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野球 コラム 2021年11月29日

関東vs.東海の3試合。阪神、広島のドラフト指名選手にも注目。都市対抗野球大会3日目・30日(火)のみどころ

野球好きコラム by 大島 和人
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3日目はいずれも関東vs.東海

11月28日(日)に開幕した第92回都市対抗野球大会。11月30日(火)も1回戦3試合が行われる。

◆10:00 三菱重工East(横浜市)vs. 東邦ガス(名古屋市)

三菱重工は今シーズンから横浜、名古屋、神戸・高砂、広島の4チームを「East」と「West」の2チームに再編。チーム数の減少は残念だが、必然的に人材の“濃度”は濃くなる。Eastの監督には前・名古屋の佐伯功氏が就任し、広島も含めた“転勤組”が加わった。今夏の社会人野球日本選手権は準優勝と早速結果を出している。

2次予選で重要な試合を任されたのは広島から加入した左腕・本間大暉。社会人入社後に成長した遅咲きで、現在26歳の中堅だ。速球は140キロ台中盤で、スライダーやシンカーといった変化球の質が高く、三振も奪えるタイプだ。他にも昨年のエースだった大野亨輔、変則右サイドの長島彰と好投手は多い。さらに補強で東芝の2投手(善武士、藤村哲之)が加わっている。

注目の新人・中山遥斗は大阪桐蔭高校、國學院大學と強豪校を経ての入社。2次予選は3番・セカンドで起用され、3割を超す打率を記録している。4番を任されるのは名古屋から移籍してきた小柳卓也。日本選手権では打率5割を記録している右の強打者だ。

東邦ガス(名古屋市)は激戦区・東海の第2代表。15回目の出場で初の「1大会2勝以上」を目指す。辻本宙夢は入社直後から主戦を任されている3年目の右腕だ。身長は171センチだがパワフルで、しかもタフ。チェンジアップは独特の縦変化で、初見だと攻略が難しい。投手陣は補強で広島東洋カープ5位の本格派右腕・松本竜也(Honda鈴鹿)と、最速150キロ台の大型左腕・坂巻拳(三菱自動車岡崎)も加わっている。

打線は2次予選で虎谷貴哉、高垣鋭次と大卒新人が大活躍。虎谷はチーム最多の6打点を挙げている。高垣は智弁和歌山高校時代に“ショートで4番”を任された内野手で、予選は打率5割を記録している。

◆14:00 ヤマハ(浜松市)vs. 日立製作所(日立市)

昨年の1回戦と同じカードだが、前回はヤマハ(浜松市)が9-0と快勝している。ヤマハは激戦区・東海の第1代表。投手陣は右の本格派から左の変則派まで、多彩なタイプが揃う。2次予選の4試合は3投手が先発して、初戦の先発が誰になるかは読み難い。

清水蓮は第1代表決定戦に先発した大卒2年目の右腕で、最速150キロの本格派だ。九谷青孝は先発、リリーフと経験豊富な31歳の左腕。「120キロ台の速球」で打者を翻弄する不思議な技巧派だ。

野手陣は青柳直樹、前野幹博ら実績十分の実力者が揃い、Honda鈴鹿から2名(貞光広登、長野勇斗)の補強選手も迎えている。注目選手を1人挙げるなら、2次予選では高卒新人ながら先発起用されている相羽寛太だろう。ショートという守備の負担が大きいポジションながら、予選は打率.333を記録している。

日立製作所(日立市)は負傷者が続出する中で北関東第1代表の座を掴んだ。コンディションさえよければ左腕・岡直人、右腕・青野善行が先発の2枚看板だろう。加えて東海大学から入社して2年目の原田泰成は150キロ台の速球を持つパワーピッチャー。田川賢吾はヤクルトで8年プレーした大型右腕だ。SUBARUから補強された2投手(手塚周、阿部博光)もおり、枚数は十分だろう。

阪神6位指名の豊田寛

チームの強みは打線で、特に3番を任される豊田寛はドラフトで阪神タイガースから6位指名を受けた強打者。2次予選は3試合で2本塁打を放っている。他にもベテラン左打者・田中政則、4番を任される森下翔平と“一発”を秘めた強打者が並ぶ。

◆18:00 ENEOS(横浜市)vs. JR東海(名古屋市)

西関東2次予選は3チームによる代表決定リーグで決着せず、出場2チームの決定がトーナメント戦にもつれ込んだ。ENEOS(横浜市)は第2代表決定戦の9回裏に4番・山崎錬がサヨナラ本塁打。劇的な形で“最後の1枠”を勝ち取っている。

投手陣は慶應義塾大学出身の右腕・関根智輝、筑波大学出身の左腕・加藤三範と新人が台頭中。柏原史陽、東芝から補強された吉村貢司郎など、本格派のリリーフも控えている。打線は高卒1年目からクリーンアップを任される巧打の左打者・度会隆輝がやはり注目。新人ショート瀬戸西純、セカンド小豆沢誠の守備力も強みだろう。

JR東海(名古屋市)のエースは戸田公星。JR北海道時代から何度も東京ドームのマウンドを踏んでいる33歳だ。速球、フォークのコンビネーションは絶品。一昨年の第90回大会では、日本通運を8回途中までノーヒットに抑える快投も見せた。川本祐輔は戸田とともにダブルエースの一角で、予選で3試合に先発した右腕。防御率1.17を記録している。

打線もベテランが健在で。元中日ドラゴンズの左打者・中田亮二が34歳の今も渋い活躍を見せている。2次予選は6試合で打率.409、5打点と大活躍だった。ただ、若手選手も要注目。平野英丸は駒澤大学出身の新人で、東海2次予選では4番ショートを任された。6試合でチーム最多の6打点を記録している注目株だ。布施心海は明豊高校から加入した新人だが、予選では3番サードで起用されている。

文:大島和人

大島 和人

大島 和人

1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty

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