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野球 コラム 2021年11月28日

初出場の北海道ガスはセガサミーと対戦。巨人、オリックス、日本ハムのドラフト指名選手も登場。都市対抗野球大会2日目・29日(月)のみどころ

野球好きコラム by 大島 和人
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稲垣翔太は明豊高校から入社して10年目のベテラン。明豊では高1夏からレギュラーで、今宮健太(ソフトバンク)らとともに選手権8強も経験している。社会人でもコンスタントな活躍を続け、侍ジャパン社会人選抜の選出歴もある。守備も技巧派左腕・横山楓薫を中心に、2次予選の3試合でわずか2失点と堅い。昨年のベスト8“以上”を目指せるチームだ。

巨人2位指名の山田龍聖

JR東日本は田嶋大樹(オリックス)、伊藤将司(阪神)と好左腕が毎年のように出てくるチーム。今年は山田龍聖に注目だ。山田は183センチ・78キロの高卒3年目左腕で、10月のドラフトでは巨人の2位指名を受けている。まだ伸びしろを感じさせつつ速球、スライダー、チェンジアップとすべてが高レベルだ。

山田ともに先発で起用される右腕・小谷野楽夕も楽しみな新人。投打とも陣容が厚く、予選ではあまり出番のなかった選手が本大会でヒーローになる可能性もある。

◆18:00 伯和ビクトリーズ(東広島市)vs. 四国銀行(高知市)

伯和ビクトリーズにとって3年ぶり出場の立役者は26歳の左腕・平岡航。173センチ・60キロと細身だが、2次予選は5日間で3試合に先発し、1人で22イニングを投げきったタフネスを持つ。140キロ台中盤に達する速球や多彩な変化球を持ち、変則フォームの強みもある。

野手は好守に隙のない、学生時代から知名度の高かった選手が揃う。一芸という意味では大卒2年目の外野手・金子莉久が面白い。161センチの小兵だが俊足で、塁に出ればこれほどバッテリーを苦しませる走者はいないだろう。

打線は森脇智哉、中山竜秀など3年前の東京ドームを経験していない若手が台頭中。また補強で右腕・佃勇典(JR西日本)や内野手・田中友博(JFE西日本)といった経験豊富な実力者も加わった。

四国銀行は昨年、四国勢として43年ぶりのベスト8入りを達成したチーム。エース菊地大樹は健在で、四国2次予選でも好投を見せている。過去に150キロ台を計測したこともある速球に加え、28歳の今は“技”も充実。低めに沈むボールでゴロを打たせる投球術が光る。

補強はJR四国の3選手。水野達稀は北海道日本ハムファイターズの3位指名を受けたショートストップだ。入社1年目から都市対抗で活躍し、高卒3年目でプロから声がかかった。170センチ・71キロと決して大柄ではないが、一昨年の第90回大会では本塁打も放った。貴重な“打てるショート”として、プロ入り後の活躍も楽しみだ。

文:大島和人

大島 和人

大島 和人

1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty

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