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野球 コラム 2021年8月23日

【オリックス好き】オリックス・バファローズ 杉本裕太郎選手インタビュー 「ナニワのラオウ」が覚醒の時

野球好きコラム by J SPORTS 編集部
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杉本裕太郎選手

「ラオウは雲の上の存在です」
そう謙遜する「ナニワのラオウ」が覚醒の時を迎えている。
規格外のパワーで放ったボールはスタンドへ、そしてベースを一周してベンチ前で右拳を突き上げる昇天ポーズの数が今シーズン活躍の象徴である。カメラ目線で行う昇天ポーズに、自宅や球場で一緒に拳を突き上げているファンも多いはずだ。
「ラオウ」の愛称でファンからも愛される、オリックス・バファローズの4番・杉本裕太郎選手。2015年にドラフト10位で入団し、昨シーズンまでの5年間で1軍出場は76試合。通算本塁打9本だったが、今シーズンは7月前半戦までで18本塁打とリーグ3位の成績とバファローズ打線の中軸として欠かすことのできない存在となっている。

目指すは1996年以来25年ぶりのリーグ優勝そして日本一へ。
チーム躍進の原動力・杉本選手に「前半戦ここまで好調の要因」「昨シーズンからの自信やチームの変化」そして「中嶋聡監督やコーチ陣とのコミュニケーション」を中心に話を聞いた。(取材:2021年7月下旬)

強く振って遠くに飛ばす

― 打率・本塁打・打点と好調です。まずは今シーズンここまで好調の理由を教えてください
(杉本)昨年のシーズン後半に一軍に呼んでもらい、そこで何試合か続けて出場した経験が一番影響しています。一軍の雰囲気や投手に慣れることができた昨年の経験があって、今年は気持ちの面でも少し楽にプレーできているのかなと思います。

― 技術面では昨シーズンからバッティングフォームを変えるなど、何か変化はあるのでしょうか
(杉本)昨年は“率”にこだわり、力感をほぼなくして、ミート重視で打っていました。結果、昨年はホームラン2本とこのままでは長打を打つという自分の良さが消えてしまうと感じて、今年は”強く振って遠くに飛ばす”ことを心がけています。

― 長打を狙うという意識をもって打席に立っていると
(杉本)全ての打席で長打を狙うといい結果が出ないので、ポイントを前に出す時は出して、引きつけて逆方向に打つときは打つと、その状況によって使い分けていますね。色々と考えながら打席に立っています。

― バッティングに関してですが、何かこだわりや意識していることはありますか
(杉本)相手ピッチャーに嫌だなと思われたいですね。そう思われるように、甘い球はホームランにもっていくイメージや、ストライクからボールの変化球をきっちり見逃すなど、相手に嫌がられるバッターになりたいです。4番に対してのこだわりは特にありません。何番でも試合に出られる以上は、打ってチームの勝利に貢献したいです。

― 前半戦を振り返って、この打席はよかったなと思う打席や試合を教えてください
(杉本)6/11のカープとの交流戦です。(山本)由伸が7回まで完全試合をしていたものの、チームは点をとれていませんでした。その状況の中、7回に1アウト満塁で自分に打席が回ってきて、センターへの2点タイムリーを打ったシーンが印象に残っています。打った球は低めのフォークのボール球だったのですが、執念で打った感じがしました。

― 今シーズンは打点・本塁打などタイトル獲得は意識していますか
(杉本)今は特に意識はしていなくて・・・。自分のできることをしっかりやって、結果獲れたらいいなと思っています。あんまり数字を気にしていると僕の場合は良い結果が出ないので、一打席一打席を大事に集中してやってきたいです。

― シーズン後半にタイトル獲得が見えてきたら意識すると・・・
(杉本)まだ僕はタイトルを獲るような選手ではないと思っているので・・・。
そうですね、何か一つ(吉田)正尚に勝ちたいですね(笑)

雰囲気の良さが今の強さの要因

― 杉本選手が思う今シーズン、チームが好調の要因を教えてください
(杉本)辻(竜太郎)コーチや水本(勝己)ヘッドコーチが試合中も盛り上げてくれて、ベンチの雰囲気がとても良いです。試合に勝っていても負けていても良い雰囲気の中、野球ができています。僕はそこが変わったなと感じますし、雰囲気の良さが今の強さの要因だと思います。あとは打線の繋がりですね。1番の(福田)周平や2番の宗(佑磨)が粘ってフォアボールにするなど球数を投げさせてチャンスを作ってくれるので僕も打ちやすいです。

― 技術面やメンタル面で、中嶋(聡)監督やコーチのみなさんから何かアドバイスをもらったりしましたか
(杉本)今年の3-4月は全然打てなくて、気持ちの部分で悩んでいました。そんな時、「最初は打てなくても全然大丈夫」とか「打てないからといって二軍に落とすとかはないから。まだ始まったばかりだし、気にせずいつも通りいって欲しい」とコーチに言っていただいて、気持ち的にも安心しました。それまで「打てなかったらどうしよう」と思っていましたが、アドバイスをいただいて、思いきって打席に立つことができました。

― 中嶋聡監督はどんな監督でしょうか
(杉本)選手とコミュニケーションをとってくれる監督です。バッティングで結果が出なくて悩んでいる時にも話しかけてくれます。技術面でいうと、僕の場合は身体の使い方についてアドバイスをいただきました。あとは良い当たりがアウトになった時も「今のいいバッティングだったけど惜しかったな」とか、選手のことを気にかけてくれます。二軍監督時代から僕のことを見てくれていることもあり、アドバイスが的確で、それで修正できていることも多いです。中嶋(聡)監督とは何でも話ができますし、相談もできます。

「ラオウ」に少しでも近づきたい

― ここでラオウの愛称についてお伺いします。以前まだまだ僕はラオウに匹敵しないというコメントを見たのですが、今はラオウに近づいていますか
(杉本)いやー、まだまだです(笑)。ラオウは雲の上の存在というか「なりたい」というよりは「好き」なんです。少しでも近づけたらいいなとは思います。

― ラオウと呼ばれることも多くなってきましたか
(杉本)はい、多くなってきました。他球団の選手からも呼ばれるようになりました。

― 後半戦に向けて目標など教えてください
(杉本)前半は「よく頑張った」と色々な人に言ってもらえたので、後半も前半以上に打てるように頑張ります。

― 最後にファンの皆さんへメッセージをお願いします
(杉本)優勝目指して、もっともっと打てるように練習しますので、後半も応援宜しくお願いします!

杉本裕太郎選手

文:J SPORTSP編集部

J SPORTS編集部

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