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野球 コラム 2021年9月16日

【広島好き】ゴッホ向井ブルーの「正隨優弥、『腐らずにがんばれよ』と声をかけてくれた鈴木誠也の前で逆転3ラン」

野球好きコラム by ゴッホ向井ブルー
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「後半戦 悔いの残らないように やりきる 巻き返せるよう やりきる」

正隨優弥選手が自身のインスタグラムにて投稿した言葉だ。

今年でプロ3年目。昨年には一軍デビューを果たし、念願のプロ初ホームランも放った。今シーズンは3・4月度のファーム月間MVPに輝き、5月に一軍昇格。今季初打席では早速ヒットを放ち、順調なスタートを切れた。

しかし、そんな正隨を襲ったのは新型コロナウイルスだった。5月中旬に陽性判定を受けて降格、そこからは2軍暮らしが続いた。気持ち的にもどん底に落ちてしまいそうな出来事だった。しかし、ある先輩からの言葉が心の支えになったそうだ。

「つい、この前ですけど、オリンピックの決勝前ぐらいに誠也さんから『腐らずにがんばれよ』と、LINEを貰いました。うれしかったですね。しかもこれが初めてじゃなく、3回目くらいです」。

「コロナになる前の、なかなか上がれなかった時期にも連絡を貰いました。『オレもそういう時期あったし、結果出してても上がれんかったり、周りが上がったりして悔しいけど、がんばれ』って」。

連絡をくれたのは今季、野手キャプテンになったカープの4番・鈴木誠也選手だった。シーズン序盤にも結果を出し続けているのに、なかなか一軍に呼ばれない正隨を見かねて連絡をしていた。昔の自分と今の正隨が重なって思えたらしい。

「そういう言葉をもらえると、やってやろうともなりますし、自分の結果とかも見てくれてるんだなと、うれしかったです。調子が良いときに声をかけてくれる人は多くても、悪いときに声をかけてくれる人って意外に少ないなって思うので、自分が調子悪いときに声をかけてくれる人がいるのはありがたいです」。

そして、チャンスは回ってきた。ウエスタンリーグで打率.293、そしてリーグ2位の11本塁打と好調をアピールし続けた正隨は再び一軍に呼ばれた。場面は9月15日のドラゴンズ戦、前日に続いての2試合連続3番でのスタメン起用だった。

前日は4打数ノーヒット、期待には応えられなかった。この日は、1打席目は併殺打、2打席目に四球を選び、3打席目にはタイムリーヒットを放った。試合は1-3とドラゴンズにリードを許す展開に、4連敗中のカープはこの日も嫌なムードが流れていた。

どうにか追いつきたいラッキーセブンの攻撃、ここで再び、チャンスで正隨に打席が回ってきたのだ。前の打席で気持ちが少し楽になったのだろう、初球を思いっきり振り抜いた。ネクストバッターズサークルで鈴木誠也が見守る中、打球はそのままレフトスタンドまで届いた。

試合を決める逆転スリーランホームランとなったのだ。

「練習することが取り柄のひとつ」そう本人が語るほど子供の頃からバットを振ってきた野球小僧は、ひと振りでこの日のヒーローになった。今シーズンも残りおよそ30試合。悔いの残らないように、正隨は前を向く。

文:ゴッホ向井ブルー

ゴッホ向井ブルー

広島県大竹市出身。アメトーーク「広島カープ芸人」出演。1990年2月生まれのカープファンで3連覇を全て現地観戦。広島ホームテレビ「みみよりライブ5up」の月曜レギュラー。同じ月曜レギュラーの北別府さんとゴッホがクイズコーナーで不正解を出し続けた結果、コーナーが別の曜日に移動した。地元のおじいちゃんおばあちゃんからは名前が覚えづらいらしく「カープくん」と呼ばれている。

>>Instagramアカウント
@goghmukaiblue(https://instagram.com/goghmukaiblue/

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