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どんなチームにも“苦手”というものはある。今季からネーミングライツでバンテリンドームに名前が変わったナゴヤドームでは、昨季の初戦で勝利して以来、勝ち星なしの11連敗。
そして横浜スタジアムでのタイガース戦。昨季は5勝5敗2分となんとか五分の成績で終わったが、それまで4年連続で負け越し(2019年:4勝8敗、18年:3勝10敗、17年:3勝8敗1分、16年:3勝8敗1分)。
阪神ファンから「ハマスタはウチのホーム」と言われてしまう有様で、2位でシーズンを終了した2019年には、クライマックスシリーズ1stステージに敗れて、ファイナル進出を阻まれたこともある。
そんな2つの“鬼門“と呼ぶべき場所での4月6日(火)からの6連戦は、チーム状況を考えても試練の1週間と言えるが、そんな中でも当然のことながら、活躍した選手はいた。
左から桑原、牧、関根
沢村賞投手の大野雄大が相手となった中日との初戦では、先発した大貫晋一が6回途中3失点で今季初勝利をマークした。攻撃陣では、トップバッターの桑原将志が先制タイムリーを含む3安打猛打賞の活躍。
1-0のまま、膠着状態になりかけていた6回には神里和毅の満塁ホームランで勝利を引き寄せ、9回にはルーキーの牧秀悟が球団通算8000本塁打となるダメ押しの一発を放ち、名古屋での連敗を11で止めた。
2戦目は牧と神里がともに3安打猛打賞、2番でスタメン出場した柴田竜拓が2安打と3人がマルチヒットを記録。8回に代打で登場した嶺井博希がタイムリーを放ち、この日唯一の得点となった。投手陣では2番手で登板した三上朋也が2イニングを無失点。3番手の石田健大も1イニングを0に抑え、登板3試合連続で無失点と復調の兆しを見せた。
カード勝ち越しのかかった第3戦で活躍したのは、またしてもルーキー牧。6回に勝ち越し本塁打を放つなど、2安打2打点を記録した。同点で迎えた9回には、途中出場の倉本寿彦と戸柱恭孝のタイムリーで決勝点を奪った。
投手では先発した平良拳太郎が5回1失点と粘りの投球も勝ち星が付かなかったが、防御率0.90と抜群の安定感を見せている。7回から登板した平田修吾、山崎康晃、三嶋一輝が1イニングずつを無失点に抑えて2019年7月以来となるナゴヤ(バンテリン)ドームでのカード勝ち越しを決めた。
投打とも振るわなかった阪神との初戦で1人、気を吐いたのが1番でスタメン出場した関根大気。本塁打を含む2安打を放つなど、5打席中3打席で出塁とトップバッターの役割を果たした。投手陣では、3番手の池谷蒼大から石田、三上が3イニングを無失点。三上は開幕から5試合無失点で、防御率0.00をキープしている。
打線がわずか3安打と沈黙した第2戦は、先発した上茶谷大河が7回を投げて被安打3、奪三振5で1失点と好投。8回に登板した砂田毅樹は、代打で登場した糸井嘉男と打撃好調の糸原健斗からいずれも空振り三振を奪うなど、1イニングをパーフェクトに抑えた。
1点を争う好ゲームとなった第3戦は、牧がチームトップとなる第4号ソロ本塁打を放ち、4番の佐野恵太も8回に追撃のタイムリーで4月1日以来となる打点を記録した。投手陣は、今季二度目の先発となった阪口皓亮が5回3失点と粘投の後、4人の投手(石田、砂田、山崎、三嶋)が無失点と、リリーフ陣に安定感が戻ってきた。
名古屋で勝ち越し、地元で3連敗の結果は、喜び半分、失望が半分の複雑な心境の1週間だったが、正直に言えば6連敗も覚悟した“苦手”の2カードで、勝ち越しまであったことは、嬉しい誤算と言うしかない。
外国人不在の厳しい時期は先週で終わり。13日にはソト、オースティンが一軍登録された。状態がやや下降気味だった打線に、この2人の復帰はとてつもなく大きなものになるはずだ。
どん底と言うしかなかった3週間が終わり、あとは上がるしかない。ベイスターズは必ず、上位進出への道のりを歩き出すはずだ。根拠はなくても自信があればいい。いよいよ反攻の時が来た。
文:大久保泰伸
大久保泰伸
フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。
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