【広島好き】ゴッホ向井ブルーの「カープ日南キャンプ、みんなが『小林がいい！』と口を揃える」

宮崎県日南市の天福球場

広島を出発し、いざ宮崎県日南市へ。今回、番組のロケと取材で広島カープ二軍のキャンプ地、天福球場に行って参りました。今年のキャンプはPCR検査を受けて陰性証明書を提出してからという、いつもとは違う環境の中で取材をさせていただきました。

およそ1年ぶりの油津。「カープ一本道」を歩き天福球場へ。毎年、沢山のカープファンが集まる日南キャンプですが、今年は終わりの3月1日まで無観客で行うことになりました。

カープ一本道もファンの姿はなく

スタンドに入って最初に目に入ってきたのは、座席のソーシャルディスタンスの張り紙でした。「ファンの皆さんにキャンプを見てもらいたい」という思いからギリギリまで準備をしていたのでしょう。

観客を入れる予定だった座席

さて、今年の二軍キャンプですが、本当に豪華なメンツでした。ブルペンを見たらエース大瀬良大地投手、隣には野村祐輔投手。他にも中崎投手に一岡投手、今村投手に中村恭平投手と、昨シーズンケガ人の多さでチームが苦しんだのがわかるブルペン陣でした。

カープの優勝を知るメンバーが、一軍復帰へ向けて多くの若手たちにその背中を見せていました。そんなキャンプ取材の最中、ある選手の名前をよく耳にしました。

編成Y氏「ブルペンの小林見た？小林が良いよ」
スカウトS氏「ブルペンで見た小林が凄かった、良すぎた」

みんなが言う小林とは、高卒ルーキーの小林樹斗投手のことでした。名門智弁和歌山からドラフト4位指名を受けカープに入団。150キロのストレートと多彩な変化球が持ち味です。

2月6日に取材をしたこの日、ブルペンで投げた小林投手の評価が非常に高かったのです。スカウトS氏はさらにこう教えてくれました。

「ドラフトで指名されたときから比べると伸び方が凄い、この短期間でこんなに成長してるとは。キャンプインに向けて、このオフに相当な努力をして仕上げてきたんだろうね」。

こんな言葉を聞かされると楽しみでしかない。しかし、不安もあるという。

「このキャンプ期間中はスカウトが入れ替わりながら新人選手たちの様子を見る。先輩選手やコーチ、スタッフさんたちを紹介したり、わからない事があれば質問も受ける。そしてもう1つ大事な仕事がある。今、小林が凄く良い、ただ怖さもある。飛ばしすぎてケガをしないように抑えさせるのも僕たちの仕事。」

初めて足を踏み入れたプロという世界。その中で沢山の先輩たちが自分たちの経験をプロ1年生たちに伝えていくのです。

これからまだまだ半月以上続くキャンプ。その先で待っているプロ野球の開幕。選手たちの成長を、ワクワクしながら見守りましょう。今年のカープがさらに楽しみになってきた！！！

文／写真：ゴッホ向井ブルー