【広島好き】ザ・ギース尾関の「練習前声出しの一発ギャグ」の分析

広島好きコラム

みなさん、こんにちは。携帯の画面が割れてしまった友人に、カープ新グッズの「バリバリバリバリシート」（https://www.shop.carp.co.jp/shop/i71204.html）を見せたら異常に食いつかれたザ・ギース尾関です（割れてしまった携帯は全てこれでなんとかなりますね）。

さて、順調に進む春季キャンプ。残念ながら初対外試合は雨のため中止となってしまいましたが、今年は若手のみなさんが躍動し例年以上にワクワクする素晴らしいキャンプですね。

羽月隆太郎、大盛穂、矢野雅哉選手らがハッスルプレーを見せたかと思えば、栗林良吏、森浦大輔、大道温貴選手らが堂々とした投げっぷりを披露。ケビン・クロン選手も振れている上に、しっかりと球を選んでますし、もはや来日3年目のエルドレッド感があります。

そんな中、恒例の練習前声出しが今年は特に素晴らしいですね。羽月選手を中心に各々がスベることを恐れず、堂々と一発ギャグを披露しています。

一発ギャグというのはとても素晴らしいコミュニケーションで、己を「スベり」というギリギリの状況に追い込むことで仲間を盛り上げる、いわゆる自己犠牲の技です。

このキャンプでは羽月選手はもちろん新人のみなさんもチームのためにと度肝を抜くギャグを見せてくれました。今日はそちらを振り返ってみようと思います。まずは1番の声出しを担当した羽月選手の作品。

「クールポコさん！いつも入れ忘れているみたいなんで、餅米炊いときました！」
「セルフ大根おろし！（自分が大根となり擦られる動きをしながら）」
「ブンブンブンブンブンブン悲しみ振り切りマテンロー！」
「裸眼でアンジェラアキは見てらんないねえ（激しくピアノを弾きながら）」

まず、ギャグを活字にして表したことを羽月選手に謝罪したいと思います（ギャガーにとっては良い迷惑なのは重々承知ですが、映像を載せると大人の事情でギャグでは済まされなくなってしまいます）。

しかし、文字でも伝わるしっかりとした骨太なギャグの数々。セルフ大根おろしの動きはぐるぐる回る様がコミカルで一級品のギャグと行っても過言ではないでしょう。

「いつも思ってたけどクールポコの臼に餅が入っていないじゃないか！」という羽月さんの鋭い観察眼もみて取れます。去年からこのギャグの量産は素晴らしい。みなさんに愛されるわけです。

そして新人の大道選手の声出しギャグはこちら。

「みなさんにエールを送りたいと思います！」
「…1！2！参勤交代江戸江戸～！」

そう、サンミュージックピン芸人お侍ちゃんのネタです。大道選手の、はにかみながらもお侍ちゃんをやり切る姿に人間的な強さを感じました。ギャグの尺も素晴らしい。

しっかり盛り上げ、なおかつお侍ちゃんという絶妙なチョイスを見るに、自分の状況を計算できるクレバーな人なのでしょう。この能力はピッチングでも生かされるはずです。

そして最後は新人の矢野選手。

「（両手でサイレンを表し、前後に動きながら）ピーポーピーポー！大丈夫ですか～？」
「僕は今～救急車のモノマネをしていま～す。」

衝撃でした。救急車のモノマネしていることを正直に皆に告げる、それだけで選手全員の心を掴んだのです。ギャグの概念を根底から覆す革命的な瞬間でした。

矢野選手には緊張も力みも一切無く、無の境地に達しているようにも感じました。将来とてつもないレジェンドになるかも知れない、底が知れない選手です。

今後のカープが楽しみになる素晴らしい声出しギャグの数々。キャンプ後半も注目ですね。最後に、以前羽月選手の前で一発ギャグをして1ミリも笑いをとれなかった、私がこんな分析をしたことを深くお詫びしてお別れです。それでは。

文：ザ・ギース尾関高文