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野球 コラム 2021年11月28日

初出場の北海道ガスはセガサミーと対戦。巨人、オリックス、日本ハムのドラフト指名選手も登場。都市対抗野球大会2日目・29日(月)のみどころ

野球好きコラム by 大島 和人
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大会2日目となる29日(月)の3試合

第92回都市対抗野球大会は11月28日(日)に開幕。初日は前回大会王者・ホンダ(狭山市)が敗れる波乱もあった。29日(月)は1回戦3試合が開催される。

◆10:00 北海道ガス(札幌市)vs. セガサミー(東京都)

10時開始予定の第1試合は北海道ガス(札幌市) とセガサミー(東京都)の対戦だ。北海道ガスは晴れの都市対抗初出場。北海道の社会人野球はバブル後に休部、縮小が相次いだ。そんな状況下で北海道ガスは2018年の創部。創部4年目の今年は日本選手権、都市対抗の初出場を果たしている。

大城祐樹は184センチ・90キロの大型右腕で、チームにとってはいわば“初代エース”。1次予選、2次予選は7試合中4試合に先発している。寺田和史は4番を任される左打ちの外野手で、2次予選の3試合は打率.778と猛威を振るった。米満凪は三拍子揃った2年目の外野手で、奈良学園大学時代は全日本大学野球選手権で大活躍。侍ジャパン大学選抜にも招集された注目株だ。

セガサミーは前回大会で4強入りの快進撃を見せた。草海光貴は昨年の第91回大会で4試合中3試合に先発したエース。170センチ・66キロと小柄で、入社後に野手から投手へ再転向した変わり種だ。速球は140キロ台前後だが、スライダーのキレで打者を翻弄する。

セガサミーはリリーフを早めにつぎ込む継投のチームでもある。29歳のベテラン左腕・横田哲は2次予選で好投し、出場の立役者となった。リリーフ陣は本格派タイプも多く、横山楓はオリックス・バファローズの6位指名を受けた最速153キロの右腕。2番手、3番手以降の投手が場内を沸かせることもあるだろう。

打線は根岸晃太郎に期待。昨年の大会では打率.438、1本塁打と活躍している。中川智裕は187センチの大型ショート。今年の2次予選は23打数0安打と苦しんだが、昨年は打率.313を記録している。勝利後の西田真二監督のインタビュー、セガサミーグループのリソースを駆使した楽しい応援も要注目だ。

◆14:00 Honda熊本(大津町)vs. JR東日本(東京都)

Honda熊本は九州2次予選で打率.431を記録した強打のチーム。その中でも古寺宏輝は新人ながら4番を任された右打者で、2次予選の3試合ですべて打点を挙げた。大阪桐蔭高校時代のチームメイトは大卒1年目世代だが、中山遥斗(三菱重工East)、吉澤一翔(大阪ガス)、三井健右(大阪ガス)ら多くが社会人でも大活躍を見せている。

稲垣翔太は明豊高校から入社して10年目のベテラン。明豊では高1夏からレギュラーで、今宮健太(ソフトバンク)らとともに選手権8強も経験している。社会人でもコンスタントな活躍を続け、侍ジャパン社会人選抜の選出歴もある。守備も技巧派左腕・横山楓薫を中心に、2次予選の3試合でわずか2失点と堅い。昨年のベスト8“以上”を目指せるチームだ。

巨人2位指名の山田龍聖

JR東日本は田嶋大樹(オリックス)、伊藤将司(阪神)と好左腕が毎年のように出てくるチーム。今年は山田龍聖に注目だ。山田は183センチ・78キロの高卒3年目左腕で、10月のドラフトでは巨人の2位指名を受けている。まだ伸びしろを感じさせつつ速球、スライダー、チェンジアップとすべてが高レベルだ。

山田ともに先発で起用される右腕・小谷野楽夕も楽しみな新人。投打とも陣容が厚く、予選ではあまり出番のなかった選手が本大会でヒーローになる可能性もある。

◆18:00 伯和ビクトリーズ(東広島市)vs. 四国銀行(高知市)

伯和ビクトリーズにとって3年ぶり出場の立役者は26歳の左腕・平岡航。173センチ・60キロと細身だが、2次予選は5日間で3試合に先発し、1人で22イニングを投げきったタフネスを持つ。140キロ台中盤に達する速球や多彩な変化球を持ち、変則フォームの強みもある。

野手は好守に隙のない、学生時代から知名度の高かった選手が揃う。一芸という意味では大卒2年目の外野手・金子莉久が面白い。161センチの小兵だが俊足で、塁に出ればこれほどバッテリーを苦しませる走者はいないだろう。

打線は森脇智哉、中山竜秀など3年前の東京ドームを経験していない若手が台頭中。また補強で右腕・佃勇典(JR西日本)や内野手・田中友博(JFE西日本)といった経験豊富な実力者も加わった。

四国銀行は昨年、四国勢として43年ぶりのベスト8入りを達成したチーム。エース菊地大樹は健在で、四国2次予選でも好投を見せている。過去に150キロ台を計測したこともある速球に加え、28歳の今は“技”も充実。低めに沈むボールでゴロを打たせる投球術が光る。

補強はJR四国の3選手。水野達稀は北海道日本ハムファイターズの3位指名を受けたショートストップだ。入社1年目から都市対抗で活躍し、高卒3年目でプロから声がかかった。170センチ・71キロと決して大柄ではないが、一昨年の第90回大会では本塁打も放った。貴重な“打てるショート”として、プロ入り後の活躍も楽しみだ。

文:大島和人

大島 和人

大島 和人

1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty

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