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また、記事では今季MLBの球種別空振り率(最低20スイング以上が条件)も紹介しており、こちらも、大谷のスプリットが74%の空振り率で、MLBのトップに君臨しているのは言うまでもない(ちなみに同率2位は何れもコービン・バーンズ(ブルワーズ)のスライダーとチェンジアップの67%)。
この空振り率の要因として、記事では先ず大谷のスプリットの球速が上がった点に着目しており、「彼は2021年のスプリットフィンガーの平均を時速89.9マイル(144.7キロ)としているが、これはルーキーだった2018年の87.3マイル(140.5キロ)から、2.5マイル以上速くなっている」とした。
その上で、「彼は日常的に90マイル台前半のスプリットを投げており、スイングのストライクを取った23回のうち、11球は90マイル以上だった」と加えた。
さらに記事では、「オオタニのスプリットのシークレットは、その変化の方向にある」とし、「これは純粋な垂直方向のスプリットで、変化するまで彼のフォーシームとほぼ同じに見えるのである」と、その打ち難さの秘密について説明。
大谷のフォーシームが打者に向かって水平方向の動きが殆どない、ストレートに来る「真性のフォーシーム」であり、「彼のスプリットも打者に向かってストレートに来るが、最後にドロップする」ことから、バットに当てるのが至難の業であるとした。
記事を投稿したデビッド・アドラー記者は、「この2つの球種を見分けなければならない打者になるのを想像して欲しいのだが、特にオオタニの速球は100マイル(161キロ)越えでやって来て、“オフスピード(遅い)”ピッチのスプリットは90マイル(144.8キロ)越えでやって来るのだ」。
と、大谷の決め球に対する読者の想像を促しつつ、「そう考えれば、19打席で18奪三振というのを理解するもかなり容易になるし、なぜ19打席19奪三振でなかったのかを理解するのが少し難しくなる」との一文で記事を締め括った。
J SPORTS 編集部
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