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野球 コラム 2021年3月4日

【中日好き】仁村徹 二軍監督、育成プラン

野球好きコラム by 森 貴俊
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練習後取材に応じる仁村 二軍監督

沖縄キャンプを終え、ドラゴンズの二軍は名古屋に舞台を移した。成長段階の若竜達を見守った仁村徹 二軍監督は、今頭の中にどんな構図を描いているのだろう。

この先、ドラゴンズが止まることなくAクラス常連、そして常勝軍団になるために若い力は欠かせない。

新外国人の来日が遅れ、長打力では少し不安もある中、キャンプ中、石垣雅海は二軍降格を告げられた。スイングに迷いがあった。

矛盾して聞こえるが、結果を欲しがればスイングはたちまち鈍くなる。迷いが生じ判断は悪くなる。石垣はこのスパイラルに陥った。しかし、石垣の持ち味が変わるわけではない。仁村二軍監督の指導方針はブレてはいなかった。

仁村二軍監督は「石垣だけでなく、長打を打てる選手にはどんどん大きいのを狙わせます。1試合で9人がホームランを打ったなんて面白いでしょ。野球は点を取らないと勝てない。二軍選手が、ただ当てに行く打撃ばかりしていてもしょうがない。思い切り打たせていきます。」と話す。

根尾昂、岡林勇希が一軍で踏ん張っている。オープン戦から根尾は外野に参戦した。では、内野の底上げはどうなるのか。気になるルーキーが面白い存在になりそうだ。

仁村二軍監督は「土田は守備が上手いし足も速い。1番を打たせたら面白いと感じている。特にスローイングは上手いね。無理してノーバンで投げたがる所を、的確にワンバウンド送球したりね。新人がなかなかできる事じゃない。センスを感じる。すぐに一軍という段階ではないが、二軍戦で使うのが楽しみです」と話す。

さらに仁村二軍監督は土田龍空の性格面を評価している。「能ある鷹は爪を隠す。土田はそんなタイプ。普段は恥ずかしそうに、僕なんてダメです…。みたいな事を言う。表向きはガツガツしていない。もっと気持ちを出してもいいと思うけどね。でも、本当は芯が強いよ」。

就任当初から「数年後の”竜の看板エース”は梅津だ」と話す仁村二軍監督。梅津晃大は去年の故障の影響からキャンプは二軍で過ごしたが、徐々に実戦段階に入ってきた。

「オープン戦、一軍からオファーがあれば投げさせます。まだ、2~3イニングだと思うけど。開幕ローテに間に合えばそれでいい。でも、二軍にいるならば色々やらせたい事はあります」。

ナゴヤ球場のブルペンで投球練習する梅津

また、梅津の意外な課題も口にする。「梅津は自分の身体が今どうなっているのか、どんな状態なのか、それを説明するのが下手なんです。一軍選手ならば、サポートスタッフにこれをうまく伝えないといけない。支える側も言葉のニュアンスからサポートしていくので。ここをもっと上達してほしい」。

仁村二軍監督らしい視点だ。さらに驚きのプランも明かした。

「開幕段階でこちら(二軍)にいるならば、一度中継ぎや抑えで投げさせてみようと考えています。それも先発につながるから。梅津には色んなポジションからピッチングを見てもらいたい。先発だけだと見えてくる世界は狭いから。最終的にはこのチームの柱になる投手。いろんなポジションを経験することは必ずプラスになると思う」と話した。

勝利が最優先の一軍に対し、育成の土壌である仁村二軍監督らしい考えだった。

一軍の戦力補充という点では常に選手を送り出す優先順位はある。それと同時進行で仁村二軍監督は3年後を見つめ育成している。選手の世代交代に苦しんだ過去があるだけに、今シーズンの仁村二軍監督の手腕に大いに期待したい。

文:森貴俊(東海ラジオ)

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森 貴俊

1976年愛知県出身。東海ラジオ放送スポーツアナウンサー。ドラゴンズ戦中心のガッツナイターをはじめJリーグ、マラソン等スポーツ実況を担当。原点回帰を胸に、再び強き竜の到来を熱望する43歳。日々体力の衰えを感じるがドラゴンズへの喜怒哀楽は衰え知らず。今年もマイクの前で本気で泣いて怒って笑います!

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