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野球 コラム 2021年11月27日

3年ぶりの伯和ビクトリーズ、千葉ロッテ3位指名を擁する三菱自動車倉敷、日ハム3位指名を補強した四国銀行、強打のHonda熊本、甲子園連覇の指揮官が率いる西部ガス。都市対抗野球大会チーム紹介(中国・四国・九州代表)

野球好きコラム by 大島 和人
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前回大会ベスト8の四国銀行

第92回都市対抗野球大会が、11月28日(日)に開幕する。今回は中国代表2チーム、四国代表1チーム、九州代表2チームの計5チームを取り上げる。

◆伯和ビクトリーズ(東広島市/3年ぶり10回目)中国第1代表

エースの平岡航が大車輪の活躍を見せ、第1代表を勝ち取った。平岡は173センチ・60キロと細身だが、140キロ台の速球とスライダーを武器とする左腕。2次予選の全3試合に登板し、5日間で計22イニングを投げ切った。第1代表決定戦ではJR西日本を相手に2失点完投勝利を挙げている。

成田達也は2試合で平岡をリリーフしている。栗林良吏(トヨタ自動車→広島)を筆頭に好投手を次々と輩出している名城大学出身の新人右腕だ。

2次予選はクリーンアップが大当たりを見せた。主将で3番のライト藤澤直樹が打率.5割、4番レフトの中山竜秀が打率.417、5番ショートの中西玲人は打率.455を記録している。

さらに本大会は補強選手として田中友博(JFE西日本)が加わる。愛知学院大学時代は源田壮亮と二遊間を組んでいた堅守の内野手で、侍ジャパン社会人代表の経験もある31歳。今季は三菱重工広島の統合に伴い、同地区のJFE西日本に移籍していた。

◆三菱自動車倉敷オーシャンズ(倉敷市/2年連続9回目)中国第2代表

注目は千葉ロッテマリーンズ3位指名の右腕・廣畑敦也。最速154キロの速球を持ちスライダー、カーブも素晴らしい。ただ、2次予選はその廣畑が第1代表決定トーナメントの初戦・シティライト岡山戦で6回途中7失点の敗戦投手になった。

チームは29歳のベテラン右腕・彦坂魁人の好投などで第2代表決定トーナメントを勝ち上がる。するとJR西日本との決定戦は、廣畑が名誉挽回の2失点完投勝利。実力の近いチームが2枠を争う激戦区を突破し、東京ドーム行きを決めている。

彦坂は140キロ前後の「動く速球」を武器にする右腕。2次予選は17回2/3を防御率0.51と好投してチームを救った。

チームは日立製作所、BCリーグ石川を経て倉敷入りした右腕・矢部佑歩、野手では三菱自動車岡崎から移籍してきた平井孝治、三菱重工広島から加わった渕上大地と、主力は「移籍組」が目立つ。

平井は3番ファーストで起用され、2次予選5試合でチーム最多タイの3打点を挙げている。また、補強で岡将吾(JFE西日本)、田村強(JR西日本)と強力な内野手が加わっているのも頼もしい。

◆四国銀行(高知市/2年連続20回目)四国代表

選手20名の四国銀行

平日の練習は週3日で午前中のみ。選手登録が20人で、そのうち4名がコーチやマネージャーと兼任という体制だ。前回大会は四国勢として43年ぶりのベスト8入りを果たしている。

エース菊池大樹が、ライバルJR四国との代表決定戦で1失点完投勝利を挙げた。今夏の社会人代表候補合宿にも参加している好右腕だ。東京ドームで150キロを計測した速球とスライダー、チェンジアップを持ち、低めを突いてゴロを打たせるスタイルだ。

キャプテンの柴田一路は2019年末に脳腫瘍を患い、摘出手術を乗り越えて昨夏に復帰。昨年の第91回大会では9打数4安打の活躍を見せている。橋川亮佑は5番ファーストで起用された、左打ちの強打者。2次予選の2試合で7打数4安打を記録している。補強はJR四国の3選手。水野達稀は北海道日本ハムファイターズの3位指名を受けている高卒3年目のショートで、今大会の注目選手だ。

◆Honda熊本(大津町/6年連続15回目)九州第1代表

強打で代表を掴んだHonda熊本

昨年の第91回大会でベスト8入りし、今年も九州第1代表の座を掴んだ。第1代表決定戦では西部ガスを14-2で下すなど、2次予選では打線が爆発している。

3番ショート稲垣翔太は打率.500、2本塁打、5打点を記録。9番レフト中島準矢は打率.636、6番セカンド石井元は打率6割、7打点で最高殊勲選手賞に輝いた。3試合のチーム平均打率は.431だからその打棒は強烈だ。

また、「4番・捕手」として、35歳の昨年までチームの要を担っていた浜岡直人が引退。しかし、関東学院大学から加入した新人・古寺宏輝が新4番として、打率.500、1本塁打、4打点と結果を出している。

投手陣は3年目の左腕・横川楓薫が2試合12イニングを零封。140キロ台の速球を持つ左スリークォーターだ。昨年の都市対抗では2回戦・JR東日本戦に先発し、6回を1失点で抑えている。

◆西部ガス(福岡市/2年連続6回目)九州第2代表

創部9年目で迎えた昨年の第91回大会ではHonda熊本とともに8強入り。今年も第2代表として東京ドーム行きを決めた。

香田誉士史監督は駒大苫小牧高の監督として2004年、2005年と夏の全国高校野球選手権を連覇した指揮官。2006年夏もエース田中将大を擁して、選手権準優勝している。2012年から西部ガスのコーチに転じ、2017年11月から監督を務めている。

右サイドハンドの村田健はJRの九州との第2代表決定戦の完封勝利を含め、予選の2試合で完投勝利を挙げた予選突破の立役者。最速152キロの速球と、多彩な変化球を持つ。大畑蓮は明豊高校から入社して2年目だが、昨年から登板機会を得ている期待の右腕。リリーフでの登板が予想される。

八木大輝は大卒新人ながら1番ショートで起用され、4試合で打率.316を記録。宮崎産業経営大学時代には杉尾剛史(日立製作所)らとともに大学選手権出場も果たした。入社4年目の米澤健太郎は2次予選の初戦に交代で登場すると、2試合目から「4番・ライト」で先発に定着。187センチ・97キロの右打者で、打率.385と結果を出している。

文:大島和人

大島 和人

大島 和人

1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty

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