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野球 コラム 2021年6月22日

【横浜好き】リーグ戦再開、3試合で35安打25点と引き続き打線は好調。「週刊ベイスターズいいとこどり」6月18日~20日号

野球好きコラム by 大久保泰伸
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好調の打線、左から桑原、宮崎、佐野

初優勝はならなかったが、交流戦は9勝6敗3分、勝率6割ちょうどの3位で終わった。マイナス0.5ゲーム差の5位で再開したリーグ戦の最初のカードは、いきなり最下位に転落した広島との直接対決となった。

ベイスターズのホームゲームで行われた3連戦の舞台は東京ドーム。東京五輪の影響で、8月末まで横浜スタジアムが使えなくなったためだが、試合はこの舞台に相応しい空中戦となった。勝っても負けても(特に打撃陣で)いいところが盛りだくさんだった、先週のいいとこを探していきましょう。

約1ヶ月ぶりとなるセ・リーグ相手の初戦。前回登板で今季完封勝利をマークするなど、交流戦2勝の濱口遥大が満を持して先発したが、連続押し出し四球など3回途中7失点とまさかの乱調。それでも打線は相手を上回る12安打と交流戦の好調が続いた。

6月の月間打率は3割超えと、交流戦快進撃の原動力だった桑原将志宮崎敏郎が3安打猛打賞。宮崎は初回の先制打と8回には反撃の二塁打と2本のタイムリーで2打点、桑原はセンターバックスクリーン左に飛び込むソロ本塁打を放った。

得点圏打率4割超を誇る大和も適時打を放ち、佐野恵太はマルチ安打を記録した。投手陣は、濱口の後を継いだ4投手が無失点に抑えた。2番手の櫻井周斗は濱口の残した走者を生還させたが、後続を抑えて1回2/3を自責点ゼロ。3番手の平田真吾は3イニングを投げて6奪三振の力投を見せ、8回は三上朋也、9回は石田健大が広島に得点を許さなかった。

両チーム合わせて30安打、6本塁打が飛び交う大乱戦となった2戦目は、終盤まで大量ビハインドの一方的な展開から、打線が9回裏にビッグイニングを作って1点差まで追い上げた。

9回に満塁弾を放った宮崎が押し出し死球も合わせて2安打5打点の活躍。オースティンも本塁打と押し出し四球で2打点を記録した。2本のタイムリーで2打点をマークした大和は、最終回の適時打でルーキー守護神の栗林良吏にセ・リーグ相手の初失点を付けた。

他にも2番・捕手が定着した伊藤光が、初回に今季2号となるソロ本塁打、9回に代打で登場した楠本泰史もタイムリー、ソトはマルチ安打を記録した。投手陣は軒並み失点したが、先発したピープルズがアクシデントで降板し、急遽登板した櫻井が前日に続いて、前の投手が残した走者を還したのみの1イニング無失点に抑えた。

4回までの大量得点を守り切って3連敗を回避した第3戦は、オースティンが来日初の満塁本塁打など、2安打4打点の活躍。佐野も追いすがる広島を突き放す自身20試合ぶりとなる2ラン本塁打など、2安打2打点をマークした。伊藤光が満塁の場面で、走者一掃の二塁打を放って2安打3打点。1番の桑原も2安打1安打と、得点は全て上位打線が挙げたものだった。

下位打線では柴田竜拓が2四球と1安打で3度出塁し、守備でも右に左に、再三の好守でピッチャーを救った。投手陣は3番手で登板した砂田毅樹が1回無失点で今季初勝利。エスコバーが7回を三者凡退、山崎康晃も8回を1安打無失点に抑えた。

交流戦最下位の広島に負け越し、再びリーグ最下位に転落と失意のリーグ戦再開となった。牧秀悟が腰の張りを訴えて3連戦を欠場し、ブルペンを支えてきた石田が度重なる失点で、今季初となる二軍落ちも決まった。

それでも3試合で計35安打、26点を奪った打線は好調をキープしており、パ・リーグの各チームを圧倒した“打ち勝つ野球”はセ・リーグ相手でも期待できそうだ。特に広島との2戦目で見せた9回一挙7点の猛反撃は、間違いなく次の日の勝利につながるものだった。

残り試合で上位進出を果たすには、ドラマティックなこと、驚くような奇跡がなくちゃだめだ。まずは今日からの北陸シリーズで一軍復帰する梶谷隆幸、そして日本復帰登板する山口俊の“元ベイスターズ”を倒して巨人にひと泡吹かせよう。

◆先週のベイスターズ

・18日(金)● 4-7 広島
・19日(土)●11-12 広島
・20日(日)◯10-8 広島

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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