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野球 コラム 2021年11月30日

46回出場vs.55回出場、ミキハウスは16年ぶりの出場。千葉ロッテ、ヤクルト、広島のドラフト指名選手も登場。都市対抗野球大会4日目・12月1日(水)のみどころ

野球好きコラム by 大島 和人
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12月1日(水)は1回戦3試合

11月28日(日)に開幕した第92回都市対抗野球大会。12月1日(水)も引き続いて1回戦の3試合が行われる。

◆10:00 日本通運(さいたま市)vs. パナソニック(門真市)

日本通運は南関東の第1代表だが、補強選手を敢えて入れていない。2次予選は大卒2年目の右腕・前田敬太が台頭。185センチ・88キロの大型右腕で、140キロ台後半の速球で相手を押せる本格派だ。他にも相馬和磨や庄司拓哉のような技巧派左腕がおり、東京ヤクルトスワローズの3位指名を受けた本格派右腕・柴田大地の登場も楽しみだ。

打線も2次予選で打率.714を記録した4番・北川利生を中心に人材豊富。稲垣誠也は予選で3番・サードとして起用されているレギュラーだが、29日には兄・翔太(Honda熊本)が本塁打を放つなど、一足先に大活躍を見せている。

パナソニックは6年連続55回目の出場を誇る常連。右サイドハンドの與座健人、技巧派左腕・榎本亮が先発の2本柱だ。與座健人は弟・海人が埼玉西武ライオンズで活躍している。健人は弟に比べると腕の位置が高いスリークォーターで、速球は140キロ台後半を記録する。加えて制球もよく、チームのエースと言い得る存在だ。

4番センターを任される藤井健は強肩の外野手で、2次予選は打率.364と結果を出した。コーチ兼任のベテラン左打者・田中宗一郎は予選でチーム最多の5打点を記録している。さらに強打の西川雄大(日本製鉄広畑)、廣本拓也(日本生命)、そして好守の内野手・伊藤ヴィットル(日本生命)を補強しており、チームは本大会に向けて大幅なバージョンアップを果たした。

◆14:00 東京ガス(東京都)vs. ミキハウス(八尾市)

東京ガスは激戦区・東京の第1代表。2次予選の結果を見る限り、5年目の右腕・臼井浩が絶対的なエースだ。臼井は3試合のうち2試合に先発し、第1代表決定戦はリリーフ登板で胴上げ投手になっている。168センチと小柄だが、140キロ台後半の速球に加えて、精度の高い変化球を持つ。

益田武尚は北九州市立大学時代から注目度の高かった新人右腕。150キロ超の速球を持ち、入社直後からリリーフを中心に起用されている。三宮舜は明治安田生命からの補強選手。昨年の大会はセガサミーの補強として4試合に登板し、4強入りに貢献している技巧派左腕だ。

打線は小野田俊介、地引雄貴、加藤雅樹の“早稲田大学OBクリーンアップ”が予選3試合で合計4本塁打。補強で明治安田生命のショート木田大貴、鷺宮製作所のクリーンアップを打つ外野手・野村工を加え、攻守とも隙のない編成になっている。

ミキハウスは休部、クラブチームとしての活動を経て復活し、16年ぶり2度目の出場を果たした。今年は長くチームを支えるエースの栗山拓巳に加えて、高橋康平が永和商事ウイングの休部により移籍加入。いずれも速球の球速は並以下だが、カットボールのキレや“技”で打者を打ち取る技巧派右腕だ。2次予選はこの2人が全試合を投げ切った。

また、近畿予選で日本生命が敗れたため、2015年の都市対抗で橋戸賞(最優秀選手賞)を受賞している右サイドハンド・藤井貴之を補強で迎えている。

田中秀政は2次予選5試合で打率4割、4打点を記録して4番の役割を果たした。立花允夫は30歳のベテランで、補強選手として何度も都市対抗を経験ししてるショート。彼の経験もチームの力となるだろう。日本生命から補強された原田拓実は藤井と同じく都市対抗制覇経験者で、攻守に高い能力を持つ大型内野手だ。

ベンチで大きな“戦力”となりそうなのがチームマスコットを務める清水希容さん。チームメイトより一足早く“大舞台”を経験し、2020年東京オリンピック空手女子「形」で銀メダリストを獲得しているアスリートだ。

◆18:00 三菱自動車倉敷オーシャンズ(倉敷市)vs. 三菱重工West(神戸市・高砂市)

三菱自動車倉敷オーシャンズは入社2年目の右腕・廣畑敦也がドラフトで千葉ロッテマリーンズの3位指名を受けた。昨年の第91回大会開幕戦では、前年度王者・JFE東日本に対して1失点完投勝利を挙げる衝撃の都市対抗デビューを飾っている。廣畑は最速154キロの速球に加えて、多彩な変化球も具備。2次予選は打ち込まれた試合もあったが、調子さえ戻れば社会人球界でもトップの実力者だ。

打線は“大学生世代”の選手が主力に多い。1番センターの小柳周太、8番ショート杉村彰哉、9番ライト垣内丈二はいずれも2000年生まれ。昨年の都市対抗では先発に入っていない選手たちで、チームの新陳代謝が見て取れる。

広島3位指名の森(三菱重工West)

三菱重工の野球部は今年から神戸・高砂、広島、名古屋、三菱パワー(横浜)の4チームがWestとEastの2チームに再編された。三菱重工Westは神戸・高砂の施設を引き継ぎつつ、名古屋や広島の主力を加えた編成になっている。

千葉ロッテ5位指名の八木

チームからは森翔平、八木彬と大卒2年目の2投手がドラフトで指名を受けた。森翔平は広島東洋カープの2位指名で、最速150キロを持つ先発左腕。第3代表決定戦ではパナソニックから完封勝利を挙げている。八木彬は名古屋からの移籍で千葉ロッテの5位指名。最速152キロの速球を持つリリーフタイプの右腕だ。

根来祥汰は1番で起用されることが多い俊足の外野手。2次予選は打率.458を記録し、切り込み隊長の責任を果たしている。西岡武蔵、那賀裕司の3番・4番も2次予選は4割を超す打率を残している。福永裕基(日本新薬)、皆川仁(日本生命)の補強もあり、打線も投手陣に負けず劣らず魅力的な陣容となった。

文:大島和人

大島 和人

大島 和人

1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty

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