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野球 コラム 2020年12月21日

中日ドラゴンズ・大野雄大 投手インタビュー 第2回 「8年ぶりのAクラス、ドラゴンズで優勝したい」

野球好きコラム by J SPORTS 編集部
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チームは8年ぶりのAクラス、自身は最優秀防御率と最多奪三振のタイトル、さらには沢村賞も獲得した。インタビューの第2回は大野雄大投手がこの結果をどの様に捉えているのか、またコロナ禍で感じた「ファンの力」、さらには国内FAを取得も残留を決めた理由についても語ってもらった。

大野雄大 投手

◆価値のある、意味のある8年ぶりのAクラス
―― 大野さんの活躍もあり、中日が8年ぶりにAクラスでしたがいかがですか?
(大野) 僕が入団してからほぼBクラスだったので、なんとかAクラスに入って、強いドラゴンズを取り戻したいとずっと思っていました。今年はシーズン中にAクラスが見えてきましたが、僕も含めてみんな、追われる立場を経験していないので最後に6連敗したり、そう簡単にはいかないと言うか・・・。

みんなプレッシャーを感じたと思いますし、僕自身もすごくしんどかった。でも、Aクラスに入って来年以降、優勝を目指せるチーム作りをしていかないといけないと思ったので、みんな最後はよく頑張った。今年はポストシーズンのない年でしたが、僕は本当に価値のある、意味のあるAクラス入りだったと思います。

―― 個人では沢村賞を獲得しましたが、いかがだったでしょう?
(大野) 沢村賞を獲ったのがまだ信じられない、それほどすごい賞。でも、シーズンの最初の方はそんなことを全く想像できないスタートだったので、チームに獲らせてもらった賞だと思っています。

ですから、2年連続で沢村賞を獲りたいとは言えない。それぐらい重たい賞というか、すごすぎる賞なので。ただ、言えないですが、来年は自分の力で開幕ダッシュをしっかりして、狙えるような成績を残さないといけないと思っています。

大野雄大 投手

◆森繁和さんに教わった投手としての「いろは」
―― 森繁和さんからお祝いのメッセージを頂いています
(大野) うれしいですね。本当にいつもどこかで気にかけて頂いていると感じますし、森さんに育ててもらったと思っています。ピッチャーの、プロ野球の投手の「いろは」を学びましたし、沢村賞の受賞できたのは、森さんのおかげでもあると思います。

―― 森さんからは、自分が監督のときには勝たなかったのにどうしてだと・・・
(大野) そうですね(笑)。森さんのときにも10勝ぐらいはしていたんですけど、10敗ぐらい、同じぐらい負けていたので、そういうところだと思います。もっと勝ってチームの順位をあげて、森さんを喜ばすことができればよかったなと、今思います

―― 森さんはどんな存在ですか?
(大野) 野球のこと、ピッチャーのことを知り尽くしている。思い切り指導されるタイプでないと思いますが、見守ると言うか、例えばピッチングコーチ時代も「最後まで投げさせろ」とか、勝っていても負けていても「白黒、あいつにつけさせろ」というのが森さんでした。

だから、ピンチになっても交代はなかったんです(笑)。そういうのは本当にありがたかったですし、それが今、間違いなく生きています。ピンチになったら「自分でどうにかしろ」というのを学ばせてもらった。そうでないと完投なんて、見えてこないと思いますし、あの経験があったから長いイニングを投げられる力は身についたと思います。

◆チームのため、ファンのために腕を振る
―― 今年は新型コロナウイルス感染対策のため無観客で始まりました。ファンの存在はどうですか?
(大野) プロ野球選手になってから、お客さんがいない中でマウンドにあがって投げるのは本当に経験したことがなかった。不思議な感覚と言いますか、いつも力をもらっていたんだなと改めて感じました。来年もどうなるかわからないですが、やはり満員のお客さんの中で投げることは幸せなことですね。

早く状況が良くなって満員の中で、みなさんの応援の中で投げたいと思いますし、勝った後は一緒に勝利を、喜びを共有したいと思っています。早く良くなって皆さんに来ていただいて、たくさん応援していただきたいです。

―― 来シーズンに向けてはいかがでしょう?
(大野) 成績が1年いい選手というのはいっぱいいるんです。継続することが本当に難しい世界で、相手チームもすごく研究してきます。通用していた球が本当に「あれっ」っていうぐらい打たれるのがこの世界。自分もさらにレベルアップしないといけないですし、2年連続沢村賞とは言えないですけど、同じような活躍を目指していくために、しっかりと準備していきたいですね。

―― FAで中日に残留を決めた決め手を教えて下さい
(大野)ドラゴンズというチームが好きで、このチームで優勝したいという気持ちが強かったので、すぐに残留を決めました。ケガをしている中、ドラフト1位で取ってもらったドラゴンズに恩返しができていないという気持ちもありますし、まだまだファンの皆さんにも、応援してもらった分の恩返しができていないと思います。

このチームに残って、ドラゴンズを勝たせてみなさんに喜んでもらうのが、自分のするべきことだと思って残留しました。ドラゴンズを勝たせるのが自分の使命、仕事だと感じています。

―― ファンの方にメッセージをお願いします
(大野) 来年以降もドラゴンズにお世話になることになりました。早く皆さんにナゴヤドームを満員にしていただいて、その中で投げたいと思っています。チームにたくさん勝利を届けられるようにしっかりと腕を振っていきますので、応援、よろしくお願いします。

大野雄大 投手

「中日ドラゴンズ 2020シーズンレビュー」では大野雄大投手をはじめ、前監督・森繁和氏、球団マスコット・ドアラの独占インタビューを交えて今シーズンを振り返ります。

取材:J SPORTS

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大野雄大(おおの ゆうだい)プロフィール
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1988年9月26日生まれ。京都府出身。左投左打、京都外大西高校3年時に春の選抜で甲子園初先発。その後は佛教大学に進み、京滋リーグでは通算18勝1敗の成績を残し、大学No.1左腕と呼ばれる。2010年のドラフトでは肩を痛めていたため指名回避も予想されたが、中日ドラゴンズが1位で指名。背番号は「22」となる。プロ初登板・初先発は2011年10月14日の巨人戦で4回7失点。初勝利は2度目の先発となった2012年7月11日の阪神戦で5回1/3を1失点に抑えた。2013年から3年連続2ケタ勝利をマークする。
2020シーズンは11勝6敗、防御率1.82、148奪三振で最優秀防御率と最多奪三振のタイトルを獲得。さらに10完投、6完封で沢村賞も受賞。

J SPORTS編集部

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