大谷翔平、二刀流復活へまもなくキャンプイン

二刀流復活を目指す大谷翔平

大谷翔平の所属するロサンゼルス・エンジェルスのスプリング・トレーニングは、今季も例年通りアリゾナ州のテンピ・ディアブロスタジアムで行われる。日程的には、先ず現地17日に投手と捕手が練習を開始し、現地22日に野手を含む全体練習が始まる予定となっている。

スプリング・トレーニング初日まで残り1週間を切るなか、『MLB.com』でエンジェルスを担当するレット・ボリンガー記者は、現地12日付で投稿した記事の中で、キャンプインを間近に控えたエンジェルスについて考察すべき3大ポイントの1つに大谷の存在を挙げた。

ボリンガー記者はその考察ポイントの3点目として、「今春のオオタニは注視に値する」と副題をつけ、2021年は二刀流のステータスに戻る大谷について次のように述べた。

「エンジェルスは火曜にオオタニと2年850万ドル（約8億9000万円）で合意したと発表し、ミナシアン（GM）とオオタニの代理人であるネズ・バレロは、昨季右肘と前腕を負傷し、マウンドでの先発が2試合に留まったオオタニは完全に健康な状態になっていると述べた」と、キャンプを前にした大谷の現状を伝えた。

また、記事では現地木曜にミナシアンGMがZOOMで記者たちと交えたやり取りのなかで、「球団が今季、オオタニを投手及び指名打者として、どのように起用する予定でいるのかについての詳細には踏み込まなかった」とした。

さらに「それはスプリング・トレーニングの中で話し合われるようだ」としつつ、「過去と同様に、週1回のペースで投手として先発するものと思われる」と予想。

投球面については、「（昨季）負傷する前から制球に苦しんでいたため、オオタニがどのように投球していくのかを見るのは興味深い」とし、「彼は先発投手として健康かつ、効果的であることを証明しなければならい」と、今春の課題を明確化した。

そして、「くだんの契約で合意し、年俸調停を回避できたのは双方にとって良いことであったし、これでオオタニは単純に二刀流スターとして復調することに集中できる」と、二刀流復活への環境が整っていることを伝えた。