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野球 コラム 2021年4月30日

大谷翔平、魔球スプリットが「最も打てない球」として紹介される

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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最も打てない大谷のスプリット

『MLB.com』が大谷翔平のスプリットを「最も打てない投球として特集している。

同サイトは現地4月28日付で「野球で最も打てない投球が帰ってきた」と題した記事を投稿。その冒頭で、「野球で最も打てない投球が帰ってきたばかりか、恐らく今まで以上に打てなくなっている」と前置きし、「これはショウヘイ・オオタニのスプリットについて言っているのである」とした。

その上で、「2018年に打者が55回中、2回しか打てず、35回三振したのを覚えているだろうか?」と、デビューイヤーの大谷のスプリットについて振り返りつつ、「2021年に何が起こっているのか見てみるべきだ」と伝えた。

記事によると、今季大谷は相手打者の打席の最後にスプリットを20回投げており、このスプリットに対し、打者は19打数無安打と全く攻略できておらず、18三振を喫しているとのこと。

また、大谷がスプリットで三振を獲り逃したのは1回のみで、唯一、大谷のスプリットをバットに当ててインプレーにしたレウリー・ガルシアは内野ゴロで打ち取っており、記事では、「打者がオオタニのスプリットに対する打席の90%で三振している」していることに対し、「これはクレイジーだ」と表現した。

記事では、2021年の球種別奪三振率(打席最終球として20回以上投球が条件)ランキングを紹介しており、トップ5は次の通りとなっている。

1位 大谷翔平(エンジェルス)のスプリット: 90%(18/20)
2位 ダスティン・メイ(ドジャース)のカーブ: 67%(14/21)
3位 クリスティアン・ハビエル(アストロズ)のスライダー: 65%(13/20)
4位 タイラー・グラスナウ(レイズ)のカーブ: 64%(21/33)
5位 ジェームズ・カリンチャック(インディアンス)の4シーム: 62%(16/26)

ランキングを見ても分かる通り、2位以下は何れも60%台となっており、如何に大谷のスプリットが「打てない球」として傑出しているかが分かる。ちなみに、記事によると、今季打席の最後に大谷のスプリットで打ち取られずに出塁したのは、四球を選んだホワイトソックスのホセ・アブレイユのみ。

また、記事では今季MLBの球種別空振り率(最低20スイング以上が条件)も紹介しており、こちらも、大谷のスプリットが74%の空振り率で、MLBのトップに君臨しているのは言うまでもない(ちなみに同率2位は何れもコービン・バーンズ(ブルワーズ)のスライダーとチェンジアップの67%)。

この空振り率の要因として、記事では先ず大谷のスプリットの球速が上がった点に着目しており、「彼は2021年のスプリットフィンガーの平均を時速89.9マイル(144.7キロ)としているが、これはルーキーだった2018年の87.3マイル(140.5キロ)から、2.5マイル以上速くなっている」とした。

その上で、「彼は日常的に90マイル台前半のスプリットを投げており、スイングのストライクを取った23回のうち、11球は90マイル以上だった」と加えた。

さらに記事では、「オオタニのスプリットのシークレットは、その変化の方向にある」とし、「これは純粋な垂直方向のスプリットで、変化するまで彼のフォーシームとほぼ同じに見えるのである」と、その打ち難さの秘密について説明。

大谷のフォーシームが打者に向かって水平方向の動きが殆どない、ストレートに来る「真性のフォーシーム」であり、「彼のスプリットも打者に向かってストレートに来るが、最後にドロップする」ことから、バットに当てるのが至難の業であるとした。

記事を投稿したデビッド・アドラー記者は、「この2つの球種を見分けなければならない打者になるのを想像して欲しいのだが、特にオオタニの速球は100マイル(161キロ)越えでやって来て、“オフスピード(遅い)”ピッチのスプリットは90マイル(144.8キロ)越えでやって来るのだ」。

と、大谷の決め球に対する読者の想像を促しつつ、「そう考えれば、19打席で18奪三振というのを理解するもかなり容易になるし、なぜ19打席19奪三振でなかったのかを理解するのが少し難しくなる」との一文で記事を締め括った。

J SPORTS編集部

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