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野球 コラム 2021年11月26日

強力打線のヤマハ、広島5位指名を補強した東邦ガス、広島3位指名が4番に座るトヨタ自動車、好投手が揃う西濃運輸、勝負強い野球のJR東海、粘り強い戦いの日本製鉄東海REX。都市対抗野球大会チーム紹介(東海代表)

野球好きコラム by 大島 和人
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第92回都市対抗野球大会が、11月28日に開幕する。今回は東海の6チームを取り上げる。

◆ヤマハ(浜松市/3年連続42回目)東海第1代表

2次予選は4試合で合計34得点、6失点。万全の試合運びで第1代表トーナメントを勝ち上がり、東京ドーム行きを決めている。

打線は主力の秋利雄佑、矢幡勇人がケガで不在だったものの新戦力が台頭。高卒1年目の相羽寛太はショートで先発起用され、下位打線ながら打率.333、チーム最多の6打点を記録している。

大卒2年目永濱晃汰も打率.533、5打点と大爆発。捕手の川邉健司は4試合で6打点と勝負強さを見せた。いずれも7番以降で起用された選手だが、その下位打線が出場の立役者となっている。

投手陣は共栄大学から入社して2年目の清水蓮が1回戦、第1代表決定戦で先発を任された。共栄大の台頭に大きく貢献した右腕だが、150キロ近い球速を計測するなど社会人でレベルアップを果たしている。変則左腕・九谷青孝、来日15年目のブラジル人右腕フェリペ・ナテルなどベテランも健在だ。

さらに東海地区の有力選手3名(近藤均、貞光広登、長野勇斗)を補強で加えており、2013年以来の8強入り、そして1990年以来の都市対抗制覇に期待がかかる。

◆東邦ガス(名古屋市/5年連続15回目)東海第2代表

第2代表となった東邦ガス

第1代表決定トーナメントの準決勝でヤマハに破れたものの、三菱自動車岡崎、ジェイプロジェクトを下して第2代表の座を掴んだ。

エースは3年目の右腕・辻本宙夢。2次予選は2試合に登板し、第2代表決定戦も含む2試合で完封勝利を飾っている。171センチと背は高くないものの身体が強靭で、速球は常時で140キロ台を記録。手元で鋭く動く変化球も持ち、制球力が高く、しかもタフだ。

ベンチには長くチームを支えてきた両右腕・水田裕(36歳)と小椋健太(35歳)らがおり、広島東洋カープの5位指名を受けた松本竜也(Honda鈴鹿)と大型左腕・坂巻拳(三菱自動車岡崎)も補強済みだ。

打線は新人が予選で大活躍。ショートの高垣鋭次は下位打線ながら打率.500、3打点と結果を出した。虎谷貴哉は2番サードで起用され、打率4割、6打点と勝負強さを見せている。

◆トヨタ自動車(豊田市/7年連続23回目)東海第3代表

トヨタ自動車は7年連続出場

前回大会のエース・栗林良吏がプロ入りしたものの、予選5試合は7失点。5試合で3投手が先発し、いずれも継投で勝ち上がった。チームとしての投手力は維持されている。

2次予選の投球回数が一番長く、エースと言い得る存在が渕上佳輝。星槎道都大学から入社して2年目の右腕だ。オーソドックスな好右腕で球速、変化球と社会人ではトップレベルだろう。

他には187センチの大型で本格派の嘉陽宗一郎、変則派左腕・諏訪洸らが2次予選で多く登板機会を得た。ショートリリーフ登板にとどまったが、社会人野球の“レジェンド右腕”で38歳の佐竹功年も頼もしい存在だろう。

打線は広島の3位指名を受けた長距離砲・中村健人が4番に入る。9番ショートの和田佳大は167センチの小兵だが、驚異的な守備力を持つ名手。2次予選は打率.462、4打点で攻撃面の貢献も大きかった。どの選手も少なくとも「プロ注」だった選手ばかりで、人材の厚みはトップレベルだ。

◆西濃運輸(大垣市/3年ぶり38回目)東海第4代表

延長18回の激戦を制した西濃運輸

2次予選は第4代表決定トーナメントに回り、日本製鉄東海REX、三菱自動車岡崎、ジェイプロジェクトを連破して3年ぶりの東京ドーム行きを決めた。3試合とも1点差で、最後の第4打表決定戦は延長18回の死闘だった。

ジェイプロジェクト戦は延長15回表に一度勝ち越されたものの、その裏に3番・渡邊豪の犠牲フライで追いつく。すると18回裏に二死2塁から7番・住谷湧也がサヨナラ安打を放ち、6時間55分の熱戦に決着を付けている。

エースは右サイドハンドの船迫大雅。最速148キロの速球と、シンカー、スライダーで横に揺さぶる配球が持ち味だ。2次予選は7試合中5試合でマウンドに立った。他にも実績のある右腕・堀田晃、高卒2年目で成長中の左腕・林優樹、リリーフで持ち味を見せる本格派・山下大輝と好投手が揃う。

4番を任される谷恭兵は打率.393、4打点と結果を出した。2014年の都市対抗制覇を経験する30歳のベテランだ。続く5番を打つサード野崎大地も打率.379と高打率を記録している。捕手の柏木貢は8番ながら2次予選の7試合で8打点を記録し、勝負強さを見せた。

◆JR東海(名古屋市/2年ぶり30回目)東海第5代表

東京ドーム行きの切符を掴んだJR東海

第1代表トーナメントの1回戦でトヨタ自動車に破れ、第3代表決定戦でも同じトヨタ自動車に破れた。しかし、続く第5代表決定戦でジェイプロジェクトを下し、東京ドーム行きを決めている。

戸田公星は33歳のベテラン右腕でエース格。テイクバックを抑えつつ、上から叩きつけるようなフォームの変則派だ。球速こそ140キロ前後だが、フォークをうまく使って相手打線を抑える。川本祐輔は右肩の負傷から復活し、リハビリ中には球速アップにも成功。2次予選は3試合、23イニングを投げて防御率1.17と好成績を残した。

打線は亜細亜大学、中日ドラゴンズで活躍した中田亮二が健在。175センチ・100キロの体格から「ブーちゃん」の愛称で親しまれている左打者だ。2次予選は打率.409、5打点と4番の役割を果たした。1番・竹村春樹も予選では打率.364と好調だった。浦和学院高校時代から好守で鳴らすショートストップだ。

◆日本製鉄東海REX(東海市/4年ぶり14回目)東海第6代表

東海2次予選は長丁場の複雑なトーナメントで、今年は9月15日に開幕して10月5日に終了した。日本製鉄東海REXは第1代表決定トーナメント、第3代表決定トーナメントに敗れて瀬戸際に追い込まれたが、第6代表トーナメントでは王子、三菱自動車岡崎、ジェイプロジェクトと3連勝。粘り強く東京ドーム行きを決めている。

第6代表決定戦の先発は九州産業大学から入社して2年目の右腕・浦本千広。2018年の大学野球選手権では4強入りに貢献し、「馬原二世」と称された右の本格派だ。他にも大卒新人の孕石幸寛や、續木悠登と右の好投手が複数いる。

打線も吉位翔伍が2次予選では打率.417を記録。3番サードで起用され、中軸を担っている。稲葉章人は30歳の外野手で、予選の途中から先発に定着。第6代表トーナメントの3試合では8打数6安打と打ちまくり、チームのラッキーボーイになった。

文:大島和人

大島 和人

大島 和人

1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty

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