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野球 コラム 2021年5月26日

【横浜好き】交流戦を前に「週刊ベイスターズいいとこどり」5月18日~23日号

野球好きコラム by 大久保泰伸
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左から桑原、宮崎、佐野

交流戦前、最後の週を1勝3敗で終えた先週のベイスターズ。20日の試合前には、昨季限りで引退した石川雄洋氏の引退セレモニーが行われる予定だったが、雨天中止で延期となった。

なかなか明るい話題に恵まれないまま、強いパ・リーグを迎え撃つことになってしまいましたが、今週もまたいいところを探していきましょう。

2試合が雨天中止となった横浜スタジアムで、唯一行われた18日の中日戦は、試合前のDeNA球団10周年を記念するセレモニーに、OBの高崎健太郎氏と黒羽根利規氏のバッテリーが登場。懐かしいデザインのビジターユニフォームでセレモニアルピッチを行った。

さらに横浜市出身で、元NEWSの手越祐也氏が始球式のマウンドに立った。試合の方は投打とも振るわず、序盤から一方的な展開となったが、途中出場の伊藤光がこの日唯一の得点となる今季1号本塁打。桑原将志佐野恵太もマルチ安打を記録した。

投手陣は6回から登板した平田慎吾三上朋也が1イニングずつ、砂田毅樹が2イニングを無失点。8回の守備では、ビシエドの三塁線への鋭い当たりを宮崎敏郎が見事なダイビングキャッチと素早いスローイングで投手を救った。

神宮でのヤクルト3連戦では、初戦に2引き分けを挟んだ5連敗をストップし、2週間ぶりとなる勝利をものにした。打のヒーローは大和で、同点の9回にヤクルトのクローザー・石山泰稚からセンターの頭を越える決勝の2点タイムリー二塁打を放った。

3安打猛打賞の宮崎は、第1打席から安打、本塁打、二塁打と大当たり。三塁打が出ればサイクルヒットの第4打席は内野フライで記録達成はならなかった。他にもオースティンが2打席連続で二塁打を放って打点1。牧秀悟は先制点となるタイムリーを放った。

投手陣は先発のロメロが4回途中で満塁のピンチを残して降板したが、後を継いだ三上が山田哲人、砂田毅樹が村上宗隆を抑えた。さらに石田健大エスコバーも無失点で終盤につないだ。勝ち越した9回裏は三嶋一輝がクリーンアップを三者凡退で締めくくり、今季6セーブ目をマークした。

濱口遥大と小川泰弘の2人の開幕投手による息詰まる投手戦となった第2戦は、濱口が7回まで打たれた安打はわずか3本、課題の投球数も94球と完璧に近い投球を見せたが、西浦直亨に2ボールから甘く入ったストレートを打たれ、一球に泣く結果となった。

1イニングを打者3人、9球で仕留めたエスコバーが7ホールド目を記録した。4安打に終わった打線では、スタメンマスクを被った伊藤が2安打をマークし、打率は4割に達した。

カード勝ち越しのかかった第3戦は、今季初先発となった今永昇太が5回途中6失点で復帰後初勝利はならなかった。

拙攻も目立ったが、10安打で5得点を記録した打線では、牧が2本の二塁打と内野ゴロの間に打点を記録。3番の佐野が2安打2打点。宮崎もマルチ安打を記録し、9回に代打で登場した山下幸雄がタイムリーを放って今季4打点目を挙げた。

ペナントレース序盤のセ・リーグとの対戦が終わり、48試合で13勝29敗6分、5位の中日とは5.5ゲーム差の最下位。

勝率.310はセ・リーグの打率部門でもトップに立てない数字だが、広島のようにコロナで選手が大量離脱し、試合開催さえままならないチームもある。柴田竜拓や倉本寿彦など、故障者こそいるものの、このご時世、ほとんど影響もなく試合ができるということだけでも、幸せと思わなければならないのかもしれない。

現在のチーム状況で、25日からは2年ぶりの開催となる、あの強いパ・リーグ相手の交流戦と思うと気も滅入ってくる。ベイスターズファンにとっては、2015年の悪夢の失速劇など、交流戦は苦い思い出しかない。

ただ、もう随分と昔のことにも思える2019年。交流戦では10勝7敗1分と勝ち越して4位に入っている。長いシーズン、いい流れというのはどこかで必ず来るもの。鬼門の交流戦で巻き返し、上位進出へ。ここから始まる奇跡という名のストーリーに期待したい。

◆先週のベイスターズ

・18日(火)● 1-5 中日
・19日(水) 中止 中日
・20日(木) 中止 中日
・21日(金)◯ 5-3 ヤクルト
・22日(土)● 0-1 ヤクルト
・23日(日)● 5-10 ヤクルト

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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