崎浩大が6回1失点と好投。2回戦は1回戦で出番のなかった本格派右腕・大江克哉、日本生命から補強された喜多川省吾らの出番もあるだろう。

◆18:00 日本製鉄かずさマジック(君津市)vs. セガサミー(東京都)

日本製鉄かずさマジックは西濃運輸を5-3と退けて2回戦進出を決めた。チームの精神的支柱でもある32歳の田中健が、7番起用ながら4打数3安打2打点と大活躍を見せた。また、東北楽天のコーチを父に持つ奈良原稔也は7回表に走者一掃のタイムリー三塁打を放ち、勝負強さを見せた。

1回戦は“黒獅子旗請負人”のエース橘朋晃が先発せず、5回からリリーフ登板で勝ち投手になった。1回戦に先発し150キロを出した右腕・山本晃希、実績豊富な右腕・松尾雄亮、元広島東洋カープでブラジル代表の左腕・仲尾次オスカルなどの人材がおり、2回戦の先発は読みにくい。

セガサミーは29日の1回戦で北海道ガスに10-1と大勝している。終盤の代打攻勢で畳み掛け、交代出場の宮川和人、澤良木喬之がそれぞれ打点を挙げた。元広島・西田真二監督の采配が当たりに当たった。

東京2次予選は23打数0安打と苦しい結果に終わった中川智裕も“トンネル”を抜け、5回に二塁打を放っている。また、オリックス・バファローズの6位指名を受けている横山楓は9回に登板し、三者凡退で試合を締めた。

投手陣は1回戦で草海光貴が8イニングを投げ切り、2回戦は中3日。東京予選で好投した技巧派左腕・横田哲や石垣永悟、陶久亮太らも控えており、1回戦に登板しなかった投手も登場するだろう。

文:大島和人

大島 和人

大島 和人

1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty

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