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野球 コラム 2021年6月29日

【横浜好き】6年ぶり甲子園での同一カード3連勝で最下位脱出。「週刊ベイスターズいいとこどり」6月22日~27日号

野球好きコラム by 大久保泰伸
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左から桑原、宮崎、関根

巨人に連敗の後、阪神に3連勝と、結果的にセ・リーグを盛り上げる形となった先週のベイスターズ。良くも悪くもペナントレースの台風の目になりつつある状況ですが、ひとまずそんな全体の流れは気にすることなく、このコラムではブレることなく“いいとこ”を探していきましょう。

コロナ禍で懐かしい響きのようにも思える巨人との“北陸シリーズ”2連戦。金沢で行われた初戦は、先発した中川虎大が先制打となるタイムリーを放ってプロ初打点を記録したが、2本の3ラン被弾に泣いた。

宮崎敏郎が安打と二塁打でマルチ安打。途中出場でマスクを被った山本祐大が今季5安打目を放った。投手陣は、中川の後を継いだ櫻井周斗が2イニングで被安打1、2四球を与えたが、4奪三振で無失点、シャッケルフォード伊勢大夢も1イニングずつをゼロで抑えた。

舞台を富山に移しての第2戦は、アメリカから復帰登板の山口俊と約1ヶ月ぶりの一軍昇格となった梶谷隆幸と、元DeNAの2人とのマッチアップが注目された。初回に柴田竜拓が先制のソロ本塁打を放ったが、2回以降は連打がなく、山口に復帰後初勝利を献上した。

佐野恵太がマルチ安打と内野ゴロの間の1打点、下位では大和が2安打と1四球で4打席中3度、出塁した。投手陣は先発した今永昇太が梶谷を3打席無安打に抑えたが、6回4失点で2敗目。7回はシャッケルフォード、8回はエスコバーが無失点に抑えたが、打線が巨人の小刻みな継投に封じられた。

甲子園に乗り込んでの首位阪神との初戦は、5投手の完封リレーで最下位脱出を果たした。先発した濱口遥大が左脇腹の違和感もあり、5回73球、被安打2で降板。6回からは砂田毅樹、エスコバー、山崎康晃三嶋一輝が阪神に得点を許さなかった。

打線は初回にオースティンが、浜風の影響を受けない低い弾道でライトスタンドに入る2ラン本塁打。6回にはタイムリーを放ち、チームの全打点を叩き出して打率部門(.332)でリーグトップに浮上。宮崎が3安打猛打賞、桑原将志もマルチ安打を記録した。

前夜に続く投手戦となった2戦目は、5月2日以来の先発となった阪口皓亮が6回1失点の好投で2勝目。7回からはエスコバー、山崎、三嶋の勝利の方程式で逃げ切った。

打線は桑原が7回にバックスクリーンへ、阪口に勝ち星をもたらす逆転の2ラン本塁打。スタメン出場の山本は貴重な追加点となるタイムリーを放つなど、3安打の活躍だった。打点はなかったが佐野が4安打、オースティン、大和もマルチヒットでチームは13安打を記録した。

6年ぶりとなる甲子園での阪神戦同一カード3連勝がかかった日曜日の試合は、序盤から一発攻勢で得点を重ねた。初回にオースティンの2ラン本塁打で先制し、ソトが4回に3ランと8回にはダメ押しの一発も放って4打点。

5回に2試合連続となるソロ本塁打の桑原は、6回には追加点となるタイムリー三塁打など、3安打で打率を3割に乗せた。他にも宮崎が2安打で打率3割をキープし、柴田、佐野、代打で登場した関根大気がそれぞれ二塁打を放った。

投手陣は約1ヶ月ぶりの先発となった大貫晋一が、5回2失点で4月6日以来となる2勝目。シャッケルフォードは2イニングを無失点に抑え、9回は6月18日以来の登板となった平田慎吾が2四球を与えたが、得点は許さなかった。

リーグ戦再開後、広島との最下位争いに負け越し、地方遠征で巨人に連敗と、交流戦前の悪夢も頭をよぎったが、首位を独走する阪神に敵地・甲子園で3連勝。ヤクルトに3連勝した巨人は7連勝となり、首位阪神との差は2.5ゲーム差にまで縮まった。

悪く言えば巨人に対しての絶妙なアシストという形になったが、残り半分のペナントレースで、ベイスターズの存在感が増したことは間違いない。ベイスターズに星を落としたチームが…と言われているうちに、こっそりクライマックスシリーズ圏内まで、とまではいかないかもしれないが、まだ70試合も残っていることを強調したい。

◆先週のベイスターズ

・22日(火)● 1-6 巨人
・23日(水)● 2-4 巨人
・24日(木)
・25日(金)◯ 3-0 阪神
・26日(土)◯ 3-1 阪神
・27日(日)◯ 8-3 阪神

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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